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ブルキナファソ映画『La Forêt de Niolo(ニョーロの森)』と環境汚染
今週、ブルキナファソではFESPACO(Festival Panafricain du Cinéma et de la Télévision de Ouagadougou、ワガドゥグ汎アフリカ映画祭)が開催されている。
https://www.fespaco.bf/fr/

このブログでも何度も登場したのでもはや全てをリンクさせるのは手間になってきたが、ちょうど2年前にFESPACOの携帯アプリの記事でアップしていたので、どうぞ。2年ぶりに携帯アプリをダウンロードしたら、前回より更にパワーアップしている。ワガドゥグで映画を見られないのが本当に残念。
FESPACOの携帯アプリ

FESPACOといえばという訳ではないが、ちょうどアップのタイミングなので、ブルキナファソ映画を一つご紹介。

2017年のFESPACOでシナリオ賞を受賞した映画


『La Forêt de Niolo(ニョーロの森)』
監督:Adama Roamba
2017年、ブルキナファソ
87分




アフリカのハリウッド映画といっていいのか、芸術性というよりは娯楽性を重視していて、最後までドキドキ感が止まらず、感動するという意味でいい映画。やはりシナリオがいい。

タイトルの通りニョーロの森が舞台。もちろん架空の森だが、セネガルにNioroという地域があり、実際にある場所かな?と思いGoogle mapで探してしまった。でもやはりなかった笑。
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NGO代表のアイシャジャーナリストの夫ナタナエルは、ニョーロの森の周辺住民をそそのかして実施されたガス・石油開発の事案を追っていた。元鉱山大臣のおひざ元である漁師の村カリは美しいニョーロの森に守られていたが、ある時、湖の水を飲んだ女性や漁師が亡くなり、多くの魚が死んでしまった。この事件とニョーロの森の地下にあたるガス・石油開発との関連性を調査していたナタナエルが、殺害された。アイシャは夫の無念をはらすため、事件の調査をすすめる。

監督がブルキナファソ人なのでブルキナファソ映画ということにはなっているが、出演者はセネガル、カメルーン、ブルキナファソ、マリなど多様な国籍で、監督曰く多国籍映画。まずは、どうしても出演してもらいたかったカメルーン人俳優のGerard Essombaを説得し、出演が決定してからセネガル人女優のRokhaya Niangに話を持ちかけたらしい。私が見に行った上映会では、監督と主演女優のRokhayaが来ていたが、Rokhayaは「シナリオも魅力だったが、Gerard Essombaと共演できるのはこの上ない機会と思った」と話していた。左が主演女優Rokhayaで、右が監督。
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監督の話では、撮影が開始されてから、当初前向きだったスポンサーの多くが、政治色が強いと判断して支援をやめ、途中で予算不足となったらしい。最終的に当初予算の5分の1でなんとか撮り終えた。この映画を政治色が強いと判断するということは、つまり未だにこういうことが行われており、そういう政治家の気持ちを忖度した結果かな。。。でもしっかりと公開されて映画祭で評価されてよかった。


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by iihanashi-africa | 2019-02-27 18:26 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
チゴズィエ・オビオマの『ぼくらが漁師だったころ』という本
セネガルから帰国して1カ月、その後も国内出張やらケニア出張やらが続き、やっと落ち着いた、、、と思ったのもつかの間、一息もつかないうちに、先週後半から歯が急激に痛くなり眠れない日が2日続いた。セネガルで抜髄した歯の根が化膿しているらしい。一旦抗生物質で落ち着かせて来週から根管治療。やはり途上国での歯の治療はリスクが伴うらしい。。。

さて、以前からずっとアップしようと思っていた記事の一つをアップしよう。

いつ読み終わったかももはや記憶にないのだが、去年9月か10月あたりだったか『ぼくらが漁師だったころ』という本を読んだ。


『The Fishermen/ぼくらが漁師だったころ』
Chigozie Obioma チゴズィエ・オビオマ


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もう半年も前に読み終わった本の内容は細かく記憶していないのだが、今でも覚えている第一印象は、「アフリカ文学の父、アチェベの『崩れゆく絆』と似ている」ということだった。舞台や話の展開が強烈で、でも神秘的で、それに文体がまさに純文学。読み始めてすぐに、アチェベだ~、と感じたのを覚えている。でも、訳者のあとがきによると、周囲からはアチェベの後継者と言われているが、本人は『やし酒飲み』のエイモス・トゥトゥオラやその他のナイジェリアやギニアの作家の影響を受けていると話しているらしい。

舞台は1990年代のナイジェリア。著者が生まれ育った南西部の町アクレで、アグウ家の物語が展開する。イケンナ、ボジャ、オベンベ、ベンジャミンの4人兄弟の固い絆がある時をきっかけに崩壊へと向かっていく。「邪悪な」川で魚釣りをするなどもってのほか。「汚いどぶ川の漁師ではなく精神の漁師になれ。お前たちは良きものを釣り上げる漁師になるのだ」と父親に言われて兄弟たちは改心したと思われたが、イケンナは違った。魚釣りの帰りに出くわした狂人の予言が自分の運命であるかのように人が変わっていった。

とても重い小説だが、とても読み応えのある小説だった。

オビオマは、『アメリカ―ナ』のアディーチェと同じナイジェリア人作家。まだ33歳と若い。初めて書いた小説がこのクオリティとはすごい。ナイジェリア文学、奥深し。


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by iihanashi-africa | 2019-02-25 17:07 | ナイジェリア | Trackback | Comments(13)
エミレーツ航空の機内のお祈り
先月乗ったエミレーツ航空で私の隣の席が空いていたのだが、飛行中、頻繁にCAが隣の席へ来ては画面を操作してフライトマップを確認していた。そして地図上の飛行機の位置を見ながら自分の体を左右にくるくるっと回し、右斜め後ろにひねったあたりで止まり、電車の運転手の出発進行合図のような手つきでこっちだなという確認をし、後ろに立っていた乗客に、「こっちです」と伝えていた。
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イスラム教圏では、機内に限らす地上でもこういう光景はよく見ており、すぐにピンときたのだが、メッカの方向を探していたのだ。

エミレーツのCAをしている友人にその話をしたら、飛行機の中でのお祈りはよくあることだという。以前エコノミーの最前列の座席の前の少し空いたスペースでお祈りをした乗客がいたのだが、偶然にもメッカの方向が飛行機の後方で、最前列の乗客を目の前にお祈りをしたらしい。座っていたヨーロッパ系の乗客は驚いて固まっていたそうだ。そりゃそうだ、なんせ自分に向かってお祈りしているのだから。

今カタールのドーハでトランジット中。
カタール航空には初めて乗ったのだが、エミレーツ同様フライトマップでこういう印が定期的に出てくる。メッカの方向を教えてくれる画面。
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それにしてもカタール航空は機体が小さいせいか結構揺れる。
でも食事は結構いい。

さてこれからナイロビに向かいます。


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by iihanashi-africa | 2019-02-10 13:11 | UAE | Trackback | Comments(0)