3日目:ミンデロからサント・アンタン島へ日帰り旅行
カーボベルデ旅行2日目:ミンデロとセザリア・エヴォラ サント・アンタン島は、カーボベルデの島の中でサンティアゴ島に次いで大きい島。といっても南北24km、東西43kmほどだが、この小さい島に標高1500~2000mの山が7つもあり、どれも険しい。興味深いことに、島の北部は湿気があり緑も多く、水も豊富なのだが、南部はサン・ヴィンセンテ島と同じように乾燥しており全く緑がない。ちょうど東西に標高の高い山脈があり、それを境に北と南で自然環境が違うのかもしれない。 サント・アンタン島は、13世紀にはポルトガル人に発見されていたものの、人が住み始めたのは16世紀に入ってから。お隣のサン・ヴィンセンテ島と異なり水は豊富にあるのだが、平坦な土地が全くなく渓谷から次の渓谷に移動するのが大変だっただろう。19世紀になってから道路建設が始まったそうだが、よくもまあ斜面を削って石畳の道路を作ったものだ。島の南のポルト・ノボに港建設が始まったのは1960年になってからだそうだ。北部の街ポンタ・ド・ソルには小さな空港も建設されたのだが、2012年に安全性の問題で飛行機が飛ばなくなり、島にたどり着く唯一の手段はフェリーとなった。だたし、新空港建設も計画中らしい。 ミンデロの港までホテルから歩いて数分だった。30分前に到着してチケットを購入。フェリーは朝に2本(8時と9時)、夕方に2本(4時と5時)しかない。私たちは9時のフェリーで向かい、5時のフェリーで戻ってくることにした。 ミンデロからサント・アンタン島のポルト・ノボまでは、フェリーで1時間。事前に友人から酔い止めを飲んだ方がいいと聞いており、持参した薬を飲んでおいたので問題なかったが、やはりこの辺りは風が強く、船が揺れる。こうしてビニール袋も配られ、具合が悪くなる方も結構いるみたいだ。 1時間後にポルト・ノボに到着。ポルト・ノボ側の山は緩やかな斜面ではあるが、それでも海からすぐに山になるのが良く分かる。 サント・アンタン島では、時間も限られるので、ミンデロのホテルで紹介してもらったドライバーと英語のガイドをお願いした。しっかり連絡がされており、港の出口で待っていてくれた。そこから早速こういう石畳の道をひたすら車で上り続ける。 ここまで上るとポルト・ノボの街とお隣サン・ヴィンセンテ島がよく見える。こうしてみると、サン・ヴィンセンテ島も山がちだなあ。 突然山の上に緑が見えてくる。これは植林かな? 山の上から眺めたポールという町。写真だと感動が伝わらないが、この景色が突然現れた時は感動なのだが、同時に足がすくみそうになる。 これからこの山の反対側に回ってあそこを歩いて下りるよと指さしたのが、斜面に見えるジグザグの山道。まさか、、、これは転がり落ちるのか??!! コバCovaというクレーターに到着し、トレッキングはここから出発する。 写真を撮っていいか聞いたらポーズを取ってくれた農家さん。絵になる。 サント・アンタン島は、Grogueと呼ばれるローカルラム酒の製造で有名である。トレッキングで下りきったポールという町に、ラム酒製造所があると聞き立ち寄らせてもらった。こうしてサトウキビを絞る。 トレッキングの終点のポールという町が岩山とカラフルな家々のコントラストの素敵な場所だった。 北部のポンタ・ド・ソルに到着。 ここで、カーボベルデで有名な伊勢海老を食す。これまで二度食べた赤ハタには負けるが、これも味付けが美味しい。 リベイラグランデ近くの渓谷。 島は海からいきなりこのような岩がとびだしている。港町ポルト・ノボから島の反対側のポンタ・ド・ソルまで行くには、これまで朝通った石畳の山道しかなかった。標高0メートルから1200mくらいまで一気に登るため大きく蛇行しており、もちろんスピードは出せない。そのため90年代から海側を周回するアスファルト道を建設するプロジェクトが始まった。建設に10年近くかかったらしい。ニューロードと呼ばれるこの道路には二つのトンネルがあるが、それを見ると時間がかかったのが良く分かる。 フェリー出発の15分前にギリギリ到着し、ミンデロに帰ってきた。 夜はビールとこれ。Moreiaという魚のフライ。隣のテーブルの方が食べていておいしそうだったので、何かわからず注文した。柔らかくて竜田揚げみたいでとても美味しかったのだが、ブログを書くにあたり、Moreiaを調べたらウツボだったことが判明。ウツボって私食べたことあったかな。 さて、明日はお昼頃に首都プライアへ移動する。 にほんブログ村 アフリカランキング
by iihanashi-africa
| 2018-07-08 06:20
| カーボベルデ
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Comments(4)
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ヒサタカ
at 2018-07-08 09:48
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行ってみたい!!!!!
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sgmhmmr
at 2018-07-09 00:29
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グリーンのズボンに紺のTシャツの方ですね、って、ムッシュ探ししてる場合じゃない。
ものすごい断崖じゃないですか!! 段々畑も美しい。(美しいけど大変そう。) 段々畑が、そこで暮らす人々の勤勉さをあらわしているような感じもありますね。 ほんと、人間ってたくましいものですね。 断崖絶壁に囲まれた段々畑でサトウキビを栽培しながら生きていく人々もいれば、電車に乗って片道二時間の通勤してる人々もいるわけで。。。 次の記事も楽しみにしております!
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iihanashi-africa at 2018-07-09 02:48
行ってみたい??どうぞどうぞ来ていいよ。山好きにはたまらない写真かな。あ、sgmhmmrさんも山のエキスパートでしたね。
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iihanashi-africa at 2018-07-09 03:06
sgmhmmrさん、1日目から3日目が観光のピークだったので、4日目と5日目はほぼ帰路でした。なので、次の記事はあまり期待せずに・・・。
段々畑はマダガスカルにも多いのですが、まさにコメの専門家がこの美しい段々畑を見るだけで働きものかどうか分かるって話していました。そう思うと、マダガスカルと似たアジアっぽい穏やかさもあったなあ。
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