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ウガンダ映画「Boda Boda Thieves」
最近飛行機の中で見たアフリカ映画を2作紹介する。

一つは、既に様々な国際映画祭で上映されているウガンダの映画「Boda Boda Thieves」

http://www.bodabodathieves.com/
http://www.theupcoming.co.uk/2015/02/12/berlin-film-festival-2015-the-boda-boda-thieves-review/


1948年のイタリア映画「The Bicycle Thieves」からヒントを得て作成されており、自転車ではなくここではバイクが盗まれる。ウガンダ首都カンパラは、他のアフリカ諸国の首都同様、毎日ひどい渋滞のため、バイクタクシーが最も早く目的地に着く手段。このバイクタクシーをBoda Bodaと呼ぶそう。

映画は、15歳の男の子Adelとその家族の物語。Adelの父親は金持ちのオーナーからBoda Bodaを借りて生計を立てており、母親は鉱山で石を砕いて小銭を稼いでいる。仕事を求めて地方から都市に移住しながらも、なかなか貧困から脱却できない状況は他のアフリカも同じで、私自身はウガンダには行ったことがないが、状況はとても理解できるため映画に入り込むことができた。

ある日、Boda Boda運転手の父が交通事故に遭ってしまい、しばらく仕事が出来ず、収入がなくなってしまう。父はまだ15歳の息子に仕事を任せるのは反対だったが、息子が勝手にバイクを使いだす。最初は見よう見まねで仕事をしてみるが、経験もなく、苦労することに慣れていない15歳は、悪い遊び仲間と簡単にお金を稼げる方法に手を付けてしまう。

しかしある時、父がオーナーから借りている大事なバイクを盗まれてしまう。

自責の念で自分でなんとか解決しようとするが、空回りしてしまう。

若気の至りで悪さに手を付けてしまうが、家族に対して時折見せる悪いことをしてしまったという顔に、少し心が温まる。アフリカの都市郊外の若者の典型的な姿を見ている気がする。



映画の完成度としては、個人的にはとくによかったと感じたわけではないが、ストーリーとAdelの演技が興味深い。


二つ目のタンザニア映画はまた次の記事で。


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by iihanashi-africa | 2015-11-30 02:17 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(0)
「売るために作る農業」アプローチ
少し前だが、読んでおかなければと思い、世界銀行が毎年出している世界開発報告World Development Reportの2015年版を読んだ。2015年のテーマは、「心、社会、行動」

http://www.worldbank.org/en/publication/wdr2015

同報告書では、開発に影響を与える心理的・社会的要因の適切な診断・解明し、人間の行動を正しく理解することで、生産性向上、何世代にもわたる貧困の悪循環の打破、気候変動への対応といった困難な開発課題に取り組みやすくなるとしている。


実はこの報告書が出される2年前、JICAではケニアで成果を上げた小規模園芸農家支援プロジェクトの成功要因を分析し、経済学的側面と心理学的側面の両面を考慮していることが効果的であったとし、それをコンセプトとしてまとめた。それがSHEPアプローチである。

SHEPアプローチ(Smallholder Horticulture Empowerment and Promotion)というのは、小規模園芸農家にマーケットで売れる作物の選択や栽培の技術手法を指導し、「売るために作る農業」の考え方を浸透させて、農家の収入向上を目指すアプローチである。ケニアのSHEPプロジェクトでは、小規模農家が市場に対応した課題に取り組めるよう、農家の能力強化を支援した結果、対象農家の大幅な所得増加に成功した。この所得向上の貢献要因として、開発協力の基本でもある「人が自ら気付き、考え、決定し、行動していくために動機づけを行う仕組み」が重要であったと整理された。

SHEPに限らず途上国の農業開発技術協力に携わる多くの専門家は、農家の自立を意識しながら活動しているが、それを他人と共有するのは難しく、その仕組みの大半は専門家やC/P個々人の暗黙知としてのみ共有されているのが現状だった。

そのような中、SHEPでは農家の行動変容や心理的変化を調査して、経済学の「情報の非対称性理論」心理学の「自己決定理論」という二つの学術的理論に基づく実施メカニズムを、組織全体に広められるよう形式知として具現化することに取り組んだ。農家自身が、マーケットの調査を実施し、達成感や「自分でも出来るのだ」という有能感を積み重ねていく過程を重視している。

このアプローチは、今、ケニアだけでなく他のアフリカ諸国でも実施し始めている。

そして私も今その一端を担わせてもらっている。

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by iihanashi-africa | 2015-11-29 07:08 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(0)
無垢な笑顔
最近はアフリカの農村部へ行く機会が減り、子供たちとも触れ合う機会が減ったのだが、久しぶりに子供たちの笑顔が撮れた。セネガルのティエス周辺に行った際に、「撮って撮って~」と寄ってきた子供たち。
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外国人の私にこんなにも、心を開いてくれてありがとう。
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この無垢な笑顔は元気をくれる。
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そして、子供たちがこれだけ笑顔の国には希望を感じる。


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by iihanashi-africa | 2015-11-21 23:01 | セネガル | Trackback | Comments(0)
セネガルのヒップホップグループKeur Gui来日
パリのテロには想像以上のショックを受けた。シャトレ近くのレストラン周辺の映像もどこかしら見覚えがある。本当に悲しいと同時に恐怖でぞっとする。。

*******************

さて、少し希望のある話題を。

以前、セネガルのヒップホップグループKeur guiクルギの記事を書いたことがある。

Cine Droit Libre3:セネガルの「Y'en a marre!」運動

2012年3月、セネガル大統領選でワッド前大統領が敗れ、マッキー・サール大統領が政権を奪取したが、この政権交代の背景に「Y’en a marre(もううんざりだ)」という運動があった。この運動をリードしたのがKeur guiである。

ブルキナファソにいた頃に、彼らのドキュメンタリー映画「Boy Saloum」を見た。

映画上映後には、Keurguiの二人が登壇して討論会が行われたが、鳥肌が立つほどに彼らに魅了され、特にThiatの論理的で説得力のあるスピーチには、観客全員聞き入ってしまった。本当にカリスマ性があった。


そのKeur guiが来日するらしい。

友人のブログ記事
http://ameblo.jp/sorachari/entry-12095250757.html

11月23日 東京外国語大学
11月24日 馬喰町
11月26日 仙台
11月28日 沖縄 琉球大学

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私は出張中でどれも行けないのだが、関心のある方、是非是非行ってみてください。


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by iihanashi-africa | 2015-11-15 23:58 | セネガル | Trackback | Comments(2)
到着したら時間が戻った?
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先日のニジェール・セネガル出張では、ニジェールの首都ニアメからセネガルの首都ダカールへの移動にブルキナファソ航空を利用した。もちろん、トランジットはブルキナファソの首都ワガドゥグ


ニジェールとブルキナファソはお隣の国だが、1時間の時差がある。ニジェールはアフリカで6番目に国土の広い国で、東西距離1000km以上あるので、この時差は頷ける。しかし、首都ニアメは国土の最も西、つまりブルキナファソの国境のすぐ近くに位置する。ニアメからワガドゥグは400kmの距離。東京から神戸くらい。その距離を飛行機で移動すると、たった55分。この55分の間に時間は1時間後戻りする。

そのため、私の利用した飛行機は、
15 :35 ニアメ発、15 :30 ワガドゥグ着
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時間が5分戻った
時は進んでいるものの、なんかとても不思議な感じ。


さて、アフリカの特定の航空会社は、ダブルブッキングの確立が高いことから、出張の際はビジネスクラスで予約している。ブルキナファソ航空もその一つ。今回もビジネスだったのだが、これまでにはなかったタブレットが配られた。

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今までこんなタブレットを配られたことはなかったし、距離の長いニアメ=ダカール間では配られない。何故だろう。個数が足りないのか?映画が入っているわけではないが、主要なブルキナファソの新聞社の当日の新聞、最新のJeune AfriqueやAfrrica Reportなどの雑誌、ファッション雑誌等々、2時間くらいは飽きずに眺められるほどの量のデータが入っていて丁度よい。



c0116370_1334836.jpgニアメ=ワガドゥグ間のフライトは55分であるが、この短距離でこんなにしっかりとした食事が出てきた。そして、食事が出されて「さあ、食べよう」という時に、高度を下げ始めるアナウンス。食べる方もとても急がされる。更に、高度がかなり下がって少し機体も揺れだしたのに、とても熱いコーヒーを注いでくれる。そして、すぐに片付けにくる。こんなに熱いコーヒーは一気に飲み干せないし。。。結局、半分飲んで諦める。


ワガドゥグに近づいてきた。
これは、ジガ湖と呼ばれる人工の湖。ワガドゥグ周辺で最も大きな湖で、ワガドゥグ市民の飲料水の源である。
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ワガドゥグの空港に降り立つ前、閑静な住宅街の上を通る。私もワガドゥグに住んでいたころ、この辺りに住んでおり、飛行機が上空を通る度に爆音がしていた。久しぶりに上から眺め、やっと嘗ての自分の家を写真におさめることが出来た。上から見ると、掘っ立て小屋みたいだなあ。
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ワガドゥグでダカール行きの便へ乗り換える。

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そして、3カ月ぶりにブルキナファソ航空の機内誌を読んだ。
以前の記事でも書いたが、ブルキナファソ航空の機内誌はとても独創的。
ブルキナファソ航空の機内誌


わざわざ機内の読み物の中に含めなくてもよいような記事が掲載されている。
今回の記事をいくつかピックアップ。

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① エールフランスのボーイング777型機で、着陸時に部品が一つ欠ける

② ロシアの航空機内で暴れた若者を乗客が抑えてガムテープで縛りつける

③ 酔っぱらった乗客がトイレに閉じこもり、パイロットが斧でトイレの扉を壊して開ける

④ ニューヨークのJDK空港入国管理局に、動物のためのターミナルを新設

⑤ アメリカ、Arkansasの空港で、監視塔職員が仕事中に酔いつぶれる


相変わらずブルキナファソ航空は面白い話題を提供してくれる。


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おまけで、今回のワガドゥグ=ダカール便での機内食。
う~ん、以前と変わらない。
悪くはないのだけど。



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by iihanashi-africa | 2015-11-10 01:42 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
SIDWAYAの間違い探し
ブルキナファソ航空の飛行機の中で、久しぶりにSIDWAYAというブルキナファソの新聞社の新聞を見た。そして、最後のページに、当時からずっと気になっていた「間違い探し」を久しぶりに発見した。

「下の二つの絵に7つの間違いがあるので探してみよう!!!」

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さて、7つ見つけられただろうか。7つ以上見つけた人はいないだろうか。

職場の同僚とよく話していたのだが、これって、一つの絵から線を一本消しゴムで消したようなクオリティ。それに新聞の刷り方の問題か、ところどころ滲んでいたり、線が太くなっていたり、これは間違いなのか、ただの印刷ミスなのか判断できないものが結構ある。

ちなみに下の写真の矢印が7つの間違いなのだが、それ以外にもこれもそう??と思われる部分はいくつかある。家の入口のシャッターもそうだし、家も窓なんかは全て違うようにも見える。。。

こうしてダメ出しするのも、懐かしい(笑)

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by iihanashi-africa | 2015-11-08 23:52 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
ニジェールのぶっかけご飯
ニジェールは「ぶっかけご飯」が有名らしい。

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ニアメ市内で人気のあるぶっかけご飯屋さんに連れて行ってもらった。準備段階から、中も外も人でごったがえしている。


c0116370_17182139.jpg20種類ちかい主食やソースや肉、魚が並んでおり、どれでも好きなものを入れてもらえる。私のお皿はこれ。トウモロコシの白いトウ(トウモロコシの粉を混ぜて団子状にしたもの)、ソルガムの黒いトウ、オクラのソース、野菜炒め、羊肉のトマトソース煮込み。そして、どれも旨し!!!


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一緒にいた方のお皿。
ご飯の上に様々なソースがかけてある。
これこそ、ぶっかけ。


ニジェールで特に美味しいと思ったのは、料理につける唐辛子。
乾燥唐辛子の粉状のものと、生の唐辛子をペースト状にしたものがあるが、どちらも香辛料が入っていて美味しい。カメルーンの北部やブルキナファソの北部の乾燥地で食べる肉のグリルにつける乾燥唐辛子も似ている。ニンニクパウダー、生姜パウダー、マギー、ピーナッツパウダー、白コショウ、パプリカパウダー、唐辛子パウダー、、、これに加えマサラのような香辛料が入っている気がする。どなたかご存知かな?
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ニジェールと言えば、肉。
牛肉の串焼きも美味しいし、羊肉のグリルも美味しい。さすが、畜産が盛んなところは、肉料理が美味しい。


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写真を撮ろうとしたら、お兄さんがおどけてくれた。


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私自身は、好んで羊肉を食べることは滅多にないが、ブルキナファソでこれは美味しいと思った羊肉はニジェールとマリの国境に近い北部の羊のグリル。やっぱり乾燥地の羊肉料理はおいしい。



そして、ニジェールのお土産と言えば、「キリシKilichi」というビーフジャーキーのようなドライビーフ。確かカメルーン北部にもあったような気がするが、もともとはニジェールのもののようだ。
https://fr.wikipedia.org/wiki/Kilichi
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肉を薄く切り、まずは4~5時間程度日干しする。塩、ピーナッツペーストや唐辛子ペーストをコーティングし、再度2~3時間ほど日干しする。そして、軽く油を塗りグリル網にのせて3~5分火を通す。30cm四方のキリシが5000FCFA(≒1000円)はするのだが、これだけ手間暇かかっているのであれば頷ける。

ちなみに、ピーナッツや唐辛子ペーストのキリシはMaiyagiと呼ばれ、油と塩だけのシンプルなキリシはDan kalambéと呼ぶようだ。


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by iihanashi-africa | 2015-11-01 18:57 | ニジェール | Trackback | Comments(1)