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『百年の時効』
普段、私はほとんどミステリー小説に手を伸ばさない。
本でも映画でもテレビ番組でも、つい感情移入しすぎてしまう性質なので、殺人事件ものを読むと怖くて心がザワつくし、ホラー映画に至っては数日引きずってしまう。それなのに、今NHKで放映されている番組「未解決事件」やその他の事件ドキュメンタリーは妙に好きである。どこか矛盾する感情だが、何かを解決していく謎解きプロセスは性に合うが、残酷な場面だけは視線をそらしたくなるということなのだ。

私はノンフィクション作家の高野秀行さんの本が好きなのだが、高野さんがSNSでこの本を絶賛しているのを見て、この方が面白いと言うなら間違いないと、ミステリーだが迷わず購入した。

そして、久しぶりに続きが気になって仕方ないという感覚に襲われた。
3連休の前に購入したのが正解だった。平日だったら仕事に集中できなかったかもしれない。連休初日の夜に読み始め、寝るタイミングをつかめないまま読み続け、翌朝も起きた時から続きが読みたくて仕方ない。夫にも、ここまではまるの久しぶりだね、と半ば呆れられつつ、そろそろ寝るよと急かされる連休だった。

『百年の時効』
著者: 伏尾美紀
幻冬舎、2025年8月
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この本を「骨太」なミステリーと評するコメントを多く見かけるが、まさにその通り。昭和、平成、令和とよくぞここまで社会背景を調べて掘り下げ、まるで当時実在した事件かのように取り込まれている。550ページあるのに、だれることがない。

登場人物が多くてなかなか覚えられず、メモを取りながら読み進める人もいるようだったが、面倒くさがりの私は、自分の記憶力を過信して読み進め、案の定、誰だったっけ?と行ったり来たりする羽目に。それでも最後までメモなしで読み終えることができた。

一家殺害の動機に正直しっくりきたわけではない。けれど、よくよく考えてみれば、現実の凶悪犯罪で犯人の動機に共感できるものなどほとんどないのだ。

何はともあれ、没頭する楽しさを満喫した連休だった。


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# by iihanashi-africa | 2025-11-26 22:29 | 日本 | Trackback | Comments(0)
『CFO巡礼』
同僚から面白いから読んでみたらと勧められた一冊。

会社の将来像を描くうえで、どのようなBS(貸借対照表)やCF(キャッシュフロー)を作っていくべきか、私自身正直まだ完全に理解しきれているとは言えない。
この本を読んだからといって、今すぐ実践できるというわけではないが、財務の健全性を保つためにBSとCFがいかに重要かという点はしっかり理解した。

『CFO巡礼』_c0116370_22054137.jpg

『CFO巡礼』
著者:小口正範


著者は新卒で三菱重工業に入社後、財務部門を一貫して歩み、2018年からCFOを務めた人物である。現場経験に根差した理論を構築し、それを実践へと結び付けながら、BSとCFの徹底した健全化を推し進めた。

2023年に三菱重工は国産ジェット旅客機の開発事業から撤退し、世間では大きな経営ダメージと受け止められたが、実際にはもちろん痛手ではあったが財務基盤はびくともしなかった。それはまさに、CF体質を強靭にしていた成果だったという。

気になった箇所をいくつか引用し、備忘としてここに記しておく。

「ストラテジーリスク」
これは言葉通り戦略の誤りということになります。競争力を喪失しつつあった造船事業から徐々にリソースを他事業へとシフトしている状況下で、難易度の高いクルーズ船を受注し、事業化するという戦略そのものが正しかったのかで受注が先行し、その後始末を現場に押し付けるようなことになれば、現場は疲弊し、やる気を削ぐことになります。その意味で、トップは常に事故が下した判断の正当性について説明責任を果たす必要があります。それをして初めてリスクマネジメントが正常に機能するのだと思います。

会社があまりにも「PLに拘った事業評価をしていたから、コスト管理を中心としたミクロの管理に拘泥していたから」だめだったのではないかという問題意識でした。即ち、企業価値を上げるためにはPL中心の経営そして管理から一旦距離を置いて、BSにもっと力点を置いた経営・管理を指向すべきではないか、という問題意識でした。
では、なぜPLではだめなのでしょうか。その理由は簡単です。PLが示しているのは当然ながら全て過去の事業活動の結果だからです。過去ばかり見ていては経営できません、本来経営とは将来を見据えて行うものです。また、PLを果実に例えるならばBSはそれを育む畑です。短兵急に果実ばかりを追い求め、手間のかかる畑への手入れを怠れば、やがて果実そのものが得られなくなるのは道理です。

当時日本企業の間にコストダウンという合言葉が以上にはやりました。[・・・]私に言わせてもらえば、コストダウンという手法を使って短期的利益を追い求めていたのは日本企業の経営者の方です。畑を酷使し、疲労させればやがて果実も得られなくなります。果実(利益)を産む源泉は畑(BS)にあります。果実を多く得ようとすれば、畑を耕し肥料を施さなければなりません。

事業とは一種の戦争です。経営資源の3M、すなわち、人(Man)、資金(Money)、設備(Machine)をいかに効率的に運用(Manage)して成果を上げるかが、その勝敗の帰趨を決めるということです。その3Mの状況を表しているのがBSなのです。

コストダウンは土地を奪取する可能性を高めます。
肥料や水をやらずに(コストをかけずに)果実を取ろうとすれば自然に果樹は元気をなくし、やがては枯れてしまいます。財務分析をすると償却が進んだ(償却率の高い)設備を使い続けている会社があります。これはコストだけ見れば一見良さげですが、長い目で見れば品質にばらつきが出たり、稼働率が下がったりして、競争力を削ぐことになります。

企業は社会から批判されることで成長し続けられる、そのためには企業は常に批判にさらされなければならない、批判を社内に取り込むことで健全性を発揮できる。


畑と果実の話は、とてもしっくりきた。


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# by iihanashi-africa | 2025-11-15 22:53 | 日本 | Trackback | Comments(0)
ハヤトウリのザーサイ
むかご、ルバーブに続き、最後はハヤトウリ。
むかごのレシピ
ルバーブのジャム

ハヤトウリは時折スーパーで見かけることはあったが、これまで購入したことはなかった。今回、初めて購入。写真を撮り忘れたのでwikipediaから拝借。

ハヤトウリのザーサイ_c0116370_14551194.jpg

ハヤトウリは歯ごたえを楽しむべきだと思い、食感を活かせる浅漬けかザーサイで悩み、今回はザーサイを作ってみることにした。これが大ヒットで、思いのほか美味しく仕上がった。

参考にしたのはこちらのレシピ。
https://cookpad.com/jp/recipes/19819549

上のレシピで少し変更した点は、塩もみのステップを丁寧に行ったこと。塩をやや多めに入れて、水分を絞っては捨て、また揉む。この作業を何度も繰り返す。ぎゅーっと力を入れて絞って水分が出ないくらいになるまで揉み、その後しっかりと水洗いし、塩味を取り除く。

味付けは、中華出しと醤油をレシピより若干少な目の薄味で。
こうしてハヤトウリのザーサイが完成。歯ごたえ抜群で箸が止まらない一品となった。
# by iihanashi-africa | 2025-11-04 09:58 | 日本 | Trackback | Comments(0)
ルバーブのジャム
前回のむかごに続き、今回はルバーブ。
むかごのレシピ

檜原村の道の駅で、束ねられたルバーブを見つけた。
昔、フランスに留学していた頃、ルバーブのジャムにハマっていた。朝は決まって、塩味のあるバターを塗ったバゲットに、たっぷりのルバーブジャムをつけて食べていた。

ルバーブのジャム_c0116370_14175174.jpg

帰国してから、日本ではほとんど見かけず、冷蔵庫に入っているのはイチゴやブルーベリージャムばかり。今回初めて、生のルバーブを発見したので、久しぶりにあのジャムを作ってみたくなった。でも、調理するのは初めて。そもそもこんな形をしていることも初めて知った。フキのようなセロリのような。手に取ると結構硬い。

参考にしたのはこのレシピ。
https://www.tabechoku.com/recipes/571?srsltid=AfmBOop8LONeqVL4lAVh15Aa8_Dun-AxfB26m03Val1mgzei9F-XIf0R
まずは洗って1cm幅に切り、30分水に浸す、とある。
包丁を入れるとザクザクと音がする。こんなに硬いのに、このままでよいのか?水に浸すと柔らかくなるのか?

ルバーブのジャム_c0116370_14180063.jpg

30分後。

あれ、特に何も変わっていない。硬いまま。
何のために浸したのかしら。アク抜きか?

よく分からないまま、レシピの次のステップに進む。
砂糖とレモンを加えて軽く混ぜると水が出てくるのでそれを待つ、とある。だが、数分経っても水が出てこない。仕方なく、ほんの少し水を加えて火にかけてみた。

すると、ぐつぐつと煮立ってから1,2分で、繊維状にふわふわと崩れてきた。あんなに硬かったのに、もう繊維だけ。なんだ、この植物は。

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購入したルバーブは赤みが薄かったので、鮮やかな赤色のジャムにはならなかったが、美味しさは同じ。ほんのりの酸味がとても懐かしい味。

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ルバーブといえば、ジャムしかイメージがなかったが、調べるとフランスでは料理のソースにも使うそうだ。自然な酸味がすごく合いそう。セネガルに「ヤッサ・プレ」という鶏肉、玉ねぎ、マスタード、ライムを使った料理があるのだが、これにルバーブを入れたら美味しそう、とふと思った。

# by iihanashi-africa | 2025-10-26 10:39 | 日本 | Trackback | Comments(0)
むかごのレシピ
先日、八王子の先の檜原村を訪れた際、立ち寄った道の駅で見慣れない野菜が並んでいるのを見つけた。料理したことのない食材にはつい惹かれてしまう性分なので、迷わず購入。家に帰ってから調理してみた。

まずは「むかご」

正直なところ、私は「むかご」という食材を知らなかった。検索してみると、『鬼滅の刃』の登場人物らしき零余子(むかご)というキャラクターが出てくる。どうやら世間的には意外と馴染みのある言葉らしい。食べたことのないものは、よほど見た目がグロテスクでない限り、まず食べてみるという好奇心旺盛なわたくし。

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帰宅後にレシピを探し、食べやすそうなこのレシピで料理してみた。
「ビールにぴったり♪炒りむかご」
https://delishkitchen.tv/recipes/262260541739762837

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むかごは山芋や長芋の葉の付け根にできる小さな球体とのことで、見た目は固い木の実だが、食感はどちらかというと芋に近いかもしれない。ユリの根にも似ているかな。

同じように作ってみたところ、塩味が確かにビールと合うが、何か物足りない。
そこで、愛用のプレミアムにんにくパウダー(JA十和田おいらせ)をかけてみた。これが相性抜群。
むかごの素朴な風味に香ばしさが絶妙に合う。箸がとまらない美味しさというわけではないのだが、そこにあると知らず知らずに食べてしまう。

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揚げても美味しそうだと思い、後で調べてこのレシピも気になった。銀杏とはとても合いそうである。
https://www.kateigaho.com/article/detail/119728


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# by iihanashi-africa | 2025-10-25 14:20 | 日本 | Trackback | Comments(0)