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シンゲッティの古文書
昨年末、友人がモーリタニアのシンゲッティChinguettiに旅行をしていた。私もお誘いを受けたのだが、残念ながら行くことはできず、後で写真を送ってもらったら、行かなかったことを後悔するほどに私にとっては魅力的な写真だったので、許可を得てアップさせてもらうことにした。

シンゲッティはここ↓。
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Wiki先生の説明を使わせてもらうと、13世紀にマリ帝国を中心にサハラ交易ルートが発展し、金、塩、コラの実、奴隷、タカラガイの貝殻などが交易商品として流通したが、モーリタニア北部のシンゲッティは主要な交易中心部として重要な都市であった。もともとは777年に建造されており、11世紀まではベルベル人の交易中心地であったが、その後しばらく没落し、サハラ交易のおかげで再建された都市である。シンゲッティを含む4つの町は歴史的な重要性と古い街並みが保存されていることが評価され、1996年にユネスコの世界文化遺産に登録されている。

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         https://ja.wikipedia.org/wiki/サハラ交易

シンゲッティの町。
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シンゲッティは西アフリカにおけるイスラムの中心地でもあった。イスラム神学や科学の研究の一大拠点で、シンゲッティの学校では、神学に加え、論理学、法学、天文学、数学、医学なども講じていたそうである。そして、中でも有名なのが、貴重な古文書を収めた図書館である。

古文書といえば、少し前に『アルカイダから古文書を守った図書館員』という本を紹介した。サハラ交易で最も繁栄した最大の中心地であるマリのトンブクトゥの図書館員の実話である。欧米の研究者が驚くほどに膨大な数の歴史書や医学書、天文学書が当時から出回っていた。しかし、そうした貴重な書物は、トンブクトゥの町が様々な侵略を受けるにつれ、隠され、埋められていった。その後、多くの方の涙ぐましい努力のおかげで古文書図書館が設立され、各地で眠っていた古文書約38万冊が集められ収蔵されるまでになった。

この本を読んでいたので、シンゲッティの古文書にも一段と関心を抱き、目を輝かせながら友人の写真を眺めた。

シンゲッティには十数の図書館があるようだが、その一つの図書館の写真。ドナーの支援が入って、少し保存はされているものの、ほとんどの古文書の状態は良くない。
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こうしてシロアリに食われてしまった古文書もある。早急に保存しないと、貴重な歴史が失われていってしまう。
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今、シンゲッティは砂に埋もれつつあるそうで、古文書もそうだが、街自体も心配とのこと。これは半分埋もれた門。実は一階、と思っていた階が、二階だったそう。一階が砂に埋もれてしまっている。
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それにしても、写真を眺めれば眺めるほど、行ってみたくなる。



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by iihanashi-africa | 2018-01-27 08:57 | モーリタニア | Trackback | Comments(2)