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「ザイ農法」を改良したヤクバ・サワドゴ氏が第二のノーベル賞受賞
一週間ほど前に、私の周囲の様々な方々がFacebookでシェアしていた記事がある。
「ザイ農法」のヤクバ・サワドゴ氏(Yacouba Sawadogo)が第二のノーベル賞を受賞したという記事だ。ここ数日、ノーベル賞の発表が注目されているが、個人的にはこのニュースに大きな喜びを覚えた。

https://burkina24.com/2018/09/24/prix-nobel-alternatif-yacouba-sawadogo-ou-le-triomphe-du-zai/
https://www.rightlivelihoodaward.org/2018-announcement/yacouba-sawadogo/

ザイ農法をご存知ない方は、ザイ農法ってなんぞやとまず思われるだろうが、ザイ農法を知っている私は、そこを通り越して第二のノーベル賞って何じゃ?とまず首を傾げた。

Right Livelihood Awardという賞で、1980年にスウェーデンの国会議員ヤコブ・フォン・ユクスキュルにより創設された名誉ある国際的な賞らしい。なぜ第二のノーベル賞と呼ばれるのかというと、ノーベル賞は分野が限られており、多くの場合産業が発展した国々からの受賞者が多いため、ヤコブ氏がノーベル財団に新しい賞を作らないかと働きかけたことが背景にあるようだ。最終的にノーベル財団からは却下されているが、別途ライト・ライブリフッド賞が作られた。主に、環境保護、人権問題、持続可能な開発、健康、平和などの分野で活躍した人物や団体に授与されるそう。過去の受賞者を見ると、確かに世界各国から選ばれている。

さて、本題に戻って「ザイ農法」についてだが、私が以前お世話になったNGO緑のサヘルでは、活動にこの農法を取り入れていたため、このブログでも何度となく記事に出てきた。ザイ農法についてはこの記事をどうぞ。
偉大な伝統農法
アイデアのオーナーシップ

ヤクバ・サワドゴ氏を紹介した日本語のネット記事もあるのでどうぞ。
https://buzzap.jp/news/20140122-yacouba-sawadogo/

ザイ農法はアフリカのサヘル地域には昔から存在する農法で、サワドゴ氏が開発したものではないのだが、彼が高く評価されるのは、今ほどこの農法が広まっていなかった80年代に、ザイ農法を活用して、何もない土地に森を作ったこと。上の日本語のネット記事にも書いてあり、また私自身も2007年にご本人にお会いした時に話されていたが、当時は周囲から頭がおかしくなったのではないかと思われていたらしい。それでもこつこつと木を植え続け、今では40ヘクタールの土地に、60種類以上の低木が植えられている。そしてサワドゴ氏の魅力的なところは、自分の技術を無償で伝承しているところ。ただ、ご本人はとても控えめで実直そうな方なのだが、様々なドナーが彼の技術に注目し、本人の意図しないところで英雄かのようにはやし立てられ、名前を使われている感があった。かくいう私もこうして記事に書いているのだが。。。

でも、やはり彼の地道な活動は名誉ある賞を受賞するにふさわしく、それはそれでとても嬉しい。

あとは、どなたかがコメントで書いていたのだが、ほんと余計なお世話だけど、賞金1億円を周囲からたかられることなく騙されることなくうまく使ってほしい。

写真は、ワイグヤという北西部の街の近くのサワドゴ氏の森を見に行った時の写真。以前は全くの更地だった場所が、現在は低木で覆われている。茶色の服の方がサワドゴ氏ご本人。
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by iihanashi-africa | 2018-10-04 04:16 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(2)
サヘル地域の犂耕起の様子
先月ブログにコメントをくださった方と、サヘル地域の耕起と播種についてやり取りをさせていただき、犂耕起の写真をアップします!とお約束してから早2週間以上。。。やっとこさアップにこぎつけた。

以前もブルキナファソのサヘル地域の収穫の写真やザイと呼ばれる伝統農法はアップしていたが、耕起作業の様子はアップしていなかったらしい。

穀物の収穫時期(男性の仕事)
穀物の収穫時期(女性の仕事)
偉大な伝統農法

犂耕起の様子を観察できたのは、緑のサヘルというNGOに所属していた時なので、下の写真も10年近く前のものであることを前置きしておこう。10年も経つと、犂の形が少し変わったり、ロバよりも牛の数が増えたりと変化もあると思う。ちなみに、私の原点でもある緑のサヘルさんは現在もブルキナファソで活動を続けている(http://sahelgreen.org/)。

これは牛耕。確か、試しに使って見せてくれている様子だったはず。
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こちらはロバでの耕起作業。
乾期の終わりは地面がカチカチに固まっており、牛もロバも犂を引けないほど。雨が1回か2回降らないとこのような耕起作業は難しい。それにこの時期はまだ草も生えておらず、家畜たちも満足のいく食事をとれないため犂を引く力も弱い。
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唯一播種の写真を発見した。この魔法の杖のような大きく曲がった木で、ポンポンと穴を作っていき、通常はこの方の後ろに種を持って数粒ずつ穴に入れていく方がいる。
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上の耕起の写真とは場所が異なるのだが、ブルキナファソ中部の緑のサヘルさんが支援する農家の畑を2012年に訪問した際、私自身もこれまでに見たこともないソルガムの豊作で農家が喜んでいた時のことは今でも忘れず、写真を探し出したのでこちらもついでにアップしておこう。
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ソルガムもこんなに背丈が大きくなる。
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赤ソルガムと白ソルガム。
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これはミレット。
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上の写真のミレットがしっかり乾燥されると、こうして茶色になる。雑穀のミレットも収穫したては新鮮でとても美味しい。コメで言う新米と同じ。
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ちなみに、更にご質問をいただいたので、穀物残渣を食べる家畜の動画と写真も掲載しよう。10年も前の動画なので、画質が悪いですが悪しからず。


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こうして改めてみると、私のアルバムも結構貴重な写真が眠っていたりするのかな。いつか時間のある時に見直せるとよいが。


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by iihanashi-africa | 2018-08-19 00:37 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(4)
ニジェール川が枯れた
今ニジェール出張中で、野菜農家グループと会って話を来ているのだが、どこのグループからも乾期中にあらゆる水源から水がなくなったという声が聞こえてきた。

ニジェールに限らず、他のサヘル地域の国々でも野菜栽培のメインシーズンは乾期である。雨期はスコールのような雨が降って洪水が発生したと思ったら、2週間近く全く降らないこともある。そのため雨期中の野菜栽培は、畑の維持管理がとても大変で、根が腐ることもあるし、病害虫も多くなる。雨期中に野菜を栽培できればとても儲かるのだが、この環境ではなかなか難しい。だから乾期栽培の方が自分で潅水を調節でき、病害虫も少ないため野菜を作りやすい。

ただし、乾期は水源が近くにないと野菜を作れない。今回訪問した一つの農家グループは、ニジェール川の水を使って野菜栽培をしている。ギニア、マリ、ニジェール、ナイジェリアと流れるアフリカ大陸で3番目に大きいこの大河は一年中枯れることはない、と言われているが、なんと今年はほぼ枯れてしまったのだそうだ。まあ、完全に枯れたというのは言い過ぎだが、歩いて向こう岸に渡れるほどに水が少なくなってしまった。農家さんも乾期に2回作付けをしているが、今年は2回目に作付けしたスイカとメロンは潅水ができずに枯れてしまい収穫ができなかったそうだ。

ニジェール川についてはこの記事をどうぞ。
初めてのニジェール。

2018年5月6日(乾期の終わり)
これがほぼ枯れかかったニジェール川の衝撃的写真。ニアメに住んでいる友人のFacebookに掲載されて衝撃を受けたので、私のブログでも紹介させてもらうことにした。
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ちなみにこの当時のニアメの気温。最高気温44度。
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ちょうど1年前の2017年5月23日(乾期の終わり、1回だけ雨が降った後)にもニジェール出張しており、その時も牛たちは向こう岸にわたれていた。しかし、それなりに川の水はあり、飛行機から見てもちゃんと大河だった。今年の5月は上からの景色はどうだったのだろう。すごく気になる。
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ニジェール川はギニアから始まる。マリやニジェールの雨量はたかが知れているので、ギニアでの雨量でニジェール川の流量が決まるようなものだ。ギニアの年間降雨量は3000ミリを超える。早い時だと4月から雨が降りはじめ、11月まで雨期は続く。今年はギニアの乾期が長かったのかな?それとも雨期の雨量が少なかったのかな?

これまで何度かニジェールに出張しているが、その度にニジェール川の写真を上から撮っている。あまり違いが分からないが、ちょっとまとめてみることにする。

2015年10月21日(雨期の終わり)
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2016年11月20日(乾期が始まってすぐ)
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2017年10月22日(雨期の終わり)
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2018年7月15日(雨期が始まって1か月半)
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さて、今日は朝から大雨、そしてその後もしとしと雨が続き、午前中の農家グループ訪問は雨足が弱まるのを待ってからということでホテル待機。ここ2週間寝不足気味なので、もう一度寝ようと思ったが、やっぱり寝られず、結局気分転換にブログかな。と、思ったらネットが繋がらず結局セネガルに戻ってきてからアップ。



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by iihanashi-africa | 2018-07-24 02:44 | ニジェール | Trackback | Comments(2)
カオラックにピラミッド?
さて、このピラミッドは何でしょう。
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少し近づくと分かるかな?
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もう少し近づいたら分かる?
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これでも分かりにくいけれど、正解はラッカセイの殻の山。セネガルの落花生栽培については、以前記事を書いたのだが(落花生の脱穀 in Senegal)、こうして殻を取り除き、山がいくつも出来上がっている。さて、この殻はどうするのだろう。。。
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ここから市場に出荷されるが、直接業者が買い付けに来ることも多い。
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by iihanashi-africa | 2018-05-03 02:27 | セネガル | Trackback | Comments(0)
バラニテス油の需要増とバイオディーゼルの今
バラニテスの記事を書いていて、ふと思い出した会社がある。

もう5年近く前だがブルキナファソのある会社を訪問したことがある。当時モードだったバイオディーゼルの原料となるジャトロファの栽培から事業を始め、その後加工工場を建設していた。その会社が、バラニテス油を海外に輸出しているという話をしていたのを思い出し、写真を探してみた。

バラニテス、ニーム、モリンガの搾油を行っていた会社だが、特にバラニテス製品の需要が高いらしい。ヨーロッパやアジアから大量の注文が入っていた。でも、これ5年前の話。

バラニテスの実は入手しやすく、価格は40~50FCFA/kg。左はきれいに洗ったバラニテスの種。右はそれをパウダー状にしたもの。
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バラニテスの搾油残渣は家畜の餌となる。
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この会社はジャトロファ栽培とバイオディーゼル精製を行っていたので、ついでにご紹介。


ジャトロファは、播種後9か月から1年で実をつけ始める。収穫時期は主に7月~8月と12月の年2回。人工的に潅水すれば年中実を付ける。
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これがジャトロファの実(左)と種(右)。
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ジャトロファの種からまず1回目の搾油で粗油が出来、更に精製されるとバイオ燃料となる。その過程で副産物としてグリセリンが出来る。
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ジャトロファの実は当時高騰しており、かつては60FCFA/kgで購入できたが、100FCFA/kgに値上がりしていた。時期や場所によっては、200FCFA/kgを超えることもあった。収穫時期が7月~8月と雨期の真最中で、また農繁期でもあるため、収穫する農家もそれなりの見返りを求めていることが価格高騰の原因の一つだったと記憶している。

バイオ燃料の価格は最低でも850FCFA/リットル。これ以下で販売すると利益が出ない。粗油の段階で販売する場合は600FCFA/リットル。ガソリンの価格が560FCFA/リットルと考えると、割高であることが分かる。そのため、わざわざこの価格で燃料を購入する顧客はいない。採算が合わず活動は停滞ないし縮小ぎみだった。

2007年頃だったか、バイオ燃料のためのジャトロファ栽培は、食糧用の農地にとって代わってしまうのではないかという懸念からかなり批判的な議論があった。でも、それ以前に全く採算が合わない状況を知ったのが5年前だった。今はどうなっているのだろう。。。


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by iihanashi-africa | 2018-04-04 04:46 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
落花生の脱穀 in Senegal
セネガルは、アフリカの中で、ナイジェリア、スーダンに次ぐ落花生の生産量を誇る。今年の生産量は推定141万トン。過去5年で60%も生産量が増加している。農家さんに話を聞くと、落花生は売れ残ることがなくそれも高値で販売できるので極めて儲かる作物だという。こういう声は、少し前までは聞かれなかった。

セネガルにおける落花生栽培の歴史は古く、セネガルの経済を支える作物となったのはフランスの植民地時代まで遡る。良いか悪いかは別として、フランスが、植民地時代に輸出用の落花生栽培と加工(油と搾りかす)を推進し、セネガル経済を落花生で潤わせた。独立後、経済が多様化してもなお、長期にわたり、外貨の稼ぎ頭としてセネガル経済の中心に位置づけられていた。輸出の80%を落花生が占めていた時期もある。しかし、1990年代から陰りが見え始め、農業政策の変更や気候の変化に伴う生産量の減少、不安定な国際市場、種子確保の問題などから、2011年頃に輸出に占める割合が4%にまで落ちた。それが、ここ5年でなんとか盛り返している。一つは中国の影響。中国は最大の落花生生産国でもあるが、最大の消費国でもある。自国の生産量だけでは消費を賄えず、現在セネガルの落花生も大量に中国に輸出されている。中国の業者が農家の圃場まで集荷にやってきて、通常の販売ルートに少し悪影響を及ぼしているとも聞いた。兎にも角にも、今セネガルの落花生は売れている。

11月は落花生の脱穀、風選作業の時期である。

カオラックやジュルベル辺りを車で走ると、こういうこんもりとした山が畑のあちこちに積みあがっている。
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こういう山に積み上げる前は、こうして小さな山にして乾燥させる。
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先日の出張中にちょうど脱穀作業に出くわしたので、動画を撮らしてもらった。風選作業も見かけたのだが、残念ながら写真に収めることはできず。。



落花生の収穫時期に圃場に行くと、こういう光景をよく目にするらしい。とれたての落花生をミレットの残渣と一緒に燃やし、こんがり焼けた落花生を、手を黒くしながら食べる。もちろんこれが販売されることはないが、市内のマーケットで購入する落花生よりも格段に美味しいという。こうして焼いた落花生のことを示す現地の呼び名があるのだが、忘れてしまった。。。なんだっけなあ。
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by iihanashi-africa | 2017-11-27 02:35 | セネガル | Trackback | Comments(0)
ビサップの畑
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西アフリカの国々でレストランに行くと、ビサップBissapというジュースが出てくることがある。ハイビスカスのジュースのことである。写真は、ビサップジュースとバオバブジュースを混ぜたもので、下の濃い赤紫の部分がビサップジュースである。



ここセネガルは、西アフリカでもとりわけビサップの生産量が多い。セネガル全土で栽培されているが、特に、カオラック、ジュルベル、ティエス、ルガ、サンルイで大量に生産されている。かつて、ビサップは女性たちが自分の畑で自家消費用に栽培する作物だった。特にビジネスとしてのビサップ販売が浸透する前は、目印のために畑と畑の境に植えたり、畑の囲いとして植えたりしていた。しかし、今やセネガル国内で15,000トンが生産されるまでになり、近年では加工されたビサップが欧米へも輸出されている。ただし、女性が栽培する作物という考えは今でも変わらないらしい。ビサップを栽培する男性に今のところ出会ったことがない。

先日、カオラックとジュルベル周辺へ出張したのだが、ミレット(稗)やトウモロコシ、落花生などの主要作物が全て収穫されているこの時期(11月中旬)に、ビサップの畑だけが、赤く残っており一際目立っていた。この辺りでは、雨期が始まる直前にミレットを播種し、その後最初の雨が降ったら落花生やササゲを播種する。播種の優先順位があり、ビサップはほぼ最後。10月から11月上旬には穀物や豆の収穫をほとんど終え、11月中旬に残っている作物は、ビサップ、ソルガム、スイカである。
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これだけ目立つ色をしているのであれば、畑の囲いや境界線にするには最適だと実物を見て納得した。下の写真は境界線にしたビサップ。
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下の写真はピントが合っていないが、畑の囲いに使ったビサップ。
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ビサップには、赤と白がある。
赤いビサップはジュース等の飲み物やジャムに使われることが多く、白いビサップはタマリンドなどと一緒に酸味の効いたソースにしてセネガルの国民的料理チェブジェン(炊き込みご飯)にかけて食べたりする。白いビサップのジュースもあるそうだが、私はまだ飲んだことがない。

赤いビサップ
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白いビサップ
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収穫したビサップはこうして数日乾燥させ、がくと中の丸い実を分ける。
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これは乾燥していないビサップ。

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丸い実の中には種が入っており、これを乾燥させて、翌年播種する。自家採種である。

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この時期になると、道路沿いでビサップを販売する女性たちを見かける。

私も購入しようと立ち止まって販売しているビサップを見比べると、微妙に色が異なるビサップが販売されていた。袋の中のビサップの方が色が明るいのが分かるだろうか。色の濃いビサップはVimtoという改良品種らしい。色の薄い方の品種名は分からないが、伝統的に栽培されている品種だという。Vimtoは濃い色からも分かるように、ジュースを作る際にすぐに色がつくため、ビサップジュース製造業者には好まれるらしい。また生産性も高く、伝統品種より高値で販売できるため、最近はVimtoの栽培が広まっている。一方で、伝統品種はとても香りがよく、時間をかけてゆっくりと煮出しするととても綺麗な色のジュースに仕上がるようで、こちらを好んで購入する人もいる。ということで、私もじっくり煮出しするタイプを購入。どんなジュースになるだろうか。


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by iihanashi-africa | 2017-11-23 08:14 | セネガル | Trackback | Comments(0)
セネガル産米と中国産プラスチック米
3日前からニジェール出張に来ている。

セネガルからニジェールに向かう直行便はないため、ブルキナファソ経由となる。トランジット後の搭乗券はブルキナファソに着いてから渡されるということだったので、到着後に空港職員に先導されてチェックインカウンター連れていかれた。ニアメ行き便に乗り換える乗客は私を含め20名ほどおり、既に搭乗券が準備されていたため、1人ずつ名前を呼ばれて搭乗券が渡されたが、なぜか最後まで私の名前が呼ばれない。一人残されたので、「すいません、私もニアメに行くのですが...」と言うと、「あ~、これがあなたの搭乗券ね」と渡されたのがこれ。美しい手書きの搭乗券。美しい走り書き。自分で書いたのに、私の名前が読めなかったらしい。

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ブルキナファソからニジェール行きの飛行機で隣に座っていた方と、セネガルのコメについて話をしてかなり盛り上がり、飛行時間45分があっという間だった。

隣の方は、ニジェールに事務所を構える国連組織の一つで働いているセネガル人男性だった。セネガル人はコメがないと生きていけない国民なので、もちろん首都ニアメでもコメを購入するそうだが、ニジェール産のコメは固いという。固いというのが乾燥のしすぎなのか品種なのかよく分からないが、ニジェール産のコメはセネガル料理には合わず、時々休暇でセネガルに戻る際にセネガル産のコメを持って帰ってくるらしい。前回は陸路で3日間かけてニアメからダカールまで移動し、帰路は自分は飛行機で帰り、運転手がコメを沢山積んだ車を運転して陸路で戻ってきたという。セネガルからニジェールまで陸路で移動するには、マリとブルキナファソを横断するのだが、唯一マリでは検問で警官から賄賂を要求されるらしい。「陸路はマリで賄賂を要求される以外は、道路の状態もいいし問題ないよ」とさらっと言い流していたが、私はその言葉に引っかかった。マダガスカルでもクーデタ後の経済悪化の時期に賄賂を要求する警官が増えたが、マリも同じような状況なのではないのかと。

さて、本題のコメに戻ると、隣のセネガル人男性の家族は3~4年前からセネガル産のコメを食べ始めたという。それまでは輸入米ばかりを食べていたが、近年セネガルの精米技術が向上し、質の良いコメが流通し始めたため、セネガル産米を食べるようになったらしい。

私がセネガルに10年前にいた頃は、セネガル産米は首都ダカールではほとんど販売されていなかった。当時稲作の調査をしていた専門家によると、モーリタニア国境のセネガル川沿いの灌漑区では稲作が行われていたものの、砕米も完全米も全て混ざっており、収穫後の技術がマーケットニーズに追いついていなかったらしい。しかし、10年たった今、どのスーパーでもセネガル産米を見かけるようになった。

先月4月に開催された農業フェア(FIARA:Foire internationale de l'agriculture et des ressources animales)に行った時に、セネガル産米のブランドが多いことにとても驚いた。

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それに加えて、ここ最近、「中国産のプラスチック米」が流通しているという噂がSNS上で話題となり、新聞にも取り上げられ、農業省にも問い合わせが殺到したのだが、この噂が功を奏したのか、周囲でセネガル産米を食べる人が多くなったと、飛行機で隣だったセネガル人は話す。

プラスチック米の真相はよく分からないが、ナイジェリアでは昨年末にプラスチック製の偽米102袋を押収したという事実があるようだ。
http://www.afpbb.com/articles/-/3112154

よく分からない噂がローカル米の消費を増やしたと聞くと、関係者の策略かとも想像してしまうが、いずれにせよ、セネガル産米の消費が増えることは政府の目指すことろでもあり、いい傾向かもしれない。


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by iihanashi-africa | 2017-05-24 23:24 | セネガル | Trackback | Comments(0)
モロッコの野菜・果物が西アフリカで熱い
先月、セネガルの北部の街サンルイとそこから100kmほどのリシャトール(Richard Tol)という街へ出張してきた。その道中、モロッコのナンバープレートのトラックの車列を何度か追い越し、モーリタニアの国境付近では、税関の近くの道路脇に駐車してあるモロッコのトラックを沢山見た。

国境の街Rosso。モーリタニア側にも同じ名前の都市がある。
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税関で待つトラック
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ダカールへ向かうトラック
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近年、モロッコ産の野菜や果物が大量に西アフリカで出回るようになった。もともとオレンジなどの柑橘系はモロッコから大量に入ってきたが、最近はオレンジに限らず、様々なモロッコ産の野菜や果物を見かける。

モロッコとモーリタニアの国境では、毎日100台近いトラックが国境を越えて西アフリカ各国へ向かうという。目的地はモーリタニア、セネガル、マリ、コートジボワール、ブルキナファソ。これらの国では、雨期中の野菜栽培が難しく、市場の野菜流通量が減り、価格が高騰する。この時期は、ヨーロッパ市場に出すよりも西アフリカ諸国の方が高く売れることもあり、それに気付いたモロッコ商人たちが、この時期に大量に西アフリカ向け野菜・果物を輸出するようになっている。

セネガルに限らず、アフリカ諸国での野菜消費量は年々増加している。人口増加によるところが多いが、生活レベルの向上による食生活の変化も影響している。国内生産だけでは需要が賄いきれないのも事実である。ジャガイモや玉ねぎは、端境期にオランダから大量に輸入される。オランダの玉ねぎは品種が異なるため、マーケットでも一目瞭然である。しかしながら、近年は、モロッコからも玉ねぎやジャガイモが輸入されており、オランダ産よりも質が良いという卸売業者もいる。

モロッコの野菜と果物、モロッコでは誰がどのくらいの規模で栽培しているのだろう。気になる。


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by iihanashi-africa | 2017-04-17 06:46 | セネガル | Trackback | Comments(0)
スイカとメロンの一大産地
先週、カオラックに出張した帰りに、サンジャラSandiaraという町で同行したセネガル人のカウンターパートがメロンを買いたいというので、スイカとメロンの出荷場に立ち寄った。当初は路肩の売店で買う予定だったのだが、運転手の親戚が出荷場の責任者ということで、出荷場内を見学させてもらった。

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Sandiaraはスイカとメロンの一大産地である。

2008年、ワッド前大統領がGoana (Grande Offensive pour la Nourriture et l'Abondance:「食糧・豊穣のための農業攻勢」、セネガル人はいつも言葉に拘るため独特の言い回しを使うなあとつくづく思う)とという戦略を打ち出し、農業改良技術の普及などを通じ、穀物、野菜、商品作物など農産物全般にわたる増産を目指した。その際に農業の品種改革も行われ、様々な作物の様々な品種が試行されたが、このスイカとメロンは当時スペインの支援を受けて成功した産業だという。

出荷場もスペイン支援で建設され、今でも出荷場の労働者は外部支援で支払われているらしい。品種が導入されたのはもう7~8年も前なのに、今でも支援に頼らないと運営が成り立たないのだろうか。。。あまり詳細は分からないので憶測で話しているにすぎないのだが、とにもかくにも導入されたメロンとスイカが非常に美味しいのだ。

様々な種類のスイカとメロンが周辺の農家によって栽培されている。

①日本でもおなじみの縞々模様のスイカ、Goanaの時代に導入された品種のため、ローカルマーケットではGoanaと呼ばれている。
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②ローカル品種の大きなスイカ
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③ローカル品種の色の濃い大きなスイカ
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この3つのうち、どれが一番美味しいかと出荷場の方に聞くと、①のスイカだという。しかし、市場で最も高く売れるのは、②と③とのこと。なぜ???という問いに、同行した園芸スペシャリストが答えてくれた。セネガルの世帯は人数が多い。そのため、家族全員で分けられるよう大きいスイカを好むのだという。最も美味しいものが最も高く売れるわけではないという興味深い例かも。今のセネガルのマーケットニーズは糖度ではないようだ。

①の縞々のスイカを自宅で切ってみた。真っ赤で、出荷場の方の言う通りとても甘い。そしてどれを切っても外れがない。
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メロンもGoanaと呼ばれる品種がある。
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ラグビーボールみたいな、まさに「うり」といった形でこれがメロン??と疑問に思ってしまうが、同行したカウンターパートが言うには、この品種が導入されてからセネガルのローカル市場でとても評価が高いらしい。カウンターパートもこのメロンが大好きだという。

見た目は美味しそうには見えず、切ってみてもやっぱり「うり」にしか見えないのだが、食べてみてびっくり。これが最高に甘い。スイカはとめどなく食べられるが、このメロンは甘すぎて沢山食べられない。本当に美味しい。
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⑤日本人も見慣れたメロン
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こういうメロンもマーケットで売っている。これはSandiaraのメロンではないが、ダカールのマーケットで購入したもの。

切ってみると、色鮮やかでとても美味しそう。しかし、見た目とは裏腹にこれが思ったほど甘くない。やっぱりメロンを買うなら、④のメロンがお勧め。時々とても甘いメロンにあたることもあるのだが、当たり外れが多いのがこのメロン。
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これらのスイカとメロン、多くはローカル市場で取引されるが、一部はスペインへ輸出されているらしい。昨年は300のコンテナ分をスペインに輸出したそうだ。この量が全体のどのくらいの割合なのかは分からないが。どのような業者が関わっているかもう少し知りたいなあ。


ちなみに、スイカの畑はこんな感じ。灌漑設備が整っているので、一般農家よりも少し恵まれた農家さんの畑かな。
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by iihanashi-africa | 2017-03-28 08:00 | セネガル | Trackback | Comments(0)