『Freedom for the wolf』という映画とilliberal democracy
最近、猛烈に忙しくて、ちょっと無理して働いたら体調を崩し、来週から4日間のワークショップだというのに、声が出なくなってしまった。私は開催者で、講師はセネガルの農業省の方々なのでまだ大丈夫だが、やはり体は正直なもので、意識的に自己制御しないとだめだなあ。

ということで、ブログも10日ぶり。休暇中の8月後半にほぼ毎日更新していたのが嘘のような静けさである。

******************

さて、前回の記事に書いたCine Droit Libreのプレリュードで上映された映画をご紹介しよう。

『Freedom for the wolf』
監督:Rupert Russell
2017年、ドイツ・アメリカ
89分


https://www.freedomforthewolf.com/

広辞苑によると、民主主義とは「demos(人民)とkratia(権力)とを結合したもの。すなわち人民が権力を所有し、権力を自ら行使する立場を言う。基本的人権・自由権・平等権あるいは多数決原理・法治主義などがその主たる属性であり、また、その実現が要請される」という意味らしい。

一国の中で、民主主義の第一歩は多数決原理の選挙なのだろう。しかし今、「民主的な」選挙で選ばれたリーダーたちが、自由や民主主義を排除する傾向にある。香港の反政府デモ、チュニジアの「アラブの春」後に選挙で選ばれたリーダーたちのラッパー弾圧、インドにおけるコメディアンの表現の自由、アメリカ人たちに選ばれたトランプ政権、他にも世界各地でこのような状況が発生している。人権、マイノリティ、反政府団体を踏みにじる選ばれたリーダーたち。

映画では、選挙に参加することで民主主義が保障されるわけではなく、フェイク民主主義を生み出すねじ曲げられた選挙であることが描かれている。

映画を見終わると、あれ、民主主義ってなんだっけ?と頭が混乱する。おそらく映画の目的はそこで、本当にあなたがいる社会って民主主義社会ですか?と問いかけ考えさせるのだろう。



映画の中で頻繁に出てくる言葉がある。

「illiberal democracy」という言葉。私は初めて聞いた表現なのだが、日本語では「非自由主義的民主主義」と訳すそうだ。

wiki先生によると、「制度的には民主制だが、実質的には自由が制限されている政治体制」のことだそうだ。「そこでは選挙は実施されるが、市民は自由権の不足によって実際の権力者の活動に関する知識から切り離されており、「開かれた社会」ではなく、実質的には権威主義的政治体制の一つともされる。この状態は、制度上は政治権力を制限しているが、言論の自由や集会の自由、知る権利など市民の政府への自由は無視されており、自由主義の適切な法的な構築された枠組みはほぼ存在せず、法治主義はあっても法の支配がない状況となっている。

なんか考えてみれば、大小さまざまだがそんな社会沢山ある気がする。野党が当選しないように裏工作されている選挙、政権にのし上がったらマジョリティの声だとかいってマイノリティを排除する政府。映画のタイトルにもあるように、「狼」に完全な自由を与えると社会はどうなるか、それを深く考えさせられる映画だった。


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# by iihanashi-africa | 2018-09-23 05:21 | セネガル | Trackback | Comments(0)
Cine Droit Libre映画祭の誕生秘話とノルベール・ゾンゴの映画
ブルキナファソにいた時から、Cine droit libreという映画祭の大ファンで、セネガルで開催されていると知った昨年も、毎日映画館をはしごして見た。そして今年も始まった!と思ったら、本番のCine droit libreのプレリュードだった。がくっ。11月末に映画祭が開催されるようなので、もうスケジュールに記入!

昨年の映画祭の記事。
Cine Droit Libre Dakar 1:ブルキナ映画「Frontières」
Cine Droit Libre Dakar 4:セネガルにおける薬物依存
Cine Droit Libre Dakar 5:ブルキナのBalai CitoyenからトーゴのTogo deboutへ


昨年の記事にも書いたのだが、映画祭の名の通り、人権保護を訴えると同時に、映画を通した表現の自由を推進する目的で実施されており、自国で上映禁止になったような映画も上映している。大半がドキュメンタリー映画で説得力があり、とても貴重な映画祭なのだ。

先日、Cine Droit Libreプレリュードの映画上映の前にモデレーターが、実はこの映画祭はNobert Zongo事件がきっかけであることを話してくれた。

ブルキナファソにいたことのある方なら、ノルベール・ゾンゴといえばピンとくるだろうが、ブルキナファソのジャーナリストで週刊誌「l’independent」の創設者でもあり、表現の自由を勝ちえるべく闘い若者たちにとってのカリスマ的存在だった。1998年、当時のコンパオレ大統領の弟の運転手が不可解な死に方をし、真相を調べていた時に、暗殺された。首謀者は容易に想像できるのだが、20年経った現在も未解決の事件である。暗殺された12月13日には、現在でも毎年デモ行進が行われている。

当時、ノルベール・ゾンゴに誘われてジャーナリストになったのがAbdoullaye Diallo氏である。ノルベール・ゾンゴ暗殺後、友人たちとノルベール・ゾンゴ事件のドキュメンタリー映画『Borry Bana ou le destin fatal de Norbert Zongo(ボリーバナ、ノルベール・ゾンゴの悲劇的生涯)』を製作し始めた。そして2003年、そのドキュメンタリー映画が完成したが、ブルキナファソでは検閲にひっかかり上映禁止になった。一般大衆に見てもらいと思い、海賊版を作ってマーケットに流してほしいと業者に依頼したが、それもリスクが大きいとして断られた。どのテレビ局も映画館も上映を許可してくれず、フランス文化センターでも断られている。

2005年のFESPACO(Festival Panafricain du Cinéma et de la Télévision de Ouagadougou、ワガドゥグ汎アフリカ映画祭)でも上映を禁止されたが、Abdoullaye Diallo氏が中心となって設立したノルベール・ゾンゴ・メディアセンターで、「FESPACO Off」と称して上映することにした。FESPACOに招待されていたジャーナリストの大半がセンターに来てくれ、立ち見が出るほどの人数だったそうだ。この企画が大成功に終わったこともあり、2005年6月に、FESPACOで上映が許可されなかった映画を集めて最初の映画祭を開催した。ここにCine Droit Libreが誕生した。

なるほどこういう経緯があるから、上映映画もかなりセンセーショナルなものが多いし、政治批判も多いし、討論会も面白いのね。本当に映画祭の開催が、表現の自由そのものかも。

早速ドキュメンタリー映画『Borry Bana ou le destin fatal de Norbert Zongo』を探したら、YouTubeで発見した。フランス語の分かる方は是非どうぞ。




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# by iihanashi-africa | 2018-09-14 08:21 | セネガル | Trackback | Comments(0)
エレベーターのボタンの押し方(続編)
1カ月ほど前、「エレベーターのボタンの押し方」という記事をアップした。多くの職員が、エレベーターのボタンの押し方を勘違いしているという記事。一人二人ならこっそり教えることもできたが、大半が間違えているので静観するしかなかった。

あれから1カ月。しばらく不在にしており、セネガルに戻ってきたら、職場のエレベーターの横に、こんな張り紙がしてあった。

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「エレベーターの使い方について」
注意書き:3つのエレベーターは連動しています。全ての3つのボタンを押す必要はなく、最も近いエレベーターのボタンを1つ押してください。

1) 下階へ行く場合、どれか一つのエレベーターの▼のボタンを1回押してください
2) 上階へ行く場合、どれか一つのエレベーターの▲のボタンを1回押してください
3) 閉まりかけたエレベーターの扉をあける場合は、エレベーターの中で ◀▶のボタンを押してください


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やっぱり全員に周知するにはこういう張り紙が必要だったのかも。

でも、未だに押し方が分かっていない人がいるような気がする(笑)


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# by iihanashi-africa | 2018-09-08 08:08 | セネガル | Trackback | Comments(2)
チェブヤップの作り方
先日、「セネガル料理一覧」という記事をアップしたが、その中のチェブヤップという料理の調理風景を動画に撮ったので、簡単にまとめて「チェブヤップの作り方」という映像を作ってみた。いくつもの動画を、ただ切り貼りしただけなので、何の字幕もつけていないけれど、なんとなく分かるかな。調理の最初の部分は撮影できなかったので、肉を煮込んでいるところから始まります。ちなみに、これはセネガル人の知り合いの息子の命名式のお祝いのお食事。さすがに一家族分ではありません。




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# by iihanashi-africa | 2018-09-05 17:14 | セネガル | Trackback | Comments(0)
アタイヤというセネガルのお茶の文化
セネガルだけでなく、イスラムの影響が強い国ではお茶の文化がある。アラブの国々でもミントティーを飲む習慣があり、モロッコに旅行した時も毎日1回は飲んでいた。セネガルでも、セネガル人と一日過ごすとアタイヤAtayaと呼ばれるお茶を何度も飲むことになる。中国緑茶を使う人が多いのだが、それに砂糖をたっぷり入れて、じっくり沸騰させ、ミントも加えてさっぱり感を出して飲むのが一般的。普段デザートを食べる習慣がないセネガル人にとっては、食後のデザート替わりにも思える。

アタイヤはアラビア語が語源。単なる飲み物というだけでなく、家族やコミュニティー、仕事の同僚などとの親睦を深める日常のひとときでもあるような気がする。アタイヤ専用の炭火を使ってお茶を作っている間、その周囲には人々が集まり、世間話をする。こうして深いネットワークが生まれる。勤務時間中にお茶を飲むために1時間くらいオフィスをあける人もいるが、非効率的なようで意外とここで作られたネットワークが効率的な仕事につながるのだ。

アタイヤは、お湯を入れれば完成というシンプルなものではない。親から子へと作り方が引き継がれる伝統的な無形アートとも言えるかもしれない。

まずアタイヤ専用のティーポットに水をいれ、緑茶を入れる。そして沸騰してきたら、一旦これまたアタイヤ専用グラスに煮立ったお茶を出したりポットに戻したりして、均等に煮立つようにする。その後、しばらく煮立たせてから、砂糖を入れ、さらに煮立たせる。途中水分が少なくなってきたら水を加えたりもする。
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そして、ある程度煮立ったら、再度グラスに注ぎ、別のグラスに高いところから注ぎ返し、それを何度も何度も繰り返して、グラスの底にきめ細やかな綺麗な泡ができるまで続ける。友人のセネガル人は、泡のないアタイヤは美味しくないと常に言っている。ビールも泡がないと美味しくないのと同じかな。この泡の作り方が芸術的なので、動画をどうぞ(音量にご注意を(笑))。





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最終的にこういう泡がグラスの底にできる。ちなみに、泡にこだわるセネガル人にとっては、この泡はまだまだらしい。もっときめが細かい泡を出せる人もいる。
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そして、アタイヤを注いで周囲の方々に提供する。
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アタイヤを飲むとき、よく「Eweul(あるいは仏語でpremier)」、「Niarel(仏語でdeuxième)」、「Tarhis(仏語でtroisième)」という言葉を耳にする。

Eweulは1番目のお茶、Niarelは2番目のお茶、Tarhisは3番目のお茶という意味。日本で言う一番茶、二番茶とは意味合いが異なり、同じお茶っ葉で、1回目に入れたお茶、その後水を加えて2回目に入れたお茶、そして3回目に入れたお茶をさす。1回目のお茶はとても濃く、苦みが強い。2回目、3回目になると、徐々に苦みが薄れ、逆に甘味の強いお茶になる。セネガルでは、1回目のお茶は「死」のように苦く、2回目のお茶は「生命」のように優しい味で、3回目のお茶は「愛」のように甘いと言われている。私は、1杯目の濃いお茶が好きかな。ただ、これを夜飲むと眠れなくなる。コーヒーに匹敵する覚醒効果があるような気がする。私は一度、夜10時頃に飲んで、全く眠れないという痛い目にあったので、夜は飲まないようにしている。

もう一つ、アタイヤを作るのは伝統的に男性の役割とされている。料理をしないセネガル人男性も、アタイヤだけは自分たちの仕事だと感じていると思う。上の写真や動画では女性が作っているが、これはレストランだから。家では男性や男の子が担うのだ。


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# by iihanashi-africa | 2018-09-01 23:08 | セネガル | Trackback | Comments(0)
Dankhという木の実
現在休暇中なので、情報集めに時間がかかる記事ネタから書いているが、手元にある写真は木の実や果実が多かった。私の興味がここにあるのが自分でも良く分かる。ということで、もう木の実は飽きたと言われることを覚悟で、もう一つ木の実の話題を(笑)。

これも以前セネガルのルーガ市のマーケットに行った時に発見したもの。ダンハDankhと呼ばれる木の実。果肉が緑色なのでディターDitakhという木の実かと思ったのだが、違うものらしい。ディターについては、まだ写真が撮れていないので、別の機会にアップするが、緑色のジュースで知られるディターの方が圧倒的に有名なので、ダンハと入力してもディターが検索されてしまうほど、認知度が格段に違う。かくいうディターも、日本では知られていないけど。。。
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ダンハの学名は、Detarium microcarpumディターの学名は、Detarium senegalense。見た目もとても似ている。それも意外にもマメ科。ダンハはサヘル地域全般で見られるが、セネガルでの消費は、感覚的に他国に比べて多い気がする。樹皮も葉も根も、利尿作用や収斂性があり、薬用に使われることが多いらしい。
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果実は楕円形で、乾燥させると、外側の殻が固くなり、むきにくいゆで卵の殻のように、ぽろぽろと少しずつ爪でひっかいてはがしていく。想像以上のむきにくさで、なんとか一つむき終わると、二つ目、三つ目をむこうという気にならなくなる。外皮の中には緑色の凝固したパウダーに覆われた種が出てきて、これをなめる。「食べる」部分は全くなく、ただひたすら舐める。日本人になじみの抹茶の味がして、十分食べられる味。甘味はほとんどないが、苦みや酸味も強くないため、甘くない抹茶の飴をなめている感じ。

舐め終わると、こういう種が出てくる。
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乾燥させるだけでなく、蒸して食べることもあるらしい。

ダンハの木は見たことがないので、このサイトから写真を拝借。
http://tropical.theferns.info/image.php?id=Detarium+microcarpum
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# by iihanashi-africa | 2018-08-31 17:59 | セネガル | Trackback | Comments(4)
セネガル料理一覧
セネガルに赴任して1年9カ月。これまでに多くのセネガル料理を食べて写真に収めてきたので、撮りためた料理をアップしようと思う。

セネガル料理は、西アフリカで最も美味しい料理かもしれない。ブルキナファソで働いていた時も、チャドにいた時も、時々セネガル料理屋に行き、日本人の口に合う料理の数々にほっとしていた。日本人だけでなく、西アフリカの方々にとってもセネガル料理は美味しいらしく、ブルキナファソでは、レストランに「セネガル料理」という看板を出すと客が集まると言われており、セネガル料理が一品しかなくても、「La cuisine sénégalaise(セネガル料理)」という看板を出しているレストランもあった。

セネガル料理が美味しいと言われる所以は、調味料が豊富だからだと思われる。海産物の出汁がよく効いており、様々な干し貝や燻製魚が料理に使われる。それに加えて、タマリンドやネテトゥ、ビサップ等々も、独特の深い味に貢献している。

セネガル料理を把握する上で、関連するウォロフ語のワードを知っておくと分かりやすいので、幾つか記載しておこう。

チェブ Thièbou:コメ
ジェン Jën :魚
ヤップ Yapp:肉(鶏肉以外の肉)
ギナール Ginaar:鶏肉



**************************


c0116370_21412978.jpgチェブジェン(赤):Thiéboudienne rouge / ceeb bu wonq
セネガルの国民食といえばチェブジェン(コメと魚)。魚入りの炊き込みご飯。欧米の方々に言わせると「セネガルのパエリア」らしい。19世紀にサンルイの料理人Penda Mbayeが創作したといわれる料理。大きな鍋で、野菜と魚をじっくりと煮込み、しっかり味がついて煮えたら、具を取り出し、残った汁でご飯を炊く。具を煮込んでいる間も、鍋の上の方で湯気を使ってコメを蒸すという下準備もするなど結構凝っていて調理に時間がかかる。赤と白があり、赤はトマトソース入り、白はトマトソースなし。ちなみに、チェブジェンやチェブヤップなど炊き込み系の料理は、砕米を使う。これはセネガル料理の大きな特徴。


c0116370_23270873.jpgチェブジェン(白):Thiéboudienne blanc / ceeb bu weex
白いチェブジェンは、個人的に私が最も好きなセネガル料理。基本的に油と塩分たっぷりのセネガル料理の中で、油も塩分も控えめなような気がする。具は、赤いチェブジェンと同じ。上に、ブグジBeugeudiというビサップ(ハイビスカス)の葉の酸味のあるソースやスレSouleというネレの実から作った独特の臭みのある発酵調味料などと一緒に食べるのが一般的。


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チェブヤップ:Thiébou yapp
作り方は白いチェブジェンと類似しており、ジェン(魚)がヤップ(肉)に置き換えられた料理。牛や羊の肉が使われる。チェブヤップには基本的にトマトソースは入っておらず、タマネギやニンニク、黒コショウや赤コショウ、パセリなどで味付けがされている。


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チェブギナール:Thiébou ginaar
チェブヤップと作り方はほぼ同じだが、ヤップ(肉)がギナール(鶏肉)に置き換えられた料理。野菜にニンジンが使われることが多いかも?


c0116370_23270846.jpgヤッサプレ(ギナール):Yassa Poulet
代表的なセネガル料理を二つ挙げるとしたら、チェブジェンの次に来るのがヤッサではないだろうか。元々はカザマンスの料理だったらしい。タマネギをたっぷりの油で炒めて、鶏肉も加え、レモンやマスタードで味付けした意外とシンプルな料理。でも、これがとても美味しい。私も10年前はヤッサが最も好きだった。ただ、年齢と共に体が油を受け付けなくなり、今は白いチェブジェンが好みになった。


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ヤッサポワソン:Yassa Poisson
ヤッサプレと同じソースだが、鶏肉ではなく揚げた魚をのせた料理。ヤッサといえば鶏肉が一般的だが、魚も時々見かける。


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スープカンジャ:Soupe Kandia
オクラソースと白飯。スープカンジャは、多様な干し貝や干し魚をだしとして使う。スーパーでもスープカンジャ用の5~6種類の干し貝セットなるものを売っている。この貝のだしが味に深みを与えており、オクラのねばねばも日本人にとっては馴染みのものだし、ソースの中でこれが一番好きという日本人も多い。オクラソースは様々な国で見かけるが、やはりセネガルのものは味わい深い。



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マフェ:Mafé
ピーナッツソースと白飯。ピーナッツソースも西アフリカ全域でよく見かける。しかし、セネガルのソースは、スープカンジャ同様、やはり干し貝の下味があるというのが大きな違い。



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チュウ:Thiou
セネガルにいる多くの日本人が、セネガルのハヤシライスと呼ぶ料理。タマネギやニンジンが沢山入っており、トマトも入ってちょっと濃いめの味付け。これに魚や肉が入って、チュウポワソン、チュウヤップと呼ばれる料理になるが、写真はチュウ・ブレット。魚のすり身団子が入っている。


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ドモダ:Domoda
トマトと小麦粉と酢がベースのソース。酸味が聞いていることが大きな特徴で、セネガルでも男性陣でドモダを嫌いな方は結構いるらしい。野菜や肉、魚などと共に煮込まれる。

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バハル・サルーム:Mbakhalou saloum
肉とピーナッツパウダーとササゲ豆を混ぜ合わせた料理。セネガルは落花生の大生産国ということもあり、ピーナッツを様々な形に加工して利用する料理が多い。



c0116370_23123935.jpgダヒン:Dakhine
ピーナッツを潰したペースト状のものに、ネテトゥと呼ばれるネレの実やトマトや肉や燻製魚などを入れて煮込んだソースにご飯を入れてもっちりさせた料理。これを食べると口の水分を全て吸い取られ、水を沢山飲まなければならないことで有名な料理。もともとは、夕食として食べられていたが、現在は昼食としても食べられている。


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チェレ:Thiéré
ミレットのクスクス。様々なソースと共に食べるが、写真のソースは、タンバクンダで食べたンブムと呼ばれるモリンガのソース。最後に少しクスクスを残し、牛乳をかけて食べることもある。


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チョフ:Thiof
セネガル料理でチョフだけ特出しするのもどうかと自分でも思うが、セネガルで最も人気があり美味しいと言われる魚。日本でいうハタらしいが、少々異なる。新鮮なチョフはふんわりしており本当に美味。しかし、なかなか保存がしっかりしていないとパサパサで美味しくない。保存方法ってホントに大事。


<デザート>

c0116370_22414202.jpgガラー:Ngalakh
セネガルのキリスト教徒が、イースターのお祝いとして作る食べ物。セネガルのキリスト教徒もイスラム教徒のように断食を行う。イスラム教徒は約27日だが、キリスト教徒は40日。人によって断食の方法は異なるが、私の知り合いは朝8時に食事をし、その後丸々1日断食し、また翌日8時に食事をする。つまり1日1回同じ時間に食事をするという断食。その断食が終わる最後の金曜日にこのガラーを食べる。材料は、ピーナッツペースト、バオバブの実、はちみつ、チョコレート、ミレットのクスクス。かなり甘い。ミレットのクスクスは、既に粒になっているものを蒸して調理する。


c0116370_22330739.jpgラー:Lakh
ミレットのクスクスと発酵乳(Lait caillé:ヨーグルトのように半凝固させたもの)を混ぜたもの。通常砂糖で甘みをつけており、朝食やおやつ、祭り事の際に食べる。同じミレットのクスクスでも、前述のガラーとは調理法が異なり、パウダー状のミレットに水を加えながらだまにしていく。


チャクリ:Thiakry



<海鮮>

牡蠣
セネガルはマングローブ林で昔から牡蠣がとれていた(サルーム・デルタのマングローブ)。セネガル人は、生で食べることはないが、牡蠣を乾燥させて、様々な料理の味付けとして入れる。外国人向けに生で食べられるレストランもあるが、日本やフランスの牡蠣に比べ、身は小さくクリーミーさはない。でも、しっかりと牡蠣の味は楽しめる。


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貝類
貝類の豊富さは本当に驚く。こんなにも貝を消費するアフリカの国って他にあるだろうか。セネガル料理では、牡蠣同様、乾燥させて料理の下味として使う。とりわけ、イェットYetと呼ばれる大きな巻貝は有名で、結構高価である。貝の味をそのまま楽しむ料理はない。ただ、貝を蒸して出してくれるレストランでは、様々な貝を楽しめる。これまでの私のヒットは、蒸したムール貝。パリで食べたものより美味しかった。


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ウニ
セネガル人は、私が知る限りウニを食べないのだが、海にはウニが山ほど転がっている。やはりふっくらとした濃厚なウニではなく、さっぱりあっさりウニだが、時々食べたくなる。



上述の料理を見ると分かる通り、セネガル料理はコメを基本とする。しかしこれらのほとんどの料理は、昼食にしか食べられない。夜はミレット(稗)やフォニオのクスクスや練って餅のようにしたものを食べる家が多い。ただ、最近の子どもたちはコメが好きらしく、夜もコメを食べたがるため、親と子で食事が異なることもあるらしい。ちなみに、朝食はフランスパンとコーヒーが一般的。

また、追々情報を追加していこうと思う。


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# by iihanashi-africa | 2018-08-30 23:31 | セネガル | Trackback | Comments(5)
Solomという木の実
数か月前、セネガルのルーガという街のマーケットに行った時、ソロムSolomという木の実を売っていた。
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学名はDialium guineense。フランス語ではTamarinier noir、つまり黒いタマリンドと呼ばれる。Solomはウォロフ語。コートジボワールや、ギニア、ベナン、トーゴなどでもローカルネームが存在することから、これらの国でも食されているのだと思われる。オレンジ色のこの種は黒い殻に入っているらしい。
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見た目は小石のように固そうに見えるが、舐めるとオレンジ色の部分がラムネのように溶け、舐め終わると下の写真のような黒い種が現れる。おやつとして楽しむには十分な甘さと程よい酸味があり、食べ始めると止まらない。こういう伝統的なローカル食材の価値を見直そうという動きは以前からあるが、ソロムもその一つで、グルコース、果糖、鉄分、マグネシウム、銅、たんぱく質などが豊富に含まれているらしい。
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木は見たことがないので、ネットから写真を2枚拝借。
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http://www.senegal-export.com/le-solom-ou-tamarinier-noir,62.htmlより

地方のマーケットは、こういう発見が沢山あり面白い。


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# by iihanashi-africa | 2018-08-29 22:46 | セネガル | Trackback | Comments(0)
「タグ」を復活させました
ブログを書き始めて11年。最初の頃は「タグ」の使い方が良く分からず、検索にも引っ掛かりそうにない分け方をしており、途中でタグを使用するのをやめたのですが、ツイッターやFacebookなど他のSNSを使いながら、タグの何たるかを理解するようになり、また最近自分でも検索するときにタグがあった方が便利かもしれないと思い始め、復活させることにしました。これまで、カテゴリーは国別で分けていたのですが、タグはテーマ別にすることにします。まだベストなタグの名前の付け方が分からないため、今後も改良していく予定です。

タグは右側(⇒)に並んでいます。


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# by iihanashi-africa | 2018-08-28 19:37 | Trackback | Comments(0)
Hanzaという植物
先月7月にニジェールへ出張した際、首都ニアメの空港で、コーヒーを飲もうと立ち寄った売店にHanzaという見たこともない食べ物を発見した。なにやらカタツムリのように渦を巻いていて、色はピーナッツのような色。大きさは小指の爪くらいの小さなもの。コーヒーを頼むついでに、売店のおじさんにこれは何かと尋ねると、「ハンザ」だという。他の名前はないのかと聞いてもハンザということしか分からなかった。ただ、ちゃんと容器にHanzaと書いてあったので、調べるのに時間はかからなかった。
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実はもう一つアップしたい果実があるのだが、未だに名前が分からないため情報を得られず、アップできていない果実がある。ローカルネームを聞いたままにメモしてきたが、綴りが違うのか全くネットでヒットしない。だから、こうしてローカルネームでも綴りが分かるとありがたい。

脱線したが、私が購入したHanzaはキャラメルコーティングされており、ほんのり甘かった。でないと苦くて食べ続けられないかもしれない。
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さて、Hanzaの学名は、Boscia senegalensis。フウチョウソウ科。西アフリカのサヘルが原産地らしい。あまり知られていない植物だが、栄養価は高く、伝統的に食されている果実の一つ。年間降雨量100~500mmの地域で生育するようで、かなり乾燥した砂地でも育つ。現に降雨不足で穀物不足になった時に、現地の方々の代替食品としてかなり活躍しているらしい。WikipediaにHanza以外の様々な呼び名が明記されており、バンバラ語、フラニ語、ザルマ語、タマシェック語など、やはりローカルネームが存在するのはサヘル地域の言語だ。とりわけ、ハウサ族やフラニ族にとっては重要なエネルギー源らしい。
https://en.wikipedia.org/wiki/Boscia_senegalensisより~

ハンザは、果実も食べられるという。銀杏くらいの大きさの果実ができ、生でもドライフルーツとしても食べられる。この銀杏程の果実の中に、私が食べたくるっと渦を巻いた種子があるそうだが、果実と種子を分離させるのが大変な作業らしい。いつか機会があれば果実も見てみたいなあ。

ニジェールでは、様々な調理方法があるらしい。これはwikipedeiaに掲載されていたスープの写真。
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この他にも、ペースト状にしてクスクスにしたり、クッキーにしたり、パンの材料としたりと最近はレシピも豊富らしい。


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# by iihanashi-africa | 2018-08-27 17:28 | ニジェール | Trackback | Comments(3)
ドキュメンタリー映画『ワガ・ガールズ』
エールフランス航空の機内で、面白い映画を見た。『Ouaga Girls』というブルキナファソが舞台の映画。最初はドキュメンタリー映画だとは知らずに見ており、アフリカ映画にしてはすごく演技が自然だなと新鮮に感じたので、帰国後、ムッシュにその演技の自然さを語ったら、それってドキュメンタリーじゃないの?と言われ、えっもしや、と思い調べたら、やっぱりドキュメンタリーだった。。。

『Ouaga Girls』
監督:Theresa Traore Dahlberg
2017年、スウェーデン、ブルキナファソ、フランス、カタール

80分
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ブルキナファソの首都ワガドゥグに、女性向けの職業訓練所がある。そこで自動車整備を学ぶ女子生徒たちにスポットを当てた映画である。「男性の仕事」と思われてきた職業も女性ができる!ということを見せるのが目的の映画ではない。女子生徒が自動車整備を選ぶことになった背景はそれぞれ全く異なり、子どもを一人で育てなければならない生徒、生活費を稼がなければならない生徒、実は自動車整備ではなく歌手になることを夢見る生徒、授業中に先生の目を盗んで遊びの話もしたり。見る人に希望を持たせるのではなく、現実を見せている。ブルキナファソではどこにでもいるような女子生徒を見せているのが、とても好感を持った点。

批評家によっては希望がないと評価されてもいるが、私は映画にリアリティを求めるので、意外と難しい「ごく普通」を見せているのが結構よかった。



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# by iihanashi-africa | 2018-08-25 22:43 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
二つの映画『タクシー運転手』と『ペパーミント・キャンディー』
アフリカとは関係ないのだが、昨日2本の韓国映画を見てきた。

『タクシー運転手~約束は海を越えて~』『ペパーミント・キャンディー』

早稲田松竹で、「1980年5月、映画が描くふたつの光州事件」と題して、この2本を今週一週間上映している。

『タクシー運転手~約束は海を越えて~』
監督:チャン・フン
2017年 韓国
137分

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『ペパーミント・キャンディー』
監督:イ・チャンドン
1999年 韓国・日本
129分

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実は私、この映画で光州事件を知った。
あまり事前情報を集めずに映画を見たので、映画を見ながら光州事件を学ぶことになる。偶然にも『タクシー運転手』を先に見て、『ペパーミント・キャンディー』をその後に見たのがよかった。ペパーミント・キャンディーを先に見ていたら、この映画の意味が深く理解できなかったからもしれない。

1979年末、当時の朴正煕元大統領が暗殺され、軍事クーデターが発生。その後「ソウルの春」と呼ばれる民主化ムードが続いていた。1980年5月には全国に戒厳令を布告し、軍事政権は野党指導者の金泳三や金大中を逮捕・軟禁した。5月中旬にソウルで学生を中心とした大規模なデモが発生。その数日後には、光州で大規模デモが発生する。金大中は、光州市のある韓国南西部の出身で、光州市では人気があったことが事件発生の大きな原因だったらしい。このデモ隊と軍の衝突で、多数の市民が犠牲になったが、当時韓国政府はメディアをコントロールし、暴徒により軍に死傷者が出たとしか報道しておらず、また光州市は四方八方を封鎖されていたため、情報が外に漏れてこなかった。しかし、この状況を報道すべく外国メディアの特派員が決死の覚悟で包囲網をすり抜け、世界に発信した。その一人がドイツ公共放送(ARD)東京在住特派員であったドイツ人記者ユルゲン・ヒンツペーターである。

『タクシー運転手』は、このドイツ人記者とたまたま彼をソウルで乗せたタクシー運転手の話だ。実際に起きた話を元に作られた映画である。当初、記者はソウルから光州まで日帰りで行く予定だったが、光州で発生する出来事に直面し、数日間滞在することになる。その間に、二人の信頼関係が築かれていく。

映画のタイトルである『タクシー運転手』はこのソウルで記者を乗せたタクシー運転手を指すだけでなく、光州のタクシー部隊も意図している。実際にも、200台余りのタクシーが光州事件で戦っている。市民が軍に無残な殺され方をされる中、積極的に怪我人を病院に運んだり、衝突の前線で盾となって抗争したらしい。

この映画は一人で見たのだが、一人で号泣。映画館を出るときは恥ずかしくてうつむき加減でトイレへ直行した。

その少し後に『ペパーミント・キャンディー』を見たのだが、この映画を通して、残虐だった軍側の前線で戦った軍人も、その時たまたま兵役中で何も知らずにたまたま光州事件に関与したのかもしれないと考えるに至った。

『ペパーミント・キャンディー』は、光州事件を直接的に描いた映画ではなく、光州事件にたまたま兵役について人生が変わってしまった主人公の男性の半生を20年にわたって描いたものである。1999年のシーンから始まり、3日前、5年前...と遡っていく。あとからあとからじわじわとその良さを感じる。『タクシー運転手』がストーリーで感動する映画なら、『ペパーミント・キャンディー』は映画構成と人間の内面の変化の描き方に感動する映画である。主人公を演じたソル・ギョングの演技力もすごいが、その他の出演者もリアルな演技をする方々だった。リアリティと深さを映画に求める私にとっては個人的にとても満足感の高い映画だった。


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# by iihanashi-africa | 2018-08-24 17:45 | 日本 | Trackback | Comments(2)
ニジェールのタバスキ(犠牲祭)の羊たち
昨日、8月22日はセネガルでもニジェールでもタバスキと呼ばれる犠牲祭だった。これまでもいくつかタバスキに関する記事はアップしたことがあるので、詳細はそちらをどうぞ。

タバスキ2週間前
タバスキ(犠牲祭)の日付の決め方
羊、羊、羊、
今年は羊が高い

タバスキでは、羊を犠牲にして食すのが一般的。自分たちの家族のためだけでなく、ご近所や親類にも配る。そしてこの先何日も羊が食事に出てきて飽きてくる(笑)。『タバスキ(犠牲祭)の日付の決め方』の記事にも書いたが、なぜこの日に羊を食べるのかというと、神アッラーが信仰心を試すために預言者アブラハムに対し、息子を犠牲に捧げるよう啓示し、アブラハムが息子を犠牲にすることを決めたことを称え、子羊と引き換えに息子の命を救ったことによる。

犠牲祭の1か月以上前から、マーケットは立派な羊で埋め尽くされ、犠牲祭が近づくほど価格が高騰する。価格高騰の話題はこの記事をどうぞ(⇒今年は羊が高い)。今年はセネガルではいくらだったのだろう。

ニジェールからは、昨日こんな写真が友人から届いた。羊の十文字焼とでも呼ぼうか。こういう焼き方はニジェールの特徴。セネガルではなかなか見られない。ブルキナファソでも、かなり北部のサヘル州のニジェールの国境に近い地域ではこういう焼き方もある。
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この写真を送ってくれた友人によると、4家族分で合計14頭の羊を犠牲にしている。一家族3~4頭か。相当の出費だったでしょうと聞いたら、彼が購入した時期はまだ羊が安く、6万fcfa(約11,000円)だったので問題なかったという。ただ、犠牲祭前日はこの倍の価格になったらしい。犠牲祭前は、給料の前借りも多く、借金返済もこの月だけは免除してほしいと依頼にくる人もいる。イスラム教徒にとっては、一年で最も出費の多いイベントなのだ。


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# by iihanashi-africa | 2018-08-23 18:36 | ニジェール | Trackback | Comments(0)
Lianeというフルーツ
ブルキナファソでもセネガルでも頻繁に見かけるのがこのLianeというフルーツ。そのまま食べると口がしぼむほどに酸っぱいため、砂糖をまぶしてかきまぜ、酸味を抑えて食べるのが一般的。もちろん強い酸味が好みの方はこのままでも食べられる。ビタミンA、K、Cの含有量が多いらしいが、感覚的にCは多そうだ。この記事は先月から書こうと温めていたのだが、ちょうどタイミングよく、私のアシスタントが仕事中の午後のおやつで、砂糖入りのLianeをくれたのが、これ(↓)。
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学名はSaba senegalensisというらしい。セネガルのウォロフ語ではMad、ブルキナファソのモレ語ではWedgaフランス語でLiane sabaと呼ぶ。サブサハラアフリカのサヘル地域が原産で、ブルキナファソでは北部と東部の乾燥地以外では全国的に見られる。

先月7月にブルキナファソに出張した際、道中でLianeを売っていたので購入した。これでいくらだったかな?見た目はちょっといびつなマンゴーかな。
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黄色の厚い皮をパカッとあけると、このような粒が詰まっている。それぞれに種が入っており、食べるというより舐める感じで食す。種は結構大きいのだが、ブルキナファソやセネガルでは人によっては種を出さずに飲み込んでしまうらしい。味は、マンゴーとレモンが混ざったような味。
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Lianeの木は見たことがないのだが、このサイトに分かりやすい写真が掲載されていた。
http://www.burkinadoc.milecole.org/Pieces_Jointes/PDFs/Agriculture_durable/Arbre/liane_goine.pdf

Lianeは果実に注目が集まるが、根は不妊治療に使われ、葉は嘔吐や腹痛の治療薬として使われ、樹液は咳や結核の治療に使われる、多目的な木でもある。


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# by iihanashi-africa | 2018-08-22 14:57 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(6)
「カヤのブロシェット」という串焼き
ブルキナファソの首都ワガドゥクから北東に100kmほどのところにカヤKayaという街がある。最近はここに出張することが多い。この街の特産品といえば皮製品なのだが、それと同じくらい有名なのがBrochette de Kayaと呼ばれる牛肉の串焼きである。ブロシェット(=串焼き)はどこにでもあるのだが、カヤの串焼きはピーナッツパウダーがまぶされている。今や「カヤのブロシェット」というブランドになっている。

牛肉の赤身を小さく切って串にさし、ピーナッツパウダーをつけるのだが、このパウダーには乾燥トウガラシ、ニンニク、マギーと呼ばれるコンソメキューブ、塩が混ぜられており、しっかりと味がついている。パウダーをまぶしてからグリルする。
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一本50fcfa(約10円)。一つが小さいので10本くらいは軽く食べてしまう。
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カヤに行かれたら是非ご賞味あれ。


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# by iihanashi-africa | 2018-08-21 15:42 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
サヘル地域の犂耕起の様子
先月ブログにコメントをくださった方と、サヘル地域の耕起と播種についてやり取りをさせていただき、犂耕起の写真をアップします!とお約束してから早2週間以上。。。やっとこさアップにこぎつけた。

以前もブルキナファソのサヘル地域の収穫の写真やザイと呼ばれる伝統農法はアップしていたが、耕起作業の様子はアップしていなかったらしい。

穀物の収穫時期(男性の仕事)
穀物の収穫時期(女性の仕事)
偉大な伝統農法

犂耕起の様子を観察できたのは、緑のサヘルというNGOに所属していた時なので、下の写真も10年近く前のものであることを前置きしておこう。10年も経つと、犂の形が少し変わったり、ロバよりも牛の数が増えたりと変化もあると思う。ちなみに、私の原点でもある緑のサヘルさんは現在もブルキナファソで活動を続けている(http://sahelgreen.org/)。

これは牛耕。確か、試しに使って見せてくれている様子だったはず。
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こちらはロバでの耕起作業。
乾期の終わりは地面がカチカチに固まっており、牛もロバも犂を引けないほど。雨が1回か2回降らないとこのような耕起作業は難しい。それにこの時期はまだ草も生えておらず、家畜たちも満足のいく食事をとれないため犂を引く力も弱い。
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唯一播種の写真を発見した。この魔法の杖のような大きく曲がった木で、ポンポンと穴を作っていき、通常はこの方の後ろに種を持って数粒ずつ穴に入れていく方がいる。
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上の耕起の写真とは場所が異なるのだが、ブルキナファソ中部の緑のサヘルさんが支援する農家の畑を2012年に訪問した際、私自身もこれまでに見たこともないソルガムの豊作で農家が喜んでいた時のことは今でも忘れず、写真を探し出したのでこちらもついでにアップしておこう。
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ソルガムもこんなに背丈が大きくなる。
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赤ソルガムと白ソルガム。
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これはミレット。
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上の写真のミレットがしっかり乾燥されると、こうして茶色になる。雑穀のミレットも収穫したては新鮮でとても美味しい。コメで言う新米と同じ。
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ちなみに、更にご質問をいただいたので、穀物残渣を食べる家畜の動画と写真も掲載しよう。10年も前の動画なので、画質が悪いですが悪しからず。


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こうして改めてみると、私のアルバムも結構貴重な写真が眠っていたりするのかな。いつか時間のある時に見直せるとよいが。


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# by iihanashi-africa | 2018-08-19 00:37 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(4)