人気ブログランキング | 話題のタグを見る
マダガスカルの「神戸牛」。
マダガスカルで「神戸牛」が売り出されるようになった。

今年7月、あるレストランで「もうすぐBœuf de Kobe入荷!」という卓上宣伝を見たが、その時は本当に「神戸牛」なのか、それともKOBEというマダガスカルの牛の種類があるのか、あるいはKOBEというマダガスカルのどこかの町の牛なのか、色々と想像を巡らせた。

そして1か月後の8月、新聞に「Bœuf de Kobe」という記事が大きく掲載され、KOBEというのは日本の「神戸」からきていることが明らかになった。

マダガスカルの「神戸牛」。_c0116370_344564.jpg


新聞記事によると、マダガスカルの神戸牛を始めたのはダニエルさんというフランス人。日本から輸入した牛ではなく、マダガスカルの牛で日本の神戸牛と同じ方法で飼育しているらしい。(これを「コウベ牛」と呼んでよいのかは疑問だが...)

特別ケアその1
まずは、霜降りになるよう1日2回マッサージを行う。マッサージ中は牛もいびきを掻いて眠るという。

特別ケアその2
ストレスを与えないことも重要。そのためヒーリング音楽を聞かせている。

特別ケアその3
牛の食欲を刺激するため、特製のビールを飲ませている。このビールはトウモロコシ、コメ、小麦から出来ており、バニラやシナモン等の香料も含んでいる。このビールを飲むと1日150㎏もの餌を食べることができる。

特別ケアその4
牛の餌は野菜と数種類の牧草から出来ている。この餌を食べた牛の肉は生焼けのフォアグラの味がするらしい。

更に記事によると、日本では神戸牛は1キロ3500ユーロ(約40万円)の値がつくこともあるが、マダガスカルの神戸牛はキロ15万アリアリ(約6千円)。クオリティーの点では、日本の神戸牛がレベル11としたら、マダガスカル産はレベル6か7である、とのこと。

この記事を読んで、ますます興味が出てきた。

Ambohimandrosoaという国道7号線沿いの町で飼育されているということで、その先のアンチラベに住んでいる方に是非偵察を!とお願いし、早速その夜電話がかかってきた。

「どうやって音楽を聞かせていると思います???なんと牛がヘッドホンをしているのです!」

車の中にいた私は、運転手さんにびっくりされるくらい大声で笑い転げてしまった。
これがその写真。
マダガスカルの「神戸牛」。_c0116370_3474428.jpg


この写真で更に興味をかきたてられ、一度味わってみなければと思っていた頃に、アンチラベへ行く用事があったので、途中で神戸牛を注文した。引き取りは4日後にアンタナナリボのスーパーでとのこと。スーパーではオーナーのダニエルさんが対応してくれた。沢山買ったので、皆におすそ分け。

マダガスカルの「神戸牛」。_c0116370_349938.jpg


まだまだ十分な霜降りとは言えないが、セブ牛のような臭みはない。
ただ、セブ牛の10倍以上の値がするため、そこまで支払う価値があるかは...

にほんブログ村 海外生活ブログ アフリカ情報へ
にほんブログ村
by iihanashi-africa | 2011-11-08 03:52 | マダガスカル | Trackback | Comments(2)
Commented by deko at 2011-11-11 13:36 x
[神戸牛」お味はどうでしたか。見た感じはイノシシか鹿の肉みたいで霜降りではないね。硬そうだけどセブ牛もとってもおいしかったのできっとおいしいのでしょう。それにしても飼育方法で「神戸牛」と名づけていいのかしらねえ!?でもすごい努力をして育てていることに心から敬意を表したいと思います。
Commented by iihanashi-africa at 2011-11-16 02:12
つい2日前、プロジェクト専門家のみなさんとKOBE牛の焼き肉をしました。セブ牛も購入し食べくらべた結果、それなりにKOBE牛は美味しいという結論に達しました。やはりセブ牛より若干柔らかく、臭みが少ないです。でも如何せん金額が金額なのでなかなか手が出ません。。。
<< タナマラソン 最大級のバオバブ >>