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チュニスのラック地区とアルコールの謎
チュニジアと聞けば国民の約95%がイスラム教徒の国で、きっと禁酒と想像される方も多いだろう。ところが実際は規律は比較的ゆるく、飲酒率も高いことは以前にも記事にした。
チュニジアでは金曜はアルコール販売禁止

チュニジアも南下するにしたがって厳しくなる。以前記載したジェルバ島をはじめ南部の多くの都市では昼間から堂々とアルコールを飲めない。ただし、観光客の集まるホテルやレストランでは注文できることが多い。ジェルバ島も、行政がきっちり地図に線を引いた「ツーリスティックエリア」があり、そこでは飲酒が可能である。

首都チュニスでも禁酒ゾーンは結構ある。
どちらかというと飲酒を認められている地区を列挙した方が早いかもしれないが、チュニス中心街、・グレット、ル・クラム、カルタゴ、ラ・マルサなどの観光地では何の問題もなく飲酒可能である。一方で、外国人も多く、お洒落なレストランや深夜営業の娯楽施設が建ち並ぶ高級住宅街「Berges du Lac(通称Lac)」は、禁酒エリアだそうだ。チュニス湖畔だし、とても素敵な夜景を見ながら、ワインが飲めないのだという。

理由としてよく語られているのが「規律に厳しいサウジアラビアが開発したから」という説。

何か真の理由が記載されている記事はないかと探したところ、2018年のこんな記事を発見した。
「Tunisie : Pourquoi la vente de boissons alcoolisées est-elle (encore) interdite au Lac ?
なぜラック地区でのアルコール飲料販売は(いまだに)禁止されているのか」

https://www.webmanagercenter.com/2018/11/24/425510/tunisie-pourquoi-prive-t-on-encore-le-quartier-des-berges-du-lac-nord-de-la-vente-de-boissons-alcoolisees/?utm_source=chatgpt.com

ラックLac地区にあるホテルやレストランのオーナーや株主たちは、チュニス湖開発会社(SPLT)に対し、他の観光地と同等の扱いを求め、自店舗でアルコール飲料を販売する許可を得ようと圧力をかけているようだ。20年以上にわたって流れていた噂によると「チュニス湖開発会社(SPLT、チュニジア政府を代表)と、サウジアラビアのエル・バラカ(El Baraka)グループとの契約条項により、ラック地区ではアルコール飲料の販売が禁止されている」とされてきた。契約条項によると、地区建設から10年間はアルコール飲料の販売が禁止される、ということになっていたとされるが、その10年が経過した今もなお認められていない。

しかし、記事によると、じつはそんな条項は存在しないことが判明したそうだ。行政はラック地区が「家族向け都市」ということを口実にしているようだが、そもそもこの地区自体が富裕層向けの高級都市として設計されていて、全てが矛盾しているという記事である。

ラックはLac 1とLac 2と呼ばれる地区があるが、最近Lac 0という新地区の開発がようやく始まった。今回の出張でも目下基礎工事中であった。これから高級マンションなどが建設されるらしい。数年後にチュニスに行ったら、全く様相が違うかもしれない。


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by iihanashi-africa | 2025-09-21 06:35 | チュニジア | Trackback | Comments(0)
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