セネガル人女性の魅惑の小道具チュライ
セネガルは、西アフリカ諸国の中でも「愛の巣を作り出す国」と言われている。

結婚したセネガル人女性たちは、夫を魅惑する秘密の小道具をたくさん持っており、セクシーな下着から、香水から、寝室のデコレーションから、とても凝る。その代表的な小道具の一つが、チュライThiourayeというお香である。通常、母から娘へとお香の焚き方や香りが受け継がれていく。

なぜか私のオフィスの廊下にも時々チュライが焚かれていて、もくもくと香りの強い煙が充満していることがある。お掃除のおばさんがおもてなしのために焚いているのか、はたまた同じフロアの別の職員に依頼されて焚いているのか。

チュライは、うっすらと香る程度だととてもくつろぐのだが、セネガル人は、かなりきつ~く香りを出すこともあり、無臭になれてしまっている私は時々頭が痛くなるくらいの匂いがすることがある。でも、おそらくセネガルの男性もそれを好むのだろう。一般的に浮気性の(一夫多妻の国なので語弊があるかな?、次から次へと女性を好きになると表現した方が美しいかも?)セネガル人男性を家に引き付けておくために、女性たちは自分磨きだけでなく環境を整えることに工夫を凝らす

少し前、地方出張へ行った帰りに、チュライの入れ物を大量に生産しているバンベイBambeyという町の近くを通り過ぎた。この辺りはチュライの壺製造に適した粘土が沢山とれるらしい。道路脇にびっしりと並べられている。二人の奥さんを持つ運転手が、両奥さんのために買いたいと言ったため立ち止まった。
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日本が真冬のこの時期、セネガルも最低気温15℃くらいになる寒さ。チュライを焚くと、香りだけでなく部屋も少し暖かくなるようで、とくにこの時期にチュライを焚いてほしくなるらしい。運転手は、中くらいの大きさを一つ2000fcfa(約400円)で購入していた。
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チュライを焚いてベッドに入り、奥さんが旦那さんの耳元で「10000fcfa欲しいわ」と囁くと、男はあげてしまうんだと、笑いながら運転手が話していた。自分の経験に違いない笑。こうしてセネガル人女性の小道具に、男性はやられてしまうようだ。

ちなみに、チュライのお香の原料はカンラン科ボスウェリアBoswellia属の小灌木樹木の樹脂で、熱帯アフリカの乾燥地に約25種類ほど存在するという。その一部が下の写真。近くを通り過ぎるだけで強い香りがする。「乳香」とも呼ばれ、古くから祭式の香として使われている。しかし、近年の調査では、15年後に現存する樹木が半減し、25年後には90%が失われてしまう危機にあるらしい。保護活動を行っている団体もあるようだ。
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by iihanashi-africa | 2018-01-30 06:47 | セネガル | Trackback | Comments(0)
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