韓国旅行:下準備
韓国の金浦空港に着いたのは昼の12時頃。 ホテル予約時に無料オプションとして付いていたタクシーを利用してホテルへ向かったが、ソウル市内の渋滞にはまり、ホテルについたのは14時を過ぎていた。 当初は14時に始まる景福宮(キョンボックン)の守門将交代式を見て、14時半の景福宮日本語ガイドツアーに参加しようと思っていたが、間に合いそうにない。そのため、15時40分に日本語ガイドツアーのある宗廟へ行先を変更した。これがまず一つ目の吉。旅の最初にこのガイドツアーに参加したことで、朝鮮王朝の基礎知識を得て理解が深まり、旅が充実することになる。 宗廟には14時半過ぎに到着してしまったため、その前に軽く腹ごしらえをすることにした。近くに市場があることが分かり、広蔵市場へ向かう。 広蔵市場 広い市場で生地の問屋街に迷い込んでしまい、食事処が見当たらない。大量に並べられた丸い筒の生地の合間をぬって通り、やっとフードを発見。 生タコのサラダやユッケなど美味しそうなものが沢山あったが、軽食をと探して見つけたのがニラのチヂミ。これだけで十分だったのに、なぜか白身魚のチヂミまでついてきた。ソースの酸味が美味だった。 ![]() ![]() 宗廟(チョンミョ) 15時40分から無料の日本語ガイドツアーに参加した。 こういう観光地でガイドツアーや音声ガイドがある時は、ほぼ必ず利用する。目で見て楽しめる範囲は限られており、頭で理解して創造力を掻き立てて楽しむ範囲の方が広い。 ![]() 宗廟は、朝鮮王朝(李氏朝鮮・大韓帝国)の歴代の王と王妃の位牌を祀っている場所だそう。「廟」という字を見ると日本人は墓地を想像してしまうが、ここは墓地ではありません、とガイドさんが何度も繰り返していた。各王の墓地はソウル市内や郊外に点在しており「陵」と呼ばれる。王陵である。 朝鮮王朝時代、王が死去すると、遺体は地に埋められ、陵が造成された。そして、3年喪が過ぎると、その魂は宗廟に位牌という形で祀られる。つまり、死者の肉体と精神が分離され別々に奉じられる。王陵でも宗廟でも、どちらにおいても子孫により祭礼が行われるようなのだが、その意味の違いは未だに私は理解できていない。いずれにせよ、宗廟も王陵群もユネスコ世界遺産に登録されており、宗廟大祭と呼ばれる祭礼は無形遺産に登録されている。 正面の門から正殿に向かって石畳の道がある。写真でも真ん中が少し高くなっているのが分かるだろうか。最も高い真ん中の道は亡くなった王が通る道で、進行方向右側は祭礼を執り行う王が通る道。そして左側が皇太子が通る道なのだそう。その他の人たちは石畳ではなく両側の地面を歩く。この石畳は現在も歩いてはならないことになっている。 ![]() 宗廟は祭礼の儀式が行われる空間(正殿、永寧殿)と祭礼の準備をする空間(香大庁、斎宮、典祀庁)が明確に区分されている。 下の写真は、準備をする空間である斎宮。 祭祀を行う王はここで準備を行い、隣の正殿へ移動する。 ![]() 正殿の正面の門は位牌の通路であるため、王を初め祭礼を行う祭官たちは東側の門を通る。 ![]() ![]() この場所だけは真ん中以外は歩いてよいとの許可を得た。韓国においても、ご先祖様には最大の敬意を払うというのがよく分かる。 ![]() 残念ながら現在正殿は改装中のため建物は見えなかったので模型の写真を。 ![]() ![]() 正殿には朝鮮を建国した太祖の位牌を含めて功績の高い王と皇帝19位、王妃と皇后30位の位牌が祀られている。建設されたのは1395年だが、1592年の豊臣秀吉の朝鮮侵略の際に全焼され、1608年に再建されている。元々は現在の建物の左側1/3しかなかったのだが、位牌が増えるに従い右に右に増築を行っている。その度に正門や東門の位置も変えたのだそう。 正殿には19間あるが、1間に国王と王妃の位牌が対になって祀られている。西側が最も位が高いとされ、向かって左から初代朝鮮王朝国王、第3代、第4代・・・と続く。 ![]() 正殿の中は見えないので、夫と「位牌ってどんな形をしているんだろね」と話していたら、写真があった。日本の祭壇と位牌と似ている。韓国は肖像画を描かないそうで、位牌のみがある。 ![]() 正殿の隣にある永寧殿は、正殿から移された王と皇帝の位牌15位、王妃と皇后の位牌17位、そして最後の皇太子と皇太子妃の位牌が祀られている。別廟と呼ばれているが、元々は初代朝鮮王朝国王の祖先を祀るために建てられた廟である。建物の真ん中の4間に太祖の父、祖父、曾祖父、高祖父の位牌が祀られている。 ![]() ![]() この屋根に不思議な生き物の彫像がついているのだが、これは宮廷の守り神だそう。王に関連する建物にしかついていない。
by iihanashi-africa
| 2024-04-11 01:03
| 韓国
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