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つっ込みどころ満載のセネガル国際マラソン
毎年11月に開催されているサリーのセネガル国際マラソン。去年も参加し、今年も友人たちと参加してきた。

http://www.marathondusenegal.com/

相変わらず忙しくて全然練習が追いつかなかったし、ハーフマラソンへ登録するつもりなど毛頭なく、10キロの部に登録。それも直前までガーナとブルキナファソ出張で、土曜日の昼12時頃にブルキナファソから飛行機でセネガルに戻り、そのまま家に帰らずに大きなスーツケースを持ったままサリーのホテルへ向かうというハードスケジュール。そして翌朝にマラソン。このスケジュールでよく走ろうと思ったなあ。

なんて自分をほめたたえていたら、JICAの協力隊員さんで、一週間前に誘われてフルマラソンに登録したという女性を発見。さすが、若いっていいわね~、こういう時自分の限界以上のこともやろうと思ってしまうもんね~、私も昔だったら練習してなくてもフルマラソン登録しちゃってたけど、限界を知ってしまった今は無理だわ~、なんて友人たちとおばさんトークを繰り広げていたのだが、実はこの協力隊員の女性がフルマラソンの女性の部で1位になっていたことが後から判明。なんと元々の蓄積があったのね。すごい。

マラソン大会は、ネット登録が可能だったので、私たちはまず各自がネット登録。前日まで登録可というおおらかな大会(笑)。ゼッケンは前日の17時までにマラソン大会のスタート地点にある「マラソン村」というところに取りに行くことになっていたので、最初に着いた私が全員分を受け取りに行ったら、登録用紙を渡され、これに記入しろという。記入をし始めてから、あれ?これってネット登録した情報と同じなんですけど~~。「これ、もう一度書かなきゃならないんですか?ネット登録したのに??」と聞き直したら、「じゃあ、名前だけ書いてください」と言われ、これネット登録と全く連動していないんじゃないかと疑問を抱く。

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さて翌朝8時に出発だと言うので、しっかり8時前に到着したのだが、スタート地点が去年と異なり、どこか分からない。とりあえずみんなが集まっているところに歩いていく。で、あれ、なんか私たちゼッケンの数字が大きすぎない???と不安になる。みんな0051と0129とか、大体0で始まっており、かろうじて1100番台の人を1人発見したが、1500番台は私たちだけ。。。この違いは何だろう。

8時過ぎてから、こうして諸々の資機材が運び込まれ、スタート地点がやっと設置された。
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そして、8時過ぎても登録しにくる人が沢山。登録は昨日までじゃなかったんかい。
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8時15分頃、やっとフルマラソンとハーフマラソンが同時に出発。
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その後、子どもたちの2キロの部が出発。
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そして子どもたちがゴールしてから、10キロと5キロが出発。出発は8時とか言っていたが結局1時間後の9時。それも9時9分という微妙な時間。
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大半はアスファルトだが、途中一部砂地になる。これが結構な砂の層で足がもつれる。砂地の写真はないが、途中で写真を撮ってくれた方が送ってくれたのがこれ。こんな感じのところをひたすら走る。写真には道路脇に集まっていた子たちが写っていないが、給水所のペットボトル目当ての子どもたちが集まっており、ワイワイと盛り上がっているので、応援してくれているわけではないが、なんとか孤独感を味うことなく走ることができる。
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途中の給水所では600mgのミネラルウォーターのペットボトルが配られる。これが、重い。ほんの少しだけ水を飲みたいだけだから紙コップくらいがちょうどいいのだが。それに走っている途中の疲れているときに、新しいペットボトルのキャップを力を入れてあけるのって結構しんどい。。。この重たいペットボトルの水を少しだけ飲んで、また蓋をして、子どもたちにあげる。まあ、捨てるわけではなく子どもたちがもらってくれるならまだいいか。

私たちが走っている間に、ゴール地点ではこういうモードコレクションが行われていたらしい。
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今年はゴール地点が去年と違った。そのため、残り数百メートルでラストスパートしようと思って最後の角を曲がったら、ゴールはもう目と鼻の先だった。。。折角なので残り100mくらいで猛烈スパート。結果はおそらく1時間7分か8分くらい。練習不足でこれならまあまあでしょう。
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優勝すると、こういう格好をさせられるらしい笑(セネガルマラソンのfacebookサイトより)。
いやいや笑い事ではなく、王様と女王様の格好。私も着てみたいわと友人に話したら、「え~、私は顔に落書きされるの嫌だわ~」と笑
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さて、本日、セネガルマラソンのサイトの結果が掲載されたのだが、わたしのタイム、1時間59分になっている。。。ありえない。。。まあ数分の誤差なら分かるけど、どうやってタイムを導いているのだろうか。私、この時間にはホテルに戻って優雅に朝食を食べてましたが。。。

最後の最後まで期待を裏切らない。



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by iihanashi-africa | 2018-12-05 09:07 | セネガル | Trackback | Comments(0)
アブラヤシの木とパームオイルの原料
ガーナはアブラヤシの生産量も世界第8位。アフリカでは、ナイジェリア、カメルーンに次いで第3位。ガーナのイースタン州を訪問した際は、カカオの木に匹敵するほどアブラヤシの木がそこかしこに見られた。

あまり間近で実を見たことがなかったので、野菜畑へ行くまでに何度も立ち止まってアブラヤシの写真を撮ってしまった。
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これを搾油すると真っ赤なパームオイルが出来上がる。
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パームオイルは安価なため、アフリカではおそらく最も調理に使われている油ではないだろうか。
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日本では、赤い色や独特の風味が好まれず、また健康にも実はよくないとも言われており、パーム油をそのまま調理に使うことはほとんどない。しかし、実は見えないところで私たちの口に大量に入っていることはご存知だろうか。最も知られているのはチョコレート、そしてスナック菓子、カップ麺、クッキー、マーガリンなどなど。私は、職場にいるときほぼ毎日セネガル料理のランチなので、私の体はパームオイルで一杯かも。。


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by iihanashi-africa | 2018-12-04 07:53 | ガーナ | Trackback | Comments(0)
『マラリアビジネス』という映画とスキャンダラスな抗マラリア薬事情
(映画の内容は下の方にあります)

私が9月頃に得ていた情報では、Cine Droit Libre映画祭という映画祭が11月27日から始まる予定だった。Cine Droit Libre大ファンの私は、スケジュール帳に早くから記入しており、ちょうど出張もない時期だし、すごく楽しみにしていた。

しかし、開始するはずの11月27日になっても一向にプログラムがアップされない。いつもなら遅くとも数日前にはアップされるのに、今回は当日になってもアップされないということは、映画祭がキャンセルになったのかと思い、11月28日に、映画祭とは関係ないところで、前回記事にしたドキュメンタリー(アブデラマン・シサコ監督に魅了された映画監督が作ったドキュメンタリー映画)を見に行った。

そしたら、映画の最後に監督が「今日はCine Droit Libreと上映が重なったにも関わらず来てくださってありがとうございます」と発言されて、かなり焦った。え、うそ、映画祭が始まってるの???プログラムがアップされてなかったのに。監督の話を聞きながら、携帯をごそごそいじって、Cine Droit Libreのfacebookページを見たら、なんと!!!数時間前にプログラムがアップされている。え~、映画祭が始まってからプログラムがアップされるなんて、そんな~。結局今年は5日間のうち2日間の上映映画を逃してしまった。

それに加えて、去年までは上映会場がフランス文化センターやらドイツ文化センターやら外国人にとっては行きやすい場所だったのに、今年から大学構内やゲジャワイという郊外の野外会場に変更になり、非常に行きにくくなった。プログラムを見る限り、今回の映画祭では一つしか鑑賞できなさそうだ。残念無念。
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ただ、唯一見た映画が衝撃的だった。
『マラリアビジネス』というタイトルからして面白そうだったが、ストーリーが進むにつれ、前のめりになって釘付けになった。

『マラリアビジネス(Malaria Business)』
監督:Bernard Crutzen
2017年、ベルギー
70分


ナレーション:ジュリエット・ビノシュ(Juliette Binoche)



2015年6月、ベルギーが世界に誇る歌手ストロマエStromaeが、コンサートを行うはずだったルワンダで体調を崩し、コンサートを急遽キャンセルしてブリュッセルに緊急輸送されたというニュースが報道された。原因はマラリア予防で飲んでいた抗マラリア剤メフロキン(Mefloquin、仏語でLariam)の副作用だった。メフロキンで副作用が出た人は私も何人か知っている。常に不安になったり悪夢をみたりするそうだ。ストロマエの症状はかなり深刻で、幻覚症状や機能障害まで起き、薬をやめても回復せず、うつ症状で自殺を考えたこともあったそうだ。「兄弟がいなければ私はここにいなかったかもしれない」と本人が映画の中で語っている。2年経っても完治しなかった。

この出来事をきっかけに、メフロキンに疑問を持つ人が出てきた。その中の一人の医師が友人の映画監督Crutzen氏に話を持ち掛け、出来上がった映画が『マラリアビジネス』。調べれば調べるほど、WHO(World Health Organization世界保健機構)と製薬会社の密な関係が明らかになってくる。

2016年、ビルゲイツ氏は彼の資産の半分をマラリア撲滅のために使うと発表し、ワクチンも開発中とのことで、世界から賞賛された。しかし、もう100年近く前からアルテミジア・アニュアArtemisia Annua(日本語ではクソニンジンというらしい(wiki))という自然の薬草の効果が分かっていたのだ。すでにアルテミジア・アニュアから分離させたアルテミシニンと他の抗マラリア剤を併用する複合薬剤(ACT)は存在し、最も推奨される薬として販売されているが、実は、わざわざ効果なACTを服用せずとも、アルテミジア・アニュアを煎じたお茶を大量に飲むとすぐに治るそうだ。一般の抗マラリア剤に比べ、ずっと安価で、しかも驚異的とも言える効果があると言われている。しかし、WHOは15年以上にもわたり、その単独効果を否定し続け、他方で副作用の大きい薬や、既に薬剤耐性が頻繁に見られていた薬を推奨し続けた。なぜなのか。


WHOの資金はかつては公的組織からの支援が半分をしめていたが、現在は公的支援は15%程度にとどまり、代わりにビルゲイツ財団や製薬会社からの支援が大半を占めるようになっている。国際機関もファンドレイジングをしないと機能しない。民間会社みたいだなあ。大株主の意見が活動の方向性を作用するみたいな。。こういう仕組みだと仕方ないことなのかなあ。。



マラリアの研究で支援を得ていたコンゴ人医師がアルテミジアの効果の研究をしていると分かった瞬間、支援が打ち切られたり、研究結果の成果をどの雑誌でも紹介してもらえなかったり。不可思議なこと(いや、原因は分かっていたのだが)が起こっていた。

この映画の製作の段階から、WHOが動き出した。アフリカのWHOオフィスがコンゴ人医師の研究を支持し始めた。そして、2017年後半に映画が公開されてから、WHOは更に動く。あれだけ伝統医学を過小評価していたWHOが、伝統医療の認定へと立場を変えたのだ。ネット検索したらこういう記事があった。

「漢方薬や鍼灸など「伝統医療」WHOが認定へ」
https://www.sankei.com/life/news/180109/lif1801090004-n1.html


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アルテミジア・アニュアの単独効果が絶大であることは分かり、今後おそらく急速に広まっていく治療法だろうが、あまりはやし立てすぎるのは少々危険な気がする。アルテミジアの栽培については、マダガスカルでもセネガルでもかなり大規模に行われ始めているが、需要が高まれば生産ももっと増やさなければならない。今度は『アルテミジア・ビジネス』と言われないよう、農家のこともしっかりと考えた生産を行わなければならない。

会場では、セネガルでアルテミジア・アニュアを販売するNGOも来ており、アルテミジアのお茶を試飲させてくれた。苦みの強い薬草茶という感じ。もちろんこんな少量では治療効果はない。会場のセネガル人は、「これは砂糖を入れても効力は薄れないか?」と聞いており、ちょっとほっこり。

これが、その製品。
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セネガルでは、アルテミジアの販売が許可されており、既に市場で見つけることができる。

この映画は、2019年1月に「France 24」という24時間の国際ニュース専門チャンネルが取り上げてくれることになっているらしい。英語版も存在するがまだ公開されていない。予算的な問題もあるらしいが、そのほかにも越えなければならない壁もあるのかも。


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by iihanashi-africa | 2018-12-01 12:05 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(3)