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ニジェールのタバスキ(犠牲祭)の羊たち
昨日、8月22日はセネガルでもニジェールでもタバスキと呼ばれる犠牲祭だった。これまでもいくつかタバスキに関する記事はアップしたことがあるので、詳細はそちらをどうぞ。

タバスキ2週間前
タバスキ(犠牲祭)の日付の決め方
羊、羊、羊、
今年は羊が高い

タバスキでは、羊を犠牲にして食すのが一般的。自分たちの家族のためだけでなく、ご近所や親類にも配る。そしてこの先何日も羊が食事に出てきて飽きてくる(笑)。『タバスキ(犠牲祭)の日付の決め方』の記事にも書いたが、なぜこの日に羊を食べるのかというと、神アッラーが信仰心を試すために預言者アブラハムに対し、息子を犠牲に捧げるよう啓示し、アブラハムが息子を犠牲にすることを決めたことを称え、子羊と引き換えに息子の命を救ったことによる。

犠牲祭の1か月以上前から、マーケットは立派な羊で埋め尽くされ、犠牲祭が近づくほど価格が高騰する。価格高騰の話題はこの記事をどうぞ(⇒今年は羊が高い)。今年はセネガルではいくらだったのだろう。

ニジェールからは、昨日こんな写真が友人から届いた。羊の十文字焼とでも呼ぼうか。こういう焼き方はニジェールの特徴。セネガルではなかなか見られない。ブルキナファソでも、かなり北部のサヘル州のニジェールの国境に近い地域ではこういう焼き方もある。
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この写真を送ってくれた友人によると、4家族分で合計14頭の羊を犠牲にしている。一家族3~4頭か。相当の出費だったでしょうと聞いたら、彼が購入した時期はまだ羊が安く、6万fcfa(約11,000円)だったので問題なかったという。ただ、犠牲祭前日はこの倍の価格になったらしい。犠牲祭前は、給料の前借りも多く、借金返済もこの月だけは免除してほしいと依頼にくる人もいる。イスラム教徒にとっては、一年で最も出費の多いイベントなのだ。


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by iihanashi-africa | 2018-08-23 18:36 | ニジェール | Trackback | Comments(0)
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