セネガルの新国際空港オープン
2017年12月7日ブレーズ・ディアーニュ国際空港(Aéroport International Blaise Diagne de Diass:AIBD)がオープンした。やっと、ほんとにやっとである。工事に着工したのは10年前。最初のサウジアラビアの業者とセネガル政府との間では、工事予算の入金の遅れや地質の問題による追加工事やら諸々の問題があり、最後の数年でトルコのコンソーシアムが介入したことで、工事が加速した。何度もオープンすると発表されて延期になり、もうこれ以上は延期できない時期に来ていたかもしれない。最後は、建物は出来上がっていたが、空港で働く人が育っておらず、訓練期間として数か月必要だという報道が出ていた。このようなこれまでの経緯もあり、最後の最後まで本当にこの日にオープンするのか誰もが疑問に思っていたほどたった。だから、やっと!なのである。

新空港(ブレーズ・ディアーニュが長いためか建設された地の名前をとってディアス空港と呼ばれることも多い)は、今後25年間、最終的に建設に関わったトルコのコンソーシアムが運営に関わることになっている。

旧空港(下の写真)は、西アフリカを代表する国の玄関口としては少々残念なとても暗い雰囲気で、動線にも無駄が多くて、後から何度も追加工事をしているのが良く分かるほどだった。こうして写真で見ると大きな空港に見えるが、中はとても暗い。
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ちょうどつい先ほど新空港に到着したのだが、明るい明るい!もちろん出来上がったばかりなので見た目はとっても素敵。まあ、wifiが完備されていないとか、トイレのカギがかからないとか、トイレの水が流れっぱなしとか、食事処がまだ工事中とか、そういうのは許容範囲(笑)。でも、ちょっとだけセキュリティー面が心配になったのは私だけかな?外側からパスポートコントロールや荷物チェックの奥の方まで筒抜けで見えるし。解放感はあるけど。
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少し話題が逸れるが、初めて新国際空港の名前を耳にしたときに、まず感じたのは、ブレーズ・ディアーニュってだれ?ということ。仏語圏アフリカの歴史の中では非常に重要な人物らしいということが後から分かったのだが、セネガル人も高校や大学レベルの教育を受けていないとこの方が何をした方なのかよく知らない。空港の名前になって初めて、全国民に知れ渡る人となったようだ。

ブレーズ・ディアーニュは、1872年10月13日にゴレ島で生まれた。レブ族の父とギニアビサウ出身の母との間に生まれ、その後すぐにCrespin家の養子となった。小さいころからしっかりと教育を受けさせてもらい、一時期奨学生としてフランスへ留学もし、1891年にセネガルで、20歳の若さで税関職員に合格する。その後、フランスの植民地が進むとともに、植民地政権の中で重要ポストを歴任する。ダウメ(現ベナン)、コンゴ、レユニオン、マダガスカル、ガイアナと異動し、1914年、42歳の時に、アフリカの黒人としては初めてフランスの国民議会議員に選出された。その前に、アフリカ人との混血の議員はいたらしいが、アフリカ出身の「黒人」としては初めてだったようだ。第一次大戦中のフランスによるアフリカ人の卑劣な扱いを議会で訴えるなどして、「アフリカの声(La voix de l’Afrique)」と呼ばれたそうだ。一方で、西アフリカフランス領(AOF)へ何度も出張して、アフリカ人の戦争への参加を斡旋しており、英雄として見られていない部分もあるようだ。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Blaise_Diagne

とはいえ、彼が歴史的な第一歩を踏んだことは確かで、前セネガル大統領のアブドゥライ・ワッド氏がブレーズ・ディアーニュに敬意を表して彼の名前を空港に付けることにしている。ダカールにもブレーズ・ディアーニュ高校があり、全国に彼の名前が使われた小学校もいくつかあるらしい。



新国際空港は、ダカール市内から約45キロ。高速道路を通っていかなければならないので、もちろん高速料金がかかる。出発時と到着時に往復10000FCFA以上を払うのは馬鹿にならない。セネガルの大手旅行会社は、これまで航空券を購入すると空港送迎を無料でつけてくれていたが、新国際空港では有料になった。そりゃそうだ。それにしても、街中から空港まで1時間半は遠い。。。

現在、ダカール市内の駅から空港まで電車(あるいは地下熱を利用した)の建設が進んでいる。こっちは、いつ出来上がるかな。



ダカールの駅は街の中心街にある。そして高速道路に入るのも中心街からだと早い。最近、中心街のプラトー地区は、旧空港近くの新興住宅地に比べると廃れた感じがしていたのだが、電車が通るともしかしたらかつての活気を取り戻すかな。


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by iihanashi-africa | 2017-12-14 06:16 | セネガル | Trackback | Comments(2)
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Commented by sgmhmmr at 2017-12-14 08:54 x
空港の雰囲気って大事ですよね。
その国のファーストインプレッションをかなり左右する気がします。
昔話しかネタがないのが恐縮ですが、昔、モロッコに行った時、アエロフロートだったのですが、モスクワのシェレメチボ国際空港の暗さと、職員のコワさが印象的でした。
夜中に到着したという点を差し引いても、あれはひどかったなぁ。
どこもかしこも暗いし、職員はあからさまに面倒くさそうで横柄な態度で、しかも制服が、確かカーキグリーンっぽい色じゃなかったかな。それが軍服みたいに見えて、怖かった。。。

でもセネガルの新空港は明るくてオシャレでいい感じですね!
いつか、行って見たいです、アエロフロートじゃないやつで。
Commented by iihanashi-africa at 2017-12-16 23:17
sgmhmmrさん、アエロフロートは私もお金のない学生時代に乗りましたが、今はどうなのですかね。まだイメージは払しょくされてないですよね。

1週間前にオープンしたセネガルの新空港は、なんと15日(金)から管制塔職員が24時間のストライキをしました。街中から遠くなったのに交通費が支払われないとか、休みなしで勤務しているとか、諸々の勤務条件改善を訴えているみたいです。オープンしてまだ一週間なのに・・・。私は運よく13日(水)に出発したのですが、14日(木)の夜出発した人は、チェックインして荷物も預けてからストライキが分かり、荷物も返してもらえず12時間立ち往生らしいです。

とはいうものの、セネガルはいいところなので、是非お越しくださいませ。見どころは、、、SUZUKI氏にお聞きください笑
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