カテゴリ:タンザニア( 65 )
タンザニア映画「White Shadow」:アルビノ狩りの現実
ウガンダ映画「Boda Boda Thieves」に続き、もう一つアフリカ映画を紹介。

2013年のタンザニア映画「White Shadow」
非常に衝撃を受けた。目を覆いたくようなシーンもあるが、タンザニアで起こっている現実を伝える映画なので、しっかり最後まで見た。それにしても衝撃的だった。

http://www.whiteshadowfilm.com/

私はこの映画を見るまで、タンザニアの「アルビノ狩り」の現実を知らなかった。

そもそもアルビノの発症率の世界平均は2万人に1人。しかしタンザニアでは400人に1人という高確率なのだそう。しかし、問題は発症率ではなない。アルビノの人々が次々と狙われているのだ。

タンザニアには、アルビノの体の一部が健康や権力、幸福をもたらすと主張する呪術医(Witch doctors)たちがおり、それを信じている人々もいる。殺されたアルビノの人々の骨や皮膚、その他の体の部位を薬として調合したり、お守りにし、それを売って大金を稼いでいるのだ。政治家の中にも選挙が近くなると購入しようとする人もいるらしい。タンザニアの平均年収は約450USドルだが、アルビノの体の部位は500~5000ドルもする。


これはタンザニアに限ったことではない。その周辺国ブルンジやルワンダでも大きな問題になっている。


映画「White Shadow」はその状況に警告を鳴らす。監督のNoaz Desheは当初ダルエスサラームのドイツ文化センターとフランス文化センターで先生をしており、その際BBCの番組の手伝いをしてアルビノの人々が置かれている状況を知り、映画でこの現実を伝えなくてはならないとこの作品を手掛けたそう(下のインタビュー映像で話している)。

主人公Aliasは、アルビノの男の子。アルビノの子を持つ父が殺され、母がAliasを都市に送り出し、叔父のKosmosの家にかくまってもらいながら、小銭を稼ぐためにサングラスやら携帯やらを販売する。しかし、都市でもアルビノとしての扱われ方は村と同じであることが分かってくる。

映画の予告


監督と主人公のHamisi Baziliと叔父役のJames Gayoのインタビュー



タンザニアのアルビノ狩りについて調べていたら、「In The Shadow of The Sun」というドキュメンタリー映画もあることが分かった。こちらも見てみたい。

http://intheshadowofthesun.org/

「In The Shadow of The Sun」の予告


監督と主人公のインタビュー



2006年以降、数えられている範囲で71名のアルビノの人々が命を奪われている。タンザニア政府は、アルビノ狩りを止めるべく啓発活動を行っているがが、今でも闇市場で売買されているのが現状。そして、タンザニアだけでなく近隣の国にも広がっているのだ。

やっぱり衝撃的だなあ。
知らないことはまだまだ沢山ある。


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by iihanashi-africa | 2015-12-06 22:50 | タンザニア | Trackback | Comments(0)
アナログ式航空写真資料室~つづき
実は、前回の話には続きがあります。

約束の12時に航空写真を撮りにいくと、小さなおばさまは机の上にあった書類をがさごそ探しだしました。結構前に出来上がっていたよう。実は、12時には出来上がっていないのではないかと心配していたので、こんなに早く仕上がったのは驚きでした。

しかし、写真を見せてもらうと、白い楕円形のマークがたくさん写っていて、肝心の場所が見えません。「これは何?」と聞くと、「FINGER」と言います。指?おお、言われてみれば指紋です。でも、さすがに知りたい部分が丁度多くの「FINGER」が邪魔して見えません。というか、なぜ「FINGER」???普通現像ってピンセットを使ったり、手袋をして行うものなのでは。。。あー、折角2500円も出したのに。

結局「どうする?」とおばさんに聞かれ、「さすがに、これは使えないよ」と答えると、おばさんは考え込んでしまいました。私としては、今考え込むのではなくて、出来上がった段階で解決策を出しておいてほしかったのですが、そんなことはその場で言ってもどうにもなりません。

おばさんは、近くにいた男性と話しをし、もう一度見本用の航空写真を取り出し、そちらを私にくれました。見本用のほうが、画像が明瞭ではないのですが、「FINGER」で見えないよりはまし。

とりあえず、お礼を言って出てきましたが、あまり満足のいかない結果。まあ、航空写真が手に入っただけいいか。

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by iihanashi-africa | 2008-10-25 01:33 | タンザニア | Trackback | Comments(0)
アナログ式航空写真資料室
ダルエスサラームの統計局へ事業対象地の航空写真を入手しに行ったときのこと。

連れて行かれたのは20畳ほどのこじんまりとした薄暗い部屋。入口を入ると大きな地図をゆうに6枚は広げられる机があり、部屋の奥半分には高い天井に届くほどの資料棚が所狭しと並べられている。棚と棚の間は人一人がやっと通れる程度である。

私の対応をしてくれたのは、身長150cmくらいで、丸い眼鏡を鼻にかけ、頭にスカーフを巻いているふっくらとした年配の女性

私が「キボンドの航空写真がほしい」と言うと、女性は言葉少なに、机の向こう側に図書館の閲覧新聞のようにかけてあるタンザニア各州の地図の中から、キゴマ州の地図を持ってきた。地図には、細かいマス目が書いてあり、私はキゴマ州のどの辺りの写真がほしいのかを指差して示した。

女性は、今度はこれまた机の奥の方に積み重ねてあった地図のファイルの方へ横歩きで向かった。地図のファイルといっても縦1m、横1.5m、厚さ4cm、そして重さは10kg近くあったに違いない。150cmの女性がこんな大きなファイルを持てば、当然体半分は隠れる。まるで足のある地図がよたよた歩いているようだった。手伝おうと思っても、私が近づけるほどのスペースがない。何とか地図を落とさずにこちらに辿り着けるよう見守るしかなかった。

やっとことで、机にキボンド県の地図を広げ、さらに焦点を絞る。私は、事業対象地の村を発見し指差したが、『Mugunzu』村のはずが『Mgunzu』村と記されているのが気にかかる。単なるスペルミスだろうか、それとも別の村なのだろうか。まあ位置からしてスペルミスだろう。女性は、半透明のペーパーを取り出し、地図の上にのせて角を合わせた。ペーパーには縦線が等間隔に引かれており、なにやら定規の目盛のような数字が書いてある。女性はMugunzu村の位置を数字で記録した。『27-338』

ここまで女性は淡々と作業を進めた。無愛想なわけではない。私の要望はしっかり聞いてくれる。しかし口数が少ない。ただ、小さい体で大きな地図をよろめきながら持ち、高めの机に広げた地図を背伸びしながら見る姿は、とても愛着が持てた。

『27-338』という数字を持って、女性は今度は奥の棚へ向かう。棚に並べられているのは正方形の箱のようなもの。その側面に番号が振ってある。下の段から探すが見当たらないようだ。徐々に上のほうへと目をやるが、天井を見ているかのように首を後ろに傾げても、上の棚は見えない。棚から少し離れればよいのだが、人一人やっと通れるほどの隙間ではそんなわけにはいかない。私は座っていた椅子を差し出し、「これを使ってください」と言った。椅子もぎりぎり入るほどである。女性は、椅子に上り、探していた箱を発見。椅子の上にも関わらず、まだ手を伸ばさないと取れないところにあった。

やっと箱を取った女性は、棚の隙間に突っ込んであった布の切れ端を取り出し、箱の上をはたいた。窓のない部屋だというのに、これだけの。一体何年ぶりにこの箱を開けたのだろう。

箱の中に入っていたのは航空写真の束だった。やっとお目当てのものに辿り着いた。ふう。。。写真の束からMugunzu村が中心に映っている写真を見つけた。右下には1976年7月と書いてある。30年前の写真か。それ以来、撮影されていないらしい。30年前と今を比較できないのが少々残念である。

とりあえず「この写真が欲しい」というと、現像料金がこれだけかかると紙に書いて見せてくれた。そして3時間後に取りにこいと。しかし、3時間後というのを私に伝えるのに英語が出てこなかったようで、時計を見せて12時のところを指差し、この時間に来いということをジェスチャーで教えてくれた。

なんだ、言葉が少なくそっけなく感じてしまったのは、英語を話せなかったためか。

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by iihanashi-africa | 2008-10-21 23:24 | タンザニア | Trackback | Comments(2)
性能が良いものがいいとは限らない
タンザニア出張に来るたびに、キボンドのパートナーNGOにお土産を持ってくるのですが、以前ヘッドライトをお土産にしたことがあります。ここでは、懐中電灯は必需品ですが、ヘッドライトは両手が空くので更に重宝します。日本の懐中電灯は乾電池3本で最大80時間も点灯し続ける高性能のものがありますからね。

前回このヘッドライトをあげたときはとても喜ばれたのですが、ヘッドライトをあげた一人に、今回、「予備の電池があったらくれないか?」といわれました。というのも、ヘッドライトの電池は単4形で、キボンドでは見つからないのだそう。ああああ・・・電池のことまで考えなかった。折角性能がいいものを持ってきても、使えないことってあるんですよね。

別のスタッフは、「これの電池が欲しいんだけど次来るときに買ってきてくれないか」と、電子手帳を見せてくれました。こちらは丸く平たい電池。単4電池もないんだから、こんな電池はないだろうなと深くうなずき納得。

次回の出張では、充電可能な単4電池を持ってきてあげよう。

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by iihanashi-africa | 2008-10-02 01:26 | タンザニア | Trackback | Comments(7)
布を広げる
今回、タンザニアから買ってきた友人へのお土産。

その1:布

大きさが分かるように父にひろげてもらいました。

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その2:陶器

落花生やお菓子などのおつまみを入れる器。丁寧に洗うと色が落ちてしまう。

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その3:タンザニアの伝統服

ある友人に頼まれて買ってきた服ですが、父にも着てもらいました。でも駄目だ。服に着られてしまっているかも。

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by iihanashi-africa | 2008-10-01 01:34 | タンザニア | Trackback | Comments(3)
ベニーとプレーズ
カウンターパートである現地NGOの所長さんのとても賢い息子Bennyと娘Praise。日本の女性雑誌のコート特集ページを開いて、「日本もこういう格好をするのか?」と聞くプレーズ。質問の意図が分からずも、とりあえず「そうだよ」と言うと、「へー、日本も寒いのか」と納得した様子。そうか、日本は寒い国だとは思っていなかったのか。
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by iihanashi-africa | 2008-09-30 11:47 | タンザニア | Trackback | Comments(3)
エチエンヌさん米国へ移住
帰国し、今日から東京事務所勤務です。

ただ、タンザニアで書き溜めた記事がまだ残っているので、ここしばらくはタンザニア情報を投稿することにします。

現在キボンド県に唯一残るンドゥタ難民キャンプに、エチエンヌさんというブルンジ難民がいます。タンザニアの現地NGOであるREDESOのキャンプ内の普及員として働いていました。公用語の一つがフランス語であるブルンジですが(現在は東アフリカ経済圏に入るため英語に移行中)、フランス語を流暢に話せる難民は少なく、私が唯一フランス語で会話ができる方でした。

そのエチエンヌさんですが、なんとアメリカのアイオワ州へ移住したことが判明!ンドゥタキャンプは9月末で閉鎖される予定で、すでに多くの難民がブルンジへ帰還したり、別の難民キャンプへ移動しているので、エチエンヌさんもンドゥタキャンプにはもういないであろうことは予想していましたが、まさかアメリカへ移住するとは想像もしていませんでした。

できることならブルンジに帰りたいが治安、土地、就職の不安はあると話しており、アメリカ行きが決まったときも、アメリカへ行くべきかブルンジに帰るべきかかなり悩んだそうです。エチエンヌさんは、英語もフランス語もスワヒリ語ももちろんブルンジの言語も話します。農業省で働いていた経験もあり、考え方がしっかりしています。周囲の勧めでアメリカ行きを決意しました。

移住して環境が整うと能力を発揮する人もいます。北京オリンピックの陸上1500mアメリカ代表だったロペス・ロモングさんもスーダン難民でしたし、フランスやカナダで大活躍する歌手のコルネイユもルワンダ難民でした。ソマリア難民で現在はあるUNHCR事務所の所長さんという女性にも会ったことがあります。エチエンヌさんも彼の能力を生かせるような仕事が見つかることを祈っています。

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by iihanashi-africa | 2008-09-29 10:36 | タンザニア | Trackback | Comments(0)
中央苗畑と植樹
タンザニアのキゴマ州キボンド県ムグンズ村で中央苗畑を支援しています。ここで生産された苗は、アグロフォレストリーの植林サイトへ植樹されるほか、学校や教会、モスクなどの施設、それに希望する住民へ配布しています。(詳しくはこちらを
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これは昨年2月のアグロフォレストリー植林サイトの様子です。植樹後3ヶ月なので苗はよく見えないかな。
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そしてこれは、1週間前に撮影した植林サイトの様子。よく見ると、苗が成長しているのが分かりますか?大きいものは2メートルと超えます。薪用に植樹したアカシア・マンジウムだけはシロアリ被害に遭い、生育率35%と芳しくないですが、木材用のアクロカルパスや薪用のセナ・スペクタビリスは生育率90%と非常によく成長しています。
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こちらはムコンボジ中学校に植樹した苗木。昨年2月は、まだ樹高が30cm程度でしたが、
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現在は、美しく校舎の周囲を飾るまでになっています。
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by iihanashi-africa | 2008-09-23 16:09 | タンザニア | Trackback | Comments(0)
難民バブル
今回キボンドに来てまず感じたことがあります。

「町が閑散としてきたなあ。」

キボンド県には1994年から2006年まで5つのブルンジ難民キャンプがありました。
各キャンプでは、食糧配布のほか、教育、医療保健、水・衛生、環境の各分野を担当するNGOがUNHCRから委託されて支援活動を行っています。緑のサヘルも、かつてチャド西部のスーダン難民キャンプで環境分野を担当していました。1つのキャンプで5つや6つのNGOが活動しています。このようなキャンプが5つもあります。1つのNGOが複数のキャンプを担当することも多々ありますが、最も多い時期にはNGOの数は20以上存在するのではないでしょうか。

難民キャンプには、難民が流入する初期・開始期、キャンプ運営期、そしてキャンプが閉鎖される終期・終止期の3つの段階が存在します。キャンプ運営期は、多数のNGOが集まり、インターナショナルスタッフも多く、首都から千キロも離れた国境付近の小さな田舎町に活気が出ます。物流も活発になり地元の人にとっては経済的にも稼ぐチャンスです。ある人は、難民流入のポジティブインパクトが地域の経済発展だと言っていました。ポジティブインパクトという言葉を使うには少々抵抗がありますが、確かに難民流入の“おかげ”で経済活動が活発になることは否めません。

しかし、活発化したキボンドの経済も今、減速しつつあります。2002年から難民の帰還が少しずつ始まり、2006年以降次々とキャンプが閉鎖され、今では1つを残すのみ。その唯一のキャンプも今月末に閉鎖されます。キボンドに残るNGOも少なくなったほか、どのNGOもスタッフを削減しています。キボンド経済は、難民流入前の状態に戻ろうとしています。

今回この状況を目の当たりにして、やはり難民流入の“ポジティブインパクト”なるものは存在しないと実感しました。一時の『難民バブル』はポジティブなのか。むしろその反動の方が大きいのではないか。持続的な開発支援とは、やはり性質の異なるものなのです。

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『難民バブル』を今回特に実感することになった原因がもう一つあります。それは、タンザニア現地NGOの縮小・衰退です。

キボンド県で活動を展開するNGOには、国境なき医師団やIRCのような国際NGOと、タンザニアの現地NGOが存在します。国際NGOは先進国国民の寄付などで活動を実施できますが、現地NGOは、多くの場合、キャンプ内の活動資金や事務所運営費は全てUNHCRの予算に組み込まれています。つまり、事務所家賃、水道・電気代、警備員費、所長や会計、総務、運転手なども含む全てのスタッフ人件費、車・バイク、燃料費・・・挙げたらきりがありませんが、これら全てUNHCRの事業委託費に含まれています。

しかし、難民キャンプ閉鎖に伴い、UNHCRは今年12月でキボンド県での活動を終了します。ということは、現地NGOに支払われていた上記の全ての経費が入ってこなくなるのです。私たちがパートナーを組んでいる現地NGO、REDESOも、今キボンド事務所運営の危機にさらされています。REDESOは、人道支援と開発支援の両方を行う団体なので、UNHCR以外の開発支援を行うドナーもいますが、事務所運営費を全てカバーしてくれるところなどいません。もちろん、私たちも国連が出すようなお金は到底出せません。

難民が帰還しUNHCRが撤退するということは、今まで難民支援予算に頼っていた現地NGOの縮小を意味します。多くの現地NGOは緊急支援だけでなく、地域住民に対する開発支援を行っていますが、緊急支援資金をベースに開発支援を行っているため、難民が帰還すると開発支援を継続することも困難になります。通常、緊急支援が入っている地域は治安が悪いため、開発支援団体は入ってきません。緊急支援から開発支援へスムーズにシフトすることが理想的ですが、なかなかそうもいかないようです。

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by iihanashi-africa | 2008-09-23 15:58 | タンザニア | Trackback | Comments(0)
「I like school so much, so much.」
ジャマルという男の子がいます。

24歳、中学2年生。

笑顔が素敵で、話をしていると涙が出てくるほど素直で心の綺麗な男の子です。

ジャマルはお父さんと死別しており、お母さんと生活する日々。しかし、お母さんは体調を崩しており家にこもりきりです。兄弟は男4人女2人の6人。ジャマルは3男で、お姉さんと妹に挟まれています。

ジャマルは、タンザニア北部のビクトリア湖畔に位置するケニア国境近くの町出身です。ジャマルのお父さんには、2人の妻がいました。お父さんが亡くなってから、2人の妻の関係が悪くなり、ジャマルのお母さんは実家のあるキボンドへ戻ります。大黒柱を失った子供たちは、教育を受けるお金がなくなってしまいました。

それでも学校に行きたいジャマルは、16歳になってから(タンザニアでも16歳以下の労働は禁止されています)少しずつアルバイトをしてお金を稼ぎ始めます。今は、UNHCRのカフェテリアで毎朝学校へ行く前に働いています。この稼いだお金で何とか学費を払い、2年前に学校へ通い始めました。このときジャマルは22歳。公立中学校は年齢制限があり、ジャマルは入学できません。学費の高い私立に行かざるを得ませんでした。妹も学校へ行っていますが、女の子ということで妹の学費はおじさんが払ってくれているそうです。

c0116370_1545529.jpgジャマルは、会うたびに笑顔で「I like school so much, so much.」といいます。友達と共に勉強することが本当に楽しいんだと。丁度机の上にあった花瓶に入った花を指して、習ったばかりの光合成の話をしてくれました。私のノートにタンザニアの地図を書いて、自分の出身地とブルンジ、ルワンダ、ケニアの位置も教えてくれました。数学は嫌いではないのですが、なぜか成績はよくないから頑張りたいとも話していました。


彼が通う私立中学校の学費は1年間で180,000タンザニアシリング(18,000円)。その他、建物修理費として20,000tsh(2,000円)、水使用代として5,800tsh(580円)、学年末試験料20,000tsh(2,000円)がかかります。UNHCRのカフェテリアでは、契約して働いているわけではなく、毎月あるいは毎週定額をもらっているわけではありません。お小遣い程度。

今回私は、ほんの少しだけですが支援してあげることにしました。でも、今年分のほんの一部にしかなりません。ジャマルは、今後あと2年で中学校を卒業し、その後高校、大学へ行きたいそうです。まだ何を専門としたいかは決まっていません。でもとにかく勉強は楽しいと言います。

日本でアフリカの子供たちに対して里親のような形で教育支援などをしているNGOなどはあるのでしょうか。もしどなたかご存知でしたら教えてください。アフリカの子供を対象とするのは西欧のNGOの方が多いとは思いますが。でもジャマルは24歳、対象外になっちゃうかな...

ちなみに、ジャマルが日本人と知り合うのは私が二人目。一人はかつてUNHCRのキボンド事務所に勤務されていたタケシさんという男性。スパニッシュオムレツが好きなとても優しい方だったといいます。私もいろんな方からタケシさんの話は聞きます。海外で日本人のいい評判を聞くと嬉しいですね。

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by iihanashi-africa | 2008-09-23 15:10 | タンザニア | Trackback | Comments(0)