毎週末山梨へ帰省していますが、毎回あちらこちらを蚊に刺されて東京に戻ってきます。特に就寝中に膝から下をよく刺されます。マラリアを媒介する蚊ではないので大丈夫だと無防備に寝てしまうからですが、刺されてからひどく後悔します。最近はなかなか痕が消えなくなりましたからね。私は、アフリカに行くと必ず蚊帳の中に寝ます。家の中で寝るときは当然ですが、屋外に寝るときも、布団の四隅に棒を立てて蚊帳を吊るします。全ての蚊がマラリア菌を媒介するわけではありませんが、用心には用心を重ねなければなりません。
週末に、オリセットという薬剤を染み込ませた防虫蚊帳の製造に技術提供する住友化学に勤める弟の友人に会いました。「本当にアフリカでこの蚊帳が使用されているのですか?」という質問を受けました。私は防虫蚊帳をよく目にします。市場で販売されているのは見たことがありませんが、仕事の関係上、援助団体が妊娠中の女性や子供を対象に無料で配布するのを見かけます。私は、個人的には利用したことがありませんが、この蚊帳の注意書きを読んだことがあります。私が見た防虫蚊帳がオリセットかどうか記憶にありませんが、薬の効用は確か5年。洗濯しても薬の効果は持続しますが、5回だったか10回だったか忘れましたが、とにかくある程度の回数以上洗うと効果が小さくなると書いてあった記憶があります。私はブルキナファソに2ヵ月半滞在していましたが、その間に2回蚊帳を洗いました。蚊帳に砂埃が付いて寝苦しくなったためです。暑いので蚊帳の外から扇風機を回すと蚊帳に付いた砂埃が舞い、呼吸すると砂のにおいがします。洗わざるを得ない状況でした。このペースで洗うと1年くらいで効用が切れてしまうのでしょうか。しかしながら、蚊帳に染み込ませてある薬の効果はかなり大きいようで、以前あるメーリングリストで防虫蚊帳を南京虫対策用シーツとして利用しているという話題を読んだことがあります。 私が滞在したアフリカの国々ではエイズ患者よりもマラリア患者のほうが多く、雨季の蚊が多い時期は病院のベッドの八割をマラリア患者が占めると聞きます。エイズは治療法がありません。現在延命治療は可能なようですが、感染すると完治することのない病気です。一方、マラリアは治療を受けることで致死を避けられます。ですので、エイズ対策が声高に叫ばれますが、マラリアも治療を受けられない人にとっては死に至る危険な病気です。
by iihanashi-africa
| 2007-08-13 18:45
| 日本
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