気づいたら1か月半もブログを放置していた。いつも通り適度に仕事をしており、ブログを書けないほど時間がなかった訳ではない。ただただ筆が走らなかっただけ。こういう時もある。でもブログは中身の濃さも大事だが更新頻繁も重要なのはよく分かっている。とりあえず、ここ最近読んだ本を記録しておく。
![]() ![]() 『爆弾犯の娘』 梶原阿貴 ラジオで高田文夫が話していたのを聞いたのがきっかけ。語弊があるかもしれないが、言葉を選ばずに言えば、とにかく題材がいい。事実は小説より奇なりを体現した本。ただ、事実が壮絶すぎて私自身の生活とは似ても似つかないので、もう現実とは思えず、小説のように面白く読める。娘の視点から描いた一家の話だが、書きぶりが一歩引いた第三者的な表現なので、家族とは言いつつその距離感がとても伝わる。特に内面を書いているわけではないのに、終盤になると父親と母親の気持ちがじわじわ伝わってきて胸が痛くなる。私の夫は爆弾犯の娘と同世代なので、子どものころの描写で妙に引き込まれたらしい。 『天国と地獄』 河井あんり Youtubeの経済番組で見かけ、ご本人と旦那さんが揃って出演されていたのが軽快で面白くて、その勢いで購入した。読み始めたら一気に読んでしまった。こんなことを言っては不謹慎かもしれないが、実名で全て記載されているのが面白い。書かれた本人にしてみればたまったもんじゃないかもしれないが、こういうスリル感やゴシップ感を面白いと感じてしまう自分を俗っぽいとは思う。。著者の視点で書かれている本なので、もちろんそのまま一方的に受け止めて判断してはならないのは分かっているが、ブラックユーモア満載で、文章力もあり、一気読みしてしまった。 『動物の値段』 白輪 剛史 普段は見て触れて楽しむ動物を、取引の対象として読む。アフリカからライオンの赤ちゃんを輸出できる国はエチオピア、タンザニア、ウガンダ、ザンビア、南アフリカで、現地の輸出業者が手続きをしてくれ、貨物扱いで輸送する際にどのような檻を使うのか、食事はどうするのかなど、今まで考えたこともなかった情報を得られる。特に興味深かったのは、著者が全ての動物を個人でペットとして飼うことを前提として記載しているところ。世の中には個人でキリンやゾウを飼いたい人がいるらしい。読み物としての面白さというより、特殊な仕事に携わる著者を通じて、自分では知り得なかった新しい世界を垣間見られる知識的な魅力がある。 『市長たじたじ日記』 清水 聖士 元鎌ケ谷市長が綴った日記。商社マンから外務省、そして縁もゆかりもない鎌ケ谷市の市長になり、5期務める。そして国政に出馬することを決めてから歯車が少しずつ狂っていく。その人生を、タイトルからも分かるように日記のように綴っている。何もわからないまま落下傘候補で選挙に当選し、それをたじただじでこなしていく感じが、コミカルである。 というわけで、記事というより読書の備忘録。 次回は、チュニジアの続きを書かねば。。
by iihanashi-africa
| 2025-09-07 23:01
| 日本
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Comments(4)
『爆弾犯の娘』、読みました。
こんな生活を実際に送っていた家族がいたんだなぁ、と大変興味深く読みました。 それに「私の夫は爆弾犯の娘と同世代なので、子どものころの描写で妙に引き込まれたらしい。」に納得しました。 わたしも爆弾犯の娘とほぼ同世代ですので。 そして『やさしさを組織せよ』 というコトバに考えさせられました…。 爆弾闘争の根源にあったもの、 それが「やさしさ」だった、ということも想像さえしたことがありませんでしたし…。
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>sgmhmmrさん
いつもありがとうございます。夫がコメントを読んで「ふむ」とかすかな声で言っておりました。
『天国と地獄』
図書館で借りて読みまして既に返却してしまったため、 今は手元にないのですが、 獄中で「苦しみこそが恩寵である」という意識に至った、 天啓を受けた、 といった意味合いの言葉が記されてあったかと思います。 (表現は違ったかもしれませんが。) その苦しさ、辛さを乗り越えることによって、 言ってみればもう一段階上層の精神性レベルに到達するチャンスを与えられた、これこそが恩寵なのである、と。 、、、苦しい時、辛い時に、なかなかそういった発想にはならないので、 該当箇所を読んだ時にはかなりハッとさせられましたね。 しかもまた、そういった意識に至ったからと言って、 もう一段階上層の精神性レベルに行くことができるかというと、 もちろんそんなに簡単でもない、という現実。。。 ーーーーーーーーー 『市長たじたじ日記』 前述の『天国と~』もそうでしたけど、 こちらも政治の世界の一端?内情?を淡々と、 そしてコミカルに描いていて興味深く読めました。 しかしこちらは読後感がどんよりしちゃいましたね。。。 『天国と~』の方は、それでもまだ最後に希望がうかがえるような読後感だったような気がしますが、 こちらの『市長たじたじ~』は最終章のタイトルが「終わり悪ければすべて悪し」ですもんね。 なんと言うか、希望が見えそうにないどんよりとした暗い感じ。 しかしそれもまた一つの現実、という事なんでしょうけれども。。。 興味深い本の紹介、またお待ちしております!
>sgmhmmrさん
いつもいつも読後の所感をありがとうございます。そうなのです。両方とも背後にある現実の重みが読み手を時々しんどくさせるのです。。でもこれが現実なので見つめなきゃと言い聞かせながら読んでました。
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