Cine Droit Libre Dakar 1:ブルキナ映画「Frontières」
セネガルでは、9月21日~24日まで、Cine Droit Libreという映画祭が行われている。

もともとは文化の国、映画の国ブルキナファソで2004年に始まった映画祭であるが、ここ数年で反響を呼び、コートジボワール、セネガル、マリでも時期をずらして開催されるようになった。セネガルでは今年で4回目らしい。映画祭の名の通り、人権保護を訴えると同時に、映画を通した表現の自由を推進する目的で実施されており、自国で上映禁止になったような映画も上映している。大半がドキュメンタリー映画で説得力があり、とても貴重な映画祭だと思う。

ブルキナファソにいた頃、私はこの映画祭を楽しみにしており、映画祭の週はほぼ毎日のように見に行っていた。当時の記事↓。

セネガルのプログラムを見ると、ブルキナファソに比べて上映数も限られており少し寂しいのだが、それでも面白そうな映画はある。今回のオープニングで上映された映画の一つに「Frontières」というブルキナ映画がある。私はこの映画を飛行機の中で見た。この映画はFESPACOのオープニング映画でもあった。

『Frontières(国境)』

監督:Apolline Traoré(ブルキナファソ)
90分、2017年

西アフリカの経済圏ECOWAS内では人も物もある程度自由に行き来できることになっている。しかし、それが順守されていない現実をコミカルに表現した映画である。映画は、セネガルから出発する長距離バスで出会う4人の女性の話である。セネガルを出発した後、マリ、ブルキナファソ、ベナンを通ってナイジェリアへ到着する。7日間の旅である。

セネガルのある女性組合の代表であるAdjaraはマリの国境で、予防接種のイエローカードを持っていなかったことから賄賂を要求される。マリの女性商人Emmaはパーニュと呼ばれるマリの生地の売買をしているが、記事の数が多いと国境でいちゃもんもつけられるため、どうにか隠して国境を抜けようとする。ブルキナファソの女性は、知らないうちに薬物の運び屋になってしまう。ナイジェリアの女性も、ナイジェリア国境を抜けるための知恵を伝える。全くお互いを知らない4人の女性が偶然にも出会って、最初は仕方なく協力し合う。

トラオレ監督は、映画の撮影の最中も、税関コントロールや警察の検問で困難があったそうだ。特にナイジェリアにおける撮影は困難を極めたと話している。

一方で、現場の税関職員や警官が見合う給与をもらっていない現実も理解しており、この点も解決しなければ問題は改善されないとも話す。

アフリカを知らない方が見ると、まさかこんなことが起こるわけがない、まさに作り話とも思ってしまうかもしれないが、私自身は映画を見ながら「ああ、ありそうだなあ」と同調しながら映画を見た。





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by iihanashi-africa | 2017-09-23 07:42 | セネガル | Trackback | Comments(0)
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