カテゴリ:アフリカ全体( 30 )
ナイジェリアとカメルーンの滑走路修繕工事
個人的に最近ちょっと気になっていたニュース。

ナイジェリアの首都アブジャの国際空港カメルーンの経済都市ドゥアラの国際空港滑走路修繕工事が、ほぼ同時期に行われている。この間、アブジャにもドゥアラにも飛行機が発着しないということで、両方とも大きな都市ということもあり、かなり物流に支障をきたしているのではないかと想像していた。

そして、実は、5月初めに予定していた私のナイジェリア出張もこの工事のために延期されていた。5月であれば、空港が再開しているはずの時期ではあったのだが、当初予定の6週間で工事が終わらない可能性が高く、やはりこの時期は避けた方がよいとのことであった。

ナイジェリアの首都アブジャのNnamdi Azikiwe国際空港は、ここ最近、複数の航空会社から「危険な滑走路」と分類されていた。昨年8月には、南アフリカ航空の飛行機が傷つき、10月にはエミレーツ航空がアブジャへの就航を一時中止した。他の航空会社も、滑走路の改善がない場合は就航を取りやめるおそれがあったため、急遽今年1月に滑走路工事を実施する旨が発表される運びとなった。

工事は、3月8日から4月18日までの6週間で実施されており、この間は空港が閉鎖されている。この間、航空会社によっては、行き先を250km離れたカドゥナ、あるいは750km離れたラゴスへ変更して対応していたらしい。最近の記事では、工事は順調に進んでおり、予定通り19日には空港を再開し、20日から各航空会社の飛行機が戻ってくるようだ。

http://www.deplacementspros.com/Aeroport-d-Abuja-le-chantier-est-dans-les-temps-Lufthansa-s-y-posera-le-20-avril_a42730.html
http://www.agenceecofin.com/gestion-publique/0201-43524-nigeria-l-aeroport-d-abuja-va-etre-ferme-pour-6-semaines-pour-reparer-la-piste

他方、カメルーンのドゥアラ国際空港もまた、滑走路の状態が悪いことから3月1日から21日まで工事を行っていた。一旦は工事が終了したかに見えたのだが、先日、再び4月11日から18日までの間、午前4時から8時の4時間は空港が閉鎖になることが発表されている。複数の航空会社から依然として状態が悪いことが指摘されたらしい。

ナイジェリアも、質が担保された形で工事が終わるか、注目してみていようと思う。

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by iihanashi-africa | 2017-04-13 07:30 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(0)
最近流行りのナイジェリア音楽
アフリカ各国には独特のリズムがあり、それぞれとても魅力的である。カメルーンにいた頃にカメルーン音楽やコンゴ民主共和国の音楽を知り、Lokua KanzaRichard Bonaの曲をずっと聞いていた時期がある。その後セネガルでは、ユッス・ンドゥールを初めとする独特のセネガル音楽に魅力を感じ、マリのサリフ・ケイタに酔いしれ、そしてフランス留学をしたときにはコートジボワールのズグル音楽を知り、一時期片っ端からダウンロードした記憶がある。私は仏語圏アフリカへ行くことが多いので、英語圏アフリカの音楽はよく知らないのだが、各国に魅力的な音楽があるのだと思う。

アフリカ仏語圏(独特の音楽文化があるセネガルを除く)の現地のダンスバーやディスコなどで近年一世を風靡していたのがコートジボワール音楽。2004年頃からMagic Systemという4人組のアーティストが、フランスの音楽チャートで曲を発売する度に上位に入っており、私も彼らの『Un gaou à Oran』という曲のミュージックビデオに衝撃を受けて何度も見た。初めて聞くリズムだった。メンバーの平均年齢は徐々に高くなっているにも関わらず、相変わらず新鮮味のある曲を出す。どの国のクラブに行っても彼らの音楽を初めとするコートジボワール音楽がかかっていた。かなり文化の異なるマダガスカルでもアフロビートメインのディスコではコートジボワール音楽が主流だったのを思い出す。



私がコートジ音楽を好きになったきっかけの『Un gaou à Oran』のミュージックビデオ。アラブ系のミュージシャンとのコラボがいい。



しかし、2014年初め頃、私がまだブルキナファソで働いていた時から、同僚のブルキナファソ人に「もうコートジボワール音楽の時代じゃない。今はナイジェリア音楽だ」と聞いていた。そして、今や本当にどこへ行ってもナイジェリア音楽が流れる時代になった。昨年出張に行ったニジェールでもレンタカーの運転手が聞いていたのがナイジェリア音楽だったし、ケニアのテレビで流れていたのもナイジェリア音楽だった。

ただ、私自身、ナイジェリア音楽といってもピンと来ないので、いろいろと調べてみた。近年、ナイジェリア音楽は様々な音楽賞を総なめするほどに注目されているようだ。しかし、その音楽を聴いてみるとアメリカのR&Bやラップに似ており、これといったオリジナリティがあまり感じられない。ただ、欧米の曲と比べても遜色ないほどに完成度の高い曲が多く、ミュージックビデオも素晴らしい。それだけナイジェリアの技術が上がったということなのだろう。それでも、私はやっぱり独自性のある曲に興味を惹かれる。そして、やっと興味の湧く音楽に出会えた。

それが、これ。

Wizkidは今、最も人気のあるミュージシャンの一人だろう。中でもこの曲がいい。



Davidoも検索すると沢山引っかかる。かなり欧米のビートっぽいが、この曲はよかった。ミュージックビデオもいい。



いろいろと動画を辿って行ったらAzonto Danseに辿り着いた。ガーナ発祥のダンスだが、今や欧米にも広まっている。他国が知るきっかけを作ったのがWizkidのAzontoという曲らしい。この動画はAzonto Danseコンペで優勝した作品。



ナイジェリア人歌手Iyanyaの代表曲『Kukere』をAzontoダンスで楽しむ。




探したらきりがなくなってしまうので、この辺で。
いやー、ナイジェリア音楽、層が厚く深い。


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by iihanashi-africa | 2016-01-05 22:47 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(2)
ウガンダ映画「Boda Boda Thieves」
最近飛行機の中で見たアフリカ映画を2作紹介する。

一つは、既に様々な国際映画祭で上映されているウガンダの映画「Boda Boda Thieves」

http://www.bodabodathieves.com/
http://www.theupcoming.co.uk/2015/02/12/berlin-film-festival-2015-the-boda-boda-thieves-review/


1948年のイタリア映画「The Bicycle Thieves」からヒントを得て作成されており、自転車ではなくここではバイクが盗まれる。ウガンダ首都カンパラは、他のアフリカ諸国の首都同様、毎日ひどい渋滞のため、バイクタクシーが最も早く目的地に着く手段。このバイクタクシーをBoda Bodaと呼ぶそう。

映画は、15歳の男の子Adelとその家族の物語。Adelの父親は金持ちのオーナーからBoda Bodaを借りて生計を立てており、母親は鉱山で石を砕いて小銭を稼いでいる。仕事を求めて地方から都市に移住しながらも、なかなか貧困から脱却できない状況は他のアフリカも同じで、私自身はウガンダには行ったことがないが、状況はとても理解できるため映画に入り込むことができた。

ある日、Boda Boda運転手の父が交通事故に遭ってしまい、しばらく仕事が出来ず、収入がなくなってしまう。父はまだ15歳の息子に仕事を任せるのは反対だったが、息子が勝手にバイクを使いだす。最初は見よう見まねで仕事をしてみるが、経験もなく、苦労することに慣れていない15歳は、悪い遊び仲間と簡単にお金を稼げる方法に手を付けてしまう。

しかしある時、父がオーナーから借りている大事なバイクを盗まれてしまう。

自責の念で自分でなんとか解決しようとするが、空回りしてしまう。

若気の至りで悪さに手を付けてしまうが、家族に対して時折見せる悪いことをしてしまったという顔に、少し心が温まる。アフリカの都市郊外の若者の典型的な姿を見ている気がする。



映画の完成度としては、個人的にはとくによかったと感じたわけではないが、ストーリーとAdelの演技が興味深い。


二つ目のタンザニア映画はまた次の記事で。


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by iihanashi-africa | 2015-11-30 02:17 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(0)
「売るために作る農業」アプローチ
少し前だが、読んでおかなければと思い、世界銀行が毎年出している世界開発報告World Development Reportの2015年版を読んだ。2015年のテーマは、「心、社会、行動」

http://www.worldbank.org/en/publication/wdr2015

同報告書では、開発に影響を与える心理的・社会的要因の適切な診断・解明し、人間の行動を正しく理解することで、生産性向上、何世代にもわたる貧困の悪循環の打破、気候変動への対応といった困難な開発課題に取り組みやすくなるとしている。


実はこの報告書が出される2年前、JICAではケニアで成果を上げた小規模園芸農家支援プロジェクトの成功要因を分析し、経済学的側面と心理学的側面の両面を考慮していることが効果的であったとし、それをコンセプトとしてまとめた。それがSHEPアプローチである。

SHEPアプローチ(Smallholder Horticulture Empowerment and Promotion)というのは、小規模園芸農家にマーケットで売れる作物の選択や栽培の技術手法を指導し、「売るために作る農業」の考え方を浸透させて、農家の収入向上を目指すアプローチである。ケニアのSHEPプロジェクトでは、小規模農家が市場に対応した課題に取り組めるよう、農家の能力強化を支援した結果、対象農家の大幅な所得増加に成功した。この所得向上の貢献要因として、開発協力の基本でもある「人が自ら気付き、考え、決定し、行動していくために動機づけを行う仕組み」が重要であったと整理された。

SHEPに限らず途上国の農業開発技術協力に携わる多くの専門家は、農家の自立を意識しながら活動しているが、それを他人と共有するのは難しく、その仕組みの大半は専門家やC/P個々人の暗黙知としてのみ共有されているのが現状だった。

そのような中、SHEPでは農家の行動変容や心理的変化を調査して、経済学の「情報の非対称性理論」心理学の「自己決定理論」という二つの学術的理論に基づく実施メカニズムを、組織全体に広められるよう形式知として具現化することに取り組んだ。農家自身が、マーケットの調査を実施し、達成感や「自分でも出来るのだ」という有能感を積み重ねていく過程を重視している。

このアプローチは、今、ケニアだけでなく他のアフリカ諸国でも実施し始めている。

そして私も今その一端を担わせてもらっている。

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by iihanashi-africa | 2015-11-29 07:08 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(0)
パッションフルーツ
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南国フルーツの一つパッションフルーツ。


品種によって味が異なり、口がしぼむほど酸っぱいものもあるが、久しぶりに酸味が抑えられた甘いパッションフルーツに出会った。中身もみっしりと詰まっている。そういえば、以前ブルキナファソにいた時に、コートジボワールからの出張者がパッションフルーツを持ってきてくれたことがあったかも。コートジボワールのものは本当におすすめ。
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ちなみに、これはパッションフルーツの木。ケニアで撮影したものなので、おそらく別の品種かな。
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by iihanashi-africa | 2015-07-20 20:24 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(2)
空からサハラ砂漠縦断
パリから西アフリカへ向かう便はほぼ必ずサハラ砂漠を縦断する。今回はアビジャンへ向かうため、アルジェリアとマリを縦断した。砂の砂漠はアルジェリアが最も美しいと聞いたことがあるが、上から見ても本当に美しい。

これは、アルジェリア中部で砂漠の中にふと現れたワジ。
チャドのワジ(涸れ川)
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下に降り立ってみたい。
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砂漠のど真ん中にあるアルジェリアのAdrarという街の上を飛行。
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これがAdrarの街。一見なぜこんなところに街が?と思ってしまうが、やはり人は水の近くに集まることがよく分かる。写真の上の矢印の黒い影は、雨が降ると水が溜まる場所。一部は通年水が溜まるようだ。
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水場の周りにはこうして街ができる。
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GoogleEarthでみると、こんな感じ。
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Adrarの街の写真を発見。
http://lexicorient.com/e.o/adrar.htm


本当はこの後、マリのトンブクトゥという街の上空を通ったのだが、雨期のため雲に覆われていたので見られなかった。次はトンブクトゥを見たいなあ。

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by iihanashi-africa | 2015-07-19 23:31 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(0)
リベリア最後のエボラ患者退院
「リベリア最後のエボラ患者退院、1カ月発生ゼロなら終息宣言へ」
http://jp.reuters.com/article/jp_ebola/idJPKBN0M12O720150305

2か月前に書いた記事
エボラはいつ終息するのか


記事によると、リベリアで3月5日、エボラ出血熱の感染が同国で最後に確認された患者が退院した。同国では過去13日間、新たな感染者が出ていない。このまま、あと1カ月間新たな感染者が出なければ、流行の終息が宣言される、とのこと。

一方、ギニアとシエラレオネでは、先週1週間で、計132名の新たな感染者が確認されている。終息に向かいつつあるリベリアはシエラレオネに次いで感染者の多い国だった。そして、ギニアはリベリアの3分の1の感染者数。他の2カ国とは一線を画し、リベリアだけがここまで食い止めることが出来たのはなぜなのだろう。政府の対応に違いがあるのだろうか。気になる。


また、上述の記事を見ても分かるが、この3カ国での中国人医療団の活躍が光る。各国に100人単位の医療関係者を派遣している。国境なき医師団に匹敵する人数ではないだろうか。人数だけでは評価はできないが、それでもこうして人を派遣してくれるということは現地政府にとっても頼もしいはず。たとえ中国政府の隠れた意図はあったとしても、かなり治療に貢献していたと想像する。

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by iihanashi-africa | 2015-03-10 23:24 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(0)
エボラはいつ終息するのか
今、エミレーツ航空の飛行機の中にいる。
最近はエールフランスで西アフリカに飛ぶことが多かったため、エミレーツ航空に乗るのは久しぶりだが、やはり機内設備の充実さは素晴らしい。エコノミークラスでも各座席にコンセントがあるため、こうしてブログを書くことが出来る。更に、映画の本数が半端ない。これだけあると、見る映画を決めるのにも時間がかかる。そして有料Wifiも使える。中国とインドの上空以外では使用可能という条件付き。ブログ記事を書き終わった今、早速Wifiに接続しよう思ったのだが、中国上空にさしかかっていたため接続不可。仕方ない中国領域を出るまで待つしかないとフライトインフォメーションの画面を見て愕然。飛行ルートのほぼ半分は中国とインドの上空だった。接続できるのは5時間後くらいかな。。。映画でも見るか。

(5時間後・・・)
結局Wifi接続出来なかったので、ドバイ空港で友人を待ちながらWifiを繋いでいる。FreeのWifiは30分だけらしい。急いでアップせねば。

***************************************

最近、日本に限らず海外のメディアでもエボラの現状に関する報道が少なくなった。減少傾向にあるのか?

WHOが発表する数字によると、2015年1月4日現在、エボラ熱の死者は8 235人、感染者数は20 747人に上る。国連機関、国境なき医師団等国際NGO及び各国政府の支援が本格化したところでようやく感染者数増加が鈍化してきていると発表されている。しかし、増加していることに変わりはない。WHOによると感染者あるいは感染の疑いのある人々の90%はモニターされているという。でもやはり残りの10%が監視下にないということに大きな不安を覚えてしまうが、全国的に感染が広がる中で90%を監視できているというのはすごいことなのかも。

この感染者2万人という数字は、エボラ発生時から現在に至るまでに報告された感染者数の累計で、この内何人が回復し、現時点で何人の感染者がいるのかというのがよく分からない。しかし、毎週登録される新たな感染者数はレポートが出されているので少し紹介する。

参照したのは以下のサイト

WHOのサイト
http://www.who.int/csr/disease/ebola/situation-reports/en/
SOS internationalのサイト
https://www.internationalsos.com/ebola/index.cfm?content_id=437&language_id=ENG


ギニア
ギニアでは、1月の第1週に74名の感染が確認された。毎週確認される感染者数は増加していないが、減少もしてない。昨年9月から毎週コンスタントに100名前後の感染者が確認されており、悪化はしていないが終息の兆しもまだ見えない。ギニアの不安は、感染者の発生地域が地理的に広がっていること。

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WHOのサイトより

リベリア
リベリアは8月から9月にかけてのピーク時には一週間に300人の感染者が確認されていたが、3ヵ国の中で唯一感染者の発生が大幅に減少している国である。1月の第1週に確認された新たな感染者は8名

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シエラレオネ
シエラレオネは、3ヵ国の中で最も感染者数が多い。今回の西アフリカのエボラ流行の発生源はギニアで、2014年3月に南部で正体不明の病気が発生して6週間で23人が死亡した事例が発端となっている。その発生源がシエラレオネと国境を接しており、ギニアでエボラが確認されたすぐ後にシエラレオネでも死者が出ている。そしてシエラレオネでは感染が拡大した。上記の2国と異なり、昨年12月まで感染者数が増え続け、12月上旬には一週間に530人の感染者が確認された。その後かなり減少し1月第1週の新たな感染者は248人だったが、それでも他国に比べ群を抜いて多い。

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この3ヵ国の広がり方の違いはどこからくるのか。政府の対応の違いか。社会的・文化的背景があるのかはよく分からないので、もう少し調べてみよう。

個人的に不思議なのは、コートジボワール国境付近での感染者が多いのに、コートジボワールに未だ感染者が出ていないこと。3ヵ国の国内では感染が広がっているのに、数十キロ離れた隣国で、しかも国境もあってないようなところで感染者がいないとは...
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この状況を見ると、まだまだ終息に向かうとは思えない。そして、終息に向かったとしてもこれからの社会の立て直しも大変である。3ヵ国では多くの医療関係者を失っている。これまでに計488人の医療関係者が亡くなっている。人材育成は時間がかかる。医療体制の立て直しは大きな課題になってくるだろう。


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by iihanashi-africa | 2015-01-14 09:51 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(0)
パリの報道とボコハラム
パリでのテロには私自身も衝撃を受けた。
歴史的にも表現の自由を重んじるフランスで、新聞社の襲撃は国が目指すところを踏みにじられたのと同じで、しかもその方法が稚拙で残虐極まりない。亡くなられた方々のご冥福をお祈り申し上げます。

ところで、日本でこの報道を見ていたら、ジャーナリスト側のある程度の「節度」の必要性を上げる方がいた。Charlie Hebdo社が過去に掲載したムハンマドの風刺画が度を超していたものもあると。大多数の過激派でないイスラム教徒にとっても、信仰する神を侮辱するイラストが新聞に掲載されたら新聞社を憎いと思うのは当然かもしれない。日本では公共の媒体を使って表現するのだから「節度」が必要だという。それが日本の文化であり日本の社会一般の考え方で、日本で生まれ育った私もそう思う。精神的苦痛を与えるのであれば、それは一種の暴力だと。しかし、欧米ではその「節度」の感覚やレベルが日本とは若干異なるように思える。「節度」とはどのレベルまでのことか、どこまでを慣習的に良しとするかは、国によってかなり異なり、日本の感覚をそのまま当てはめることはできない。ただ、今のこの世の中で、これを表現することでどのような影響があるかは、表現者として予測しながら表現してほしいと思う。

しかしながら、風刺画の恨みは風刺画で晴らしてほしかった。。。



さて、もう一点、書いておきたいことがある。

「ボコ・ハラム」の動きである。

パリの事件に隠れて報道される時間がとても短いが、今ナイジェリアで発生しているボコ・ハラムの活動も残虐極まりない。イスラム国の報道の中でもアルカイダの一派として触れられるだけ。

以前掲載したボコ・ハラムの説明の記事
「ボコハラム過激化の軌跡」の紹介

2014年4月に寄宿制中学校の女子学生270人余りを誘拐した時にボコハラムが大きく報道され、オバマ大統領夫人をはじめとする著名人が「Bring Back our girls」というプラカードを持った写真を掲載して抗議をしたことは記憶に新しい。あまり話題にはならなくなったが、この事件まだ解決していない。それどころか、今年に入って更に40名の若者男性が誘拐された。そして、ナイジェリア北部の政府軍事基地も乗っ取られた。そして1月11日には10代の女性と20代の女性が自爆テロを行った。

まだ社会を知らない子どもたちを誘拐して洗脳し(もしかしたら脅しているのかもしれないが)、自爆テロをさせる。本当に卑劣だ。

この動き、誰が止められるのだろう。


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by iihanashi-africa | 2015-01-13 20:05 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(0)
「ボコハラム過激化の軌跡」の紹介
2013年1月のアルジェリア、イナメナスの事件以降、突如国際社会で知れ渡るようになったイスラム過激派「ボコハラム」

今年4月には、寄宿生中学校の女子学生270人余りを誘拐し、人身売買すると発表し、丁度1ヶ月前の7月下旬には、カメルーン副首相夫人を拉致し、いまだ解放されていない。

そして、この事件以降、カメルーン政府も対策を強化し、カメルーン北部での衝突が悪化している。
今週初め、400人を超えるボコハラム部隊がカメルーン北部に入ったと伝えられており、カメルーン軍の攻撃によりこれまでにボコハラム27名が殺害されていると報道されている。今後のカメルーンの治安に、非常に大きな影響を及ぼすかもしれない。

この「ボコハラム」、いつが起源でいつテロ集団となったのか

アフリカレポート No52に掲載された島田周平先生の解説「ボコハラム過激化の軌跡」が非常に分かり易かったので紹介する。

http://d-arch.ide.go.jp/idedp/ZAF/ZAF201400_403.pdf

「イスラム過激派」や「テロ集団」という形容詞のつくグループは、中東やアフリカ各地に存在するが、どのグループも当初からテロ集団だったわけではない。若干排他的な原理主義の思想もあるが、周囲が異端児・テロ集団というレッテルを貼ることで、テロ集団を作ってしまったとも考えられる。

一旦過激化した集団は、どうしたら解体されるのか。

チャド東部の勢力を見ていても思うが、攻撃で弱体化させたり、和平合意で停戦となっても、結局それに不満を持ち勢力を脱退したメンバーが、ひそかに別途勢力を拡大し、次の攻撃機会を狙っている。

この地域の治安は、どこへ向かうのだろう。


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by iihanashi-africa | 2014-08-28 07:24 | アフリカ全体 | Trackback | Comments(2)