一昨日の12日は、ブルキナファソで断食明けの祭りが行われました。
イスラム教の開祖であるムハンマドに聖典コーランが啓示されたと伝えられる神聖な月をラマダンと呼ぶそうで、このラマダンの約1ヶ月間、イスラム教徒は夜明けのお祈りから日没まで、断食・禁煙・禁欲をしなければなりません。水を飲むこともできません。 イスラム歴は太陰暦に基づいているので、ラマダンの時期も毎年同じではありません。約11日ずつ早まるそうです。今年は、9月中旬から約1ヶ月間がラマダンでした。通常、ラマダンの最中は、イスラム圏の活動が停滞します。食事をしないため、体力を消耗しないよう動きません。つまり仕事をしません。しないといったら大袈裟ですが、皆疲れたような顔をしていて、事務所にいるスタッフの仕事のスピードが遅くなります。この時期は、オイルマネーの流入低下で、株式市場も下落する傾向があるそうです。 断食とはいうものの、皆さんご存知かもしれませんが、1ヶ月間何も食べないわけではありません。日没直後から食べていいので、夕食は皆がっつりと食べます。夜遅くにこんなに食べたら、翌日胃がもたれるのではないかと心配してしまうほど良く食べます。今でも強く印象に残っているのは、フランスに留学中、同じクラスのエジプト人の生徒数名が、断食中に、カバンの中にお菓子やチョコレートを常に入れており、日没と分かった瞬間、授業中でも食べ始めたこと。エジプト人の女の子たちの、「沈んだ?」「いや、あと少し」「OK、沈んだ。」という会話を聞いていたとき、はてラマダンの意味とは、、、と考えたものです。 12日、このラマダンが終わりました。ラマダンが終わると盛大な祭りを行います。羊を捧げ、豪華な食事を食べ、飲んだり踊ったり。ブルキナファソに電話をしたら、「今回はかなりでっかい羊を生け贄にしたぞ」と言っていました。
by iihanashi-africa
| 2007-10-14 01:39
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