カテゴリ:コンゴ民( 2 )
『KANIAMA SHOW』という短編映画と80年代の政治プロパガンダ番組
先週、すごく面白い短編映画を見た。

『KANIAMA SHOW』
監督:Baloji Fiction
2018年、ベルギー、コンゴ民主共和国
26分


80年代から90年代によく見られたアフリカの国営テレビの政治プロパガンダの番組を皮肉ってコメディタッチで描いたもの。衣装や髪型、番組のロゴ、プレゼンターの振る舞いなど80年代を思わせるよう、とても凝っている。

この当時の国営テレビの番組では、ゲストが来ては決まりきった表面上の会話だけし、政府の威厳を保つためにゲストが使われていた。今の時代にこういう番組を見ると喜劇でしかない。様々なゲストが登場するが、その合間合間にあまり品の良くない音楽のライブがある。カメラマンも集中しておらず、映像がぶれたりタイミングが合わなかったりする。監督はそこまで笑わせるつもりで作っていないかもしれないが、皮肉的な演出がかなり笑える。

そして番組の途中でふと映像が途切れ、どっかの国で見たことあるような光景が現れる。

私は、監督のボロジBolojiという方を知らなかったのだが、よくよく調べたら実は歌手であることが分かった。それも結構いい曲を作っている。もともと自分の曲のミュージックビデオを自分で製作しており、2018年春に発売されるニューアルバム『Avenue Kaniama』に合わせて、Kaniama Showというミュージックビデオならぬショートムービーを作ることになったようだ。

ミュージックビデオを作っていた方がこの映画を作ったと聞くと、すごく納得する。26分間、全く飽きずに映像が流れるのだ。




現在、ボロジ監督は長編映画も撮影中で、2019年公開に向けて動いているらしい。


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by iihanashi-africa | 2018-10-16 04:34 | コンゴ民 | Trackback | Comments(0)
『Maki’La』というストリートチルドレンの生きる力を描いた映画
最近アップする記事といえば、映画、フルーツ、料理、時々小話で、かなり偏りが出てきてしまったが、どうぞご勘弁を。最近アフリカ映画を鑑賞する機会が多いので、今後もしばらく続くかも。

少し前に『Maki’La(マキーラ)』という映画を見た。久しぶりに、ほとんどの登場人物の演技がとても自然体なアフリカ映画だった。コンゴ民主共和国のストリートチルドレンの日常を描いているのだが、まさにドキュメンタリーを見ているかのようだった。俳優全員が素人で、「この人!」と思う俳優に出会うまで何度もテストしたらしい。

『Maki’La』
監督:Macherie Ekwa Bahango
2018年、コンゴ民主共和国
78分


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映画は、コンゴ民主共和国の首都キンシャサでその日暮らしの路上生活を送る19歳の主人公マキMakiの話である。男勝りの女の子で、どちらかというと小悪党というか気性が荒く、振る舞いも乱暴なツッパリ少女である。マキは、同じく悪ガキのビンガゾールと結婚しており、彼の影響もあり薬物や売春や盗みをするようになる。ビンガゾールも相変わらず、マキに構わず薬物や悪さが優先で、ビンガゾールを相手にしなくなった頃に、その後マキを慕うようになるアシャという自分より若い路上生活の女の子に出会う。そしてこの小さな女の子に対してビンガゾールの嫉妬が生まれてくる。

映画自体は路上生活の厳しさを映し出すと同時に、小さい頃から路上生活をせざるを得ない環境に置かれた子こどもたちの生き延びる力を見せていると思う。こういう環境では強くならざるを得ない。


映画予告編をこのサイトで見られる。


監督はなんと25歳。シナリオも全て書いており、すごい感性を持った方かも。



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by iihanashi-africa | 2018-10-09 05:39 | コンゴ民 | Trackback | Comments(0)