昨日18日、お昼に一旦自宅に戻ったら、すぐ裏の道路にこんな人だかりができていました。
なにやら下を眺めています。もしやと思い私も後ろのほうから覗いてみると、官庁街近くで座り込みをする前市長派のデモ参加者たちが。「官庁街での座り込み」と聞いていたので、私の家からは見えないだろうと思っていたら、憲兵隊に阻まれたせいか、少し離れたところでの座り込みになったようです。下の写真の真ん中で立っている人たちは、大音量の音楽に合わせて踊っています。傍から見るととても楽しそう。今朝の新聞には、トランプで時間をつぶしている参加者の写真も掲載されていました。 デモ集団から200~300メートルのところに、憲兵隊(警察かな?テレビを見ていたら背中にPoliceって書いてあったから)が道をふさいでいます。 デモ集団と反対側にも、多数の支持者が集まっていました。 この日は、午後2時半に座り込みは終わりました。 しかし、今日19日、驚くべきことが起きてしまいました。 なんと、前市長側があっけなく4つの省を占拠してしまいました。占拠されたのは、国内保安省、内務省、教育省、地方分権・国土整備省。 アヌシ地区の省庁は、今週月曜からレッド・ゾーンに指定され、立ち入り禁止になっているので、これらの省は全く誰もいない状況でした。私が関わるプロジェクトのカウンターパートも、通常アヌシ地区の農業省本館で働いていますが、今週は全く出勤していません。今日も電話をしたら、自宅勤務をしていました。ただ、重要な資料等を執務室に残したままなので、大した仕事はできないと話していました。本館勤務の一部の職員は、今日、私たちのプロジェクト事務所が設置されている農業省農業機械・土木局で、スペースを借りて仕事をしていました。ここは、中心街からかなり離れている地区なので、全く影響はありません。 昨日は、首都から200キロほど南方のヴァキナカラチャ県の農業省地域村落開発局長が上京しており、「ヴァキナカラチャは平穏だけれど、首都タナの農業省が機能していないので、予算がもらえず苦労している。」と話していました。やはり、中央行政が機能しなければ、マダガスカル全土の活動に影響が出ますね。 今日、前市長側は4つの省を占拠し、暫定政権の“大臣”がトップの椅子に座りました。そして“各大臣”が、明日から通常通り仕事をするようにと発表しました。ただし、これはラヴァルマナナ政権が転覆したことを意味するものではありません。今のところ、大統領は何のコメントも発表していませんが、何らかの対応はするはずです。 もっと気になるのは国家公務員の対応。政治に翻弄されてとても痛々しい。どうするのだろう。 私も早く通常通り仕事を進めたい。 きっとタナの大部分の市民もそう思っているはずです。
by iihanashi-africa
| 2009-02-20 06:43
| マダガスカル
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