先月ブログにコメントをくださった方と、サヘル地域の耕起と播種についてやり取りをさせていただき、犂耕起の写真をアップします!とお約束してから早2週間以上。。。やっとこさアップにこぎつけた。
以前もブルキナファソのサヘル地域の収穫の写真やザイと呼ばれる伝統農法はアップしていたが、耕起作業の様子はアップしていなかったらしい。 穀物の収穫時期(男性の仕事) 穀物の収穫時期(女性の仕事) 偉大な伝統農法 犂耕起の様子を観察できたのは、緑のサヘルというNGOに所属していた時なので、下の写真も10年近く前のものであることを前置きしておこう。10年も経つと、犂の形が少し変わったり、ロバよりも牛の数が増えたりと変化もあると思う。ちなみに、私の原点でもある緑のサヘルさんは現在もブルキナファソで活動を続けている(http://sahelgreen.org/)。 これは牛耕。確か、試しに使って見せてくれている様子だったはず。 こちらはロバでの耕起作業。 乾期の終わりは地面がカチカチに固まっており、牛もロバも犂を引けないほど。雨が1回か2回降らないとこのような耕起作業は難しい。それにこの時期はまだ草も生えておらず、家畜たちも満足のいく食事をとれないため犂を引く力も弱い。 唯一播種の写真を発見した。この魔法の杖のような大きく曲がった木で、ポンポンと穴を作っていき、通常はこの方の後ろに種を持って数粒ずつ穴に入れていく方がいる。 上の耕起の写真とは場所が異なるのだが、ブルキナファソ中部の緑のサヘルさんが支援する農家の畑を2012年に訪問した際、私自身もこれまでに見たこともないソルガムの豊作で農家が喜んでいた時のことは今でも忘れず、写真を探し出したのでこちらもついでにアップしておこう。 ソルガムもこんなに背丈が大きくなる。 これはミレット。 上の写真のミレットがしっかり乾燥されると、こうして茶色になる。雑穀のミレットも収穫したては新鮮でとても美味しい。コメで言う新米と同じ。 ちなみに、更にご質問をいただいたので、穀物残渣を食べる家畜の動画と写真も掲載しよう。10年も前の動画なので、画質が悪いですが悪しからず。 こうして改めてみると、私のアルバムも結構貴重な写真が眠っていたりするのかな。いつか時間のある時に見直せるとよいが。 にほんブログ村 アフリカランキング
by iihanashi-africa
| 2018-08-19 00:37
| ブルキナファソ
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Comments(4)
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兵庫花子
at 2018-08-20 21:17
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わお!!! 大きなソルガムの穂ですね!
こういうのを種に回すと来年も大きな穂に 育つのでしょうか? ところでお忙しいところ、素朴な疑問。 牛やロバに耕起させると柔らかくなった土が 雨で流れたりしませんか? それと乾季の間は、牛は何を食べていますか? モロコシやトウジンビエの硬い稈とか 硬い野草とかを牛が食べるなんて ちょっと信じられません。 いったい何を食べて牛乳を出したり お肉になったりしているのでしょうか?
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iihanashi-africa at 2018-08-21 15:41
反応ありがとうございます!
そして兵庫花子さんの好奇心は私の探求心もくすぐります。大きな穂のソルガムを翌年の種に使うと大きく育つのかどうか、、、どうなのでしょう。こういうとき、ナイジェリアのSatoさんがいると教えてくれそうな気がするのですが(笑)。反応してくれないかなあ。。 耕起して土が雨で流れることは往々にしてあると思います。なので、ザイやディゲットのような方法を使った方が収量が上がると言われています。ただ、ザイの穴を作るのも意外と労力を使うので、こういうやり方が最も手っ取り早いのかもしれないです。 家畜は乾期の間は、穀物の残渣を食べたり常緑樹の葉を首を伸ばして食べたりしています。ということで、動画と写真を記事に加えてみました!それにしても、よくこの乾燥した餌だけでミルクがでるなあと、そこは私も不思議です。
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兵庫花子
at 2018-08-21 20:34
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動画ありがとうございます!
牛は稈よりも穂先の方が好きなので 穂先へと首を伸ばしていますね。 アフリカの牛はラクダほどではないが 背中にこぶがあるので、そこに栄養を 蓄えているのかな??? 遊牧民は砂漠化の原因みたいに非難されて ますが、貴重なタンパク質の生産者です。 牛も遊牧民も幸せになれて環境にも優しい 開発があればいいですね。
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iihanashi-africa at 2018-08-22 15:05
確かに稈よりも穂先の方を好んで食べていそうですね!この辺りのブルキナ北部の農家は、牧畜民のために残渣を畑に残していると聞きました。食べている間に糞を落としてくれるのでありがたいようです。ただ、もう少し南部に行くと争いが絶えないですね。5月にナイジェリアに行った時も、牧畜民に対するデモがあったりして。遊牧民も幸せになる開発、ほんとそう思います。
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