カテゴリ:ナイジェリア( 5 )
ナイジェリアのイスラム帽子のかぶり方
ナイジェリアの南部はキリスト教徒が多く、北部はイスラム教徒が多い。首都アブジャはナイジェリアのちょうど中央部に位置するが、感覚的にイスラム教徒の方が多そうである。街中を走ると多くのナイジェリア人イスラム教徒は、イスラムの帽子を被っていることに気付く。セネガルでもニジェールでもブルキナでも、もちろんイスラムの帽子を被っている方は見かけるが、こんなに多くの一般人が帽子をかぶっているのは見たことない。帽子をかぶっている人々を眺めながら気付いたことがある。それは、帽子の片側を折っている人が多いということ。

通常はこういう帽子。
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そして帽子の片側を折るとこうなる。
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出張中に出会った方もこうして片側を折っていたので、まじまじと帽子を見ていたら、「帽子に興味があるのか?」と取ってくれた。
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当初は、もともと片側が折られた帽子を売っているのかと思ったが、普通の帽子の片側をこうして折っているらしい。
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出張に同行してくれたナイジェリア人に何か意味があるのか聞いたが、これは単なるオシャレの一つらしい。ナイジェリアではこれが格好いいと思われるのかもしれない。キャップのツバにも曲げ方が色々あるのと同じかな。ただ、こういう折り方は他国ではなかなか見ない、ナイジェリアならではのモードかも。

ちなみに、最近療養に入ったナイジェリアの現ブハリ大統領も片側折りが多い。
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でも珍しくブハリ大統領のこんな折り方も発見した。アブジャでも、片側を折る場合両側を折って真ん中を立たせる場合と二通りの被り方を見かけた。片側を折るケースの方が多いが、両側折もちらほら見かける。イギリスの男性のハットもこんな感じに凹ませることもあったような。
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そういえば、オバサンジョ元大統領も特徴的な帽子を被っていて印象的だったので写真を探してみた。オバサンジョ元大統領はキリスト教徒なので、これはイスラムの帽子ではない。ナイジェリアのヨルバ族の伝統的な帽子らしい。オバサンジョが退任してから10年が経つが、ナイジェリアの帽子に関心を持った今、初めて知った事実。今まで、オバサンジョの帽子についてなんて調べたこともなかった。
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オバサンジョ元大統領の帽子は余談だったが、ナイジェリア人のささやかなオシャレを垣間見て、なんかものすごく面白い発見をした気分になった。

帽子にこだわるナイジェリア人、1万円近くする結構高級な帽子も発見した。
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by iihanashi-africa | 2018-05-26 04:24 | ナイジェリア | Trackback | Comments(1)
ナイジェリアのポップコーン
今の仕事は西アフリカ諸国への出張が多く、毎回出張するたびにセネガル人の同僚にお土産を買ってくる。ニジェールはキリシという干し肉(ニジェール料理一覧)、ガーナはチョコレートかシトという魚粉ベースのトウガラシペースト、ブルキナファソはゴマのお菓子(ゴマの売り子)かドライマンゴーが私にとっての定番土産。私の同僚のリアクションからみて、これまでのヒット土産はニジェールのキリシかな。

でも、ことナイジェリアに関しては昨年の出張中とても悩み、結局何も買って帰らなかった。ピーナッツやカシューナッツ、シアバター製品は西アフリカどこにいってもあるため、あまり特別感がない。

今回こそはナイジェリア土産を買って帰ろうと思い、ナイジェリアに住んでいる日本人の方に聞いたところ、幾つか出てきた候補の中にポップコーンがあった。アメリカに行くとポップコーンがお土産になることがあるが、西アフリカでポップコーンはあまり聞かない。

そういえば、滞在ホテルでグラスワインを頼んだら、つまみがポップコーンだった。他国だとピーナッツが多いのだが、アメリカナイズされてるのかしら?そういえばナイジェリア音楽も最近アメリカのR&Bっぽくなっていたような。。
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それはさておき、早速スーパーに行ったら、あったあった。ポップコーンの陳列棚は結構広い。アメリカっぽいカラフルなポップコーンもあるが、私はキャラメル味とココナッツキャラメル味を購入。
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これが今回のナイジェリア土産。ポップコーンの他に、ナイジェリア版キリシとドライマンゴーも買ってみた。やっぱりキリシはニジェール、ドライマンゴーはブルキナにはかなわないかなあ。
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by iihanashi-africa | 2018-05-23 02:08 | ナイジェリア | Trackback | Comments(0)
アブジャの街並み
2回目のナイジェリア出張から帰ってきた。
ナイジェリアといっても行き先は巨大都市ラゴスではなく首都のアブジャ

ラゴスには行ったことがないのだが、都市圏内の人口は3千万人と言われており、アフリカ最大の都市なので、きっと混沌としていて、殺伐ともしているのだと思う。15年前にカメルーンにいた時、ラゴス経由でカメルーンに来られた出張者が、空港を降りた瞬間から雰囲気が違い怖くて緊張したと話していたのを思い出す。また、セネガル人の同僚はナイジェリアにだけは出張したくないという。イメージが先行しているかもしれないが、実際に犯罪被害にあった方もやはり多く、このネガティブイメージはなかなか払拭されない。

私が初めてナイジェリア人とゆっくり話す機会を得たのは、2015年の秋。研修で来日していたナイジェリア人公務員3名の農家支援活動計画の作成をサポートした。この研修では、ナイジェリアを含むアフリカ7、8ヵ国から公務員が参加していたのだが、20名近い研修員の中で、ナイジェリアの3名が最も癒し系だった。私の中でも、犯罪の多いナイジェリア、気性が激しいナイジェリア人、ずる賢いナイジェリア人というイメージしかなかったため、最初に出会ったナイジェリア人が皆、笑顔で愛嬌があり、おっとりと話す方々で、ナイジェリアのイメージが大きく変わった。この癒し系ナイジェリア人と最初に出会っていたことで、1年前の初めてのナイジェリア出張もそれほど身構えずに済んだ。

そして、今回、2回目の出張。

2億人近い人口がいれば、様々な方がおり、癒し系の男性もいれば、バリバリ働く頭の切れる女性もいれば、偉そうな態度をとる人もいれば、ユーモアのある人もいる。それはきっとどの国も同じ。だからナイジェリアもそれほど特別な国には感じない。ただ、他のアフリカ諸国と少し違うのは、車の運転が強烈に荒いこと。日本と比較したら、アフリカはどこへいっても運転が荒いが、私が知っているアフリカの国々の中でナイジェリアの運転は格段に荒い。怖いと思うことが1日に何度もある。でも、滞在中に一度も交通事故を見たことがなく、接触事故は頻繁にありそうなのにそれが起こらない彼らの運転技術にあっぱれである。

さて、今回から少しナイジェリアの話題をアップしようと思うが、まずはアブジャ市内の写真から。
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こちらは建設中の新空港ターミナル。中国企業が建設しているみたい。1年前も建設中だったが、今もなお開港しておらず。
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こちらが現在の空港。
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人工的に作られた都市アブジャの中心部は、とても整然としている。が、もちろんそうでないところも。
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大きなナショナルモスク。モスクの記事はまた別途。
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今回宿泊したシェラトンホテル。セキュリティーはしっかりしている。
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by iihanashi-africa | 2018-05-16 02:49 | ナイジェリア | Trackback | Comments(0)
チママンダ・アディーチェの『アメリカーナ』という本
ものすごく面白い本を読み終わった。

ナイジェリア人作家チママンダ・ンゴズィ・アディーチェChimamanda Ngozi Adichie『アメリカーナAmericanah』という本。

半年ほど前に、義姉から「最近読み始めた小説に、たまたまセネガルやブルキナファソが出てきて、急に身近な土地のような気持ちになってます」とメッセージが入り、本のタイトルを聞くと『アメリカーナ』だという。早速ネット検索したら、2013年の刊行以来、世界中で高く評価されている小説で、様々な賞も獲得し、アフリカ人として初めて全米批評家協会賞も受賞した作家ということが分かり、早く読んでみたくなった。英語アフリカ文学の父チヌア・アチェベもナイジェリア人だが、映画、音楽、文学とさすが2億人の国のポテンシャルは大きい。この本を次の休暇で持って帰ってくるために、忘れないうちにAmazonの買い物かごに入れた。買い物かごに入れる前に一瞬躊躇ったのは、5千円近くする本だったこと。やけに高いと感じながらも、やはり読んでみたいという思いが強く、ポチっと押した。

その後休暇で戻った時に、家に本が届いた。そして本を手にしてやっと、5千円という値段の意味が分かった。538ページの分厚さに加え、なんとあまり見ない二段組み。こりゃ、5千円するわ。
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物語は、ナイジェリアからアメリカへ渡って13年目の主人公の女性イフェメルが、ナイジェリアに戻るための一つの準備としてヘアサロンに髪を結いに行くところから始まる。「ナイジェリアからアメリカへ渡ったイフェメルは、初めて自分が『黒人』なのだと知り、『人種』を発見する。それをテーマに『人種の歯、あるいは非アメリカ黒人によるアメリカ黒人についてのさまざまな考察』というブログを立ちあげて、人気ブロガーになる。」アフリカを身近に感じている私にとって、彼女のブログ記事の容赦なく鋭く時にコミカルな皮肉的表現が、まさにこれまでモヤモヤと感じていたけれどうまく言葉に表せなかったことを代弁してくれている気持ちになった。アフリカには『ブラック』は存在しない。まさにそうだ。

この本、人種問題について深く考えさせられるのだが、実はラブストーリー主人公イフェメルと高校時代の同級生オビンゼは、当時恋人同士で永遠の愛を誓った仲。しかし、イフェメルはアメリカへ留学し、その後オビンゼも一時期イギリスへ行く。お互いに知らないところで辛い時期を過ごし、連絡が途絶えていく。13年も経つと、人は変わる。そして国も変わる。自分が変わったことをどう受け止め、どういう決断を下すのが最適なのか、お互いに悩みに悩む様子がもどかしくも、とても理解できて、私自身も深みにはまっていった。

とにかく描写が細かく、各登場人物の心理が手に取るように分かり、本当に美しい小説だと思った。そして読み終わった後のこの満足感はなんなのだろう。

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アディーチェという人をもう少し知りたくなり、インタビュー動画などを探していたら、TEDトークにたどり着いた。訳者もあとがきで書いていたが、「シングルストーリーの危険性」という一世を風靡したスピーチで、世界各国の教育現場で引用され続けているらしい。とても興味深いので是非どうぞ。英語も分かりやすい。



こちらのTEDトーク「We should all be feminists」も面白い。フェミニストという言葉に抵抗があったら、なおさら見ると興味深い。


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by iihanashi-africa | 2018-03-17 07:54 | ナイジェリア | Trackback | Comments(4)
ナイジェリアがエボラと戦った93日を描いた映画
2014年から西アフリカのシエラレオネ、リベリア、ギニアエボラ出血熱が流行し、2015年11月に終息が宣言されたが、総感染者数は3万人弱、死亡者数は1万人を超えた。

エボラ出血熱は致死率50~90%と言われており、一旦感染すると死に至る確率が高い。エボラ患者の血液や体液に直接接触すると、感染してしまう。

エボラはいつ終息するのか

上記の3か国で多くの患者が出たエボラ出血熱だが、他国でもこれらの国から来たという方の中から感染者が見つかっている国もあった。その一つがナイジェリアである。

2014年7月20日、リベリアの外交官Patrick Sawyer氏(アメリカ国籍も持つ)がナイジェリア最大の都市ラゴスの空港に到着した。飛行機を降りた時から体調が悪く、高熱だった。ラゴス市内の病院、First Consultant Hospitalに入院し、当初はマラリアが疑われたが、深刻なウイルス感染の症状であることからエボラウイルスの検査を行ったところ陽性と判明した。Sawyer氏は5日後に亡くなられたが、その後しばらくしてSawyer氏が入院していた病院のスタッフに次々にエボラの症状が現れ、20人と言われる感染者のうち7名が亡くなった。

Sawyer氏が入国した日から、ナイジェリアでの緊急事態宣言が解かれるまでの93日間の病院スタッフたちの戦いを事実に基づいて映像化しているのが、この映画である。

『93 days』
監督:Steve Gukas
2016年、124分、イジェリア




死を間近に息子と電話で最後の言葉を交わす母、隔離病棟のなかから不安を電話で彼にもらす女性、同じ病室の感染者がなくなる度に、次は自分だと漏らしてしまう女性。患者を精神的にも支えるアメリカ人医師のDr Benjamin Ohiaeri。これが事実に基づいていると分かっているからこそ、余計に胸を打つし、涙が出てくる。

これを見ながら、ナイジェリアでこんな状況なのだから、ギニア、シエラレオネ、リベリアの病院では想像もできない戦場だったのだろうと思う。

歴史を語る貴重な映画である。



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by iihanashi-africa | 2018-01-22 01:14 | ナイジェリア | Trackback | Comments(0)