ブルキナファソ:1年前の革命がクーデターで無駄に...
ブルキナファソでまた不穏な動きが起きた。

9月16日(水)午後14時半頃、大統領府で行われていた閣議の最中に、大統領府警護隊が武装して会議室に入り、カファンド暫定政権大統領とジダ首相、そして数名の閣僚を拘束した。私もよく知っている環境大臣は拘束されておらず無事とfacebookでメッセージをアップしていた。とりあえずよかった。

ブルキナファソに在住の方々も、えっまさかこんなことに?と突然の出来事に驚いたようだ。予想もしていなかった自宅待機でみんな食料はあるのかなあ。

不穏な動きは、今年の2月にも7月にもあった。サンカラ元大統領暗殺やジャーナリストのノルベール・ゾンゴ氏暗殺に関わった者を罪に問う動きもあり、コンパオレ前大統領の下で25年も奉仕してきた大統領府警護隊はしばしば同じ警護隊出身のジダ首相とぶつかっており、7月には拘束未遂もあった。それに加え、今秋月曜日には、暫定政府が大統領府警備隊の解体を推奨したという報告書が提出されたらしい。

ブルキナファソの軍隊には、大きく分けて二つの部隊がある。大統領府警護隊とそれ以外の軍基地で勤務する部隊。人数比で言ったら、大統領府警護隊の方が圧倒的に少ないのだが、この大統領府警護隊はエリート中のエリートで、武装のレベルも比ではないため、圧倒的少数派の大統領府警護隊が軍全体を支配しているといっても過言ではない。そのため、この人たちが武器を手に立ちはだかると従わざるを得なくなる。

昨日は、深夜まで交渉が行われたようだが、蜂起した軍はカファンド大統領の辞任と暫定政権の解散を発表し、暫定政権の国会議長も「クーデター」だと発言した。あと1か月後には大統領選が行われる予定で、わざわざこの時期にクーデターを起こす意味は何なのかと思っていたのだが、ブルキナファソに住む友人とやりとりをして、やっと理由が分かった。10月に行われる予定の大統領選で、暫定政府が「昨年、大統領再選の憲法改正に賛成した人は立候補禁止」という条項を作ってしまい、CDEAOが「民主的ではない」と撤回を勧告したのに、暫定政権は無視してそれを進めていたことがクーデターの大きな要因のようだ。

ついさっき、自称トップに立ったGilbert Diendéré大将が、「インクルーシブな選挙」を行うことを求めるような発言をしていたのは上記の理由からなのだろうけれど、あなたたち軍人がクーデターしたら状況は悪化する一方で何の意味もないことは分かっているのかなあ?やっぱり、インクルーシブな選挙ときれいごとを言っているけれど、自分たち軍隊の身を守る行動としか思えない。。。

折しも、私は先日「インクルーシブ」という言葉について記事を書いたばかり。
Integrationとinclusion



一方、ブルキナファソの一般市民は、昨年11月にクーデターではなくレボリューションで政変を勝ち取ったことに誇りを持っており、今回の軍のクーデターにも真っ向から反対している。クーデターを起こした大統領警護隊は、暫定政権はもちろんのこと、一般市民や国際機関の支持も全く得られていないので、非常に孤立した状態。こんな状況で、Diendéré大将が国のトップに立てるはずがない。

一般市民は、昨日からずーーーとデモを続けている。ここは踏ん張りどころ。
あの時のレボリューション同様、頑張ってほしい。
もう少し様子を見守ろう。


昨年11月の政変の記事
自称「暫定政権トップ」が乱立


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by iihanashi-africa | 2015-09-18 01:50 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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