カテゴリ:カメルーン( 24 )
Cine Droit Libre Dakar 3 :カメルーン北部のボコハラム対策と位置付けた警察の横行


『Protect our Rights(私たちの権利の保護)』

アムネスティ・インターナショナル

映画ではないのだが、今回の映画祭で何度も流れたCM。アムネスティ・インターナショナルが作成したアニメーション映画。2分半の超短編なのだが、あまり知られていない事実を見せるにはよい長さだった。


カメルーン北部は、ナイジェリアと国境を接している。北部の国境は下の写真の通り丘陵地が続く。15年前に妹とカメルーン北部を旅行した時にルムシキという村に立ち寄り、運転手からあの谷の辺りがナイジェリアとの国境だという説明を受けたのを思い出す。

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近年、ナイジェリアのボコハラムが活発に活動をしており、ニジェールでも大きな影響を受けている都市があることは以前も記事に書いた。

カメルーン北部でもボコハラムによるテロが多発している。誘拐も発生しており、今や写真の場所には行けなくなっている。こういう状況を打破すべく、カメルーンの警察や憲兵隊もボコハラム対策に躍起になっている。その政府側の対策が非人道的だと批判されているのだ。下の記事では、「カメルーンに仕事はなく、こんな状況ならボコハラムに入った方がまだましだ」と冗談でメッセージを書いた若者が禁固20年の刑となった。こういうほんのちょっとした証拠で、今や1000人もの住民が逮捕されている。その逮捕の仕方も上のアニメーション映画のように非道な方法なのだ。

「Cameroon Protect our rights」


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by iihanashi-africa | 2017-09-27 09:04 | カメルーン | Trackback | Comments(1)
#BidoungChallengeという流行
最近、カメルーン人の友人たちが、Facebookにやたらと不思議な挨拶の仕方の写真を掲載するなと思っていたら、Bidoung Challenge(ビドゥン・チャレンジ)というのが流行っているらしいことを知った。

これまで「アイスバケツチャレンジ」「マネキンチャレンジ」というのが世界的に大流行し、日本のニュース番組でも紹介されていた。

「アイスバケツチャレンジ」は、もともとは筋萎縮性側索硬化症(ALS)の研究を支援するために始まったものだが、指名された有名人が次々に実施したためにとても大きく取り上げられていた。



つい最近流行した「マネキンチャレンジ」はまだ記憶に新しい。その場にいる全員が一斉にマネキン人形のように静止する。最初はフロリダの学生が投稿した動画が始まりらしいが、大統領選途中のクリントン氏も挑戦しており、ニュースになっていた。



それらを真似て、今、「ビドゥン・チャレンジ」というのが流行っているらしい。

カメルーンのスポーツ大臣、Pierre Ismael Bidoung Mpkatt氏が、2016年のアフリカンカップで準優勝したカメルーン女子サッカーナショナルチームと共に大統領府に招かれた際に、ビヤ大統領と握手した時の様子が、情熱たっぷりに独特の敬意を表していると、皮肉たっぷりに揶揄されていて、それを真似るチャレンジがネット上で次々にアップされている。スポーツ大臣の名前をとって、Bidoung Challengeと呼ばれている。

このチャレンジの発端となった写真がこれ。
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日本人にとっては特段おかしいと思うものでもないのだが、世界のスタンダードだとおかしいと思われるらしい。「上半身を水平線と平行に折り曲げ、まるで劇場で挨拶するコメディアンのように床を見つめ、伸縮する腕であるかのように伸ばして大統領の手のひらまで届かせている。素晴らしい体操である」と表現しているニュースサイトもある。パロディーらしい。

これを真似する様々な「Bidoung Challenge」あるいは「CourberDosChallenge(腰を曲げるチャレンジ)」がネットに投稿されている。

それらを紹介したBBCのサイト
BBC News
http://www.bbc.com/news/world-africa-38290230


これは「Bidoung Challenge」の紹介ニュース。



これは、一人の人を揶揄したものなので、世界中で流行するものではないだろうが、私自身は、この写真からこういうブームに発展することの方が、文化の違いで興味深い。これを見て、「媚びへつらうのではなく、もう少し自尊心を持とう」と思うらしい。


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by iihanashi-africa | 2016-12-19 00:44 | カメルーン | Trackback | Comments(0)
4095mのカメルーン山
4月27日~5月5日までカメルーンの首都ヤウンデに出張していた。

TICAD V(第5回アフリカ開発における東京国際会議)の閣僚級会合をヤウンデで開催するあたり、外務省ロジ支援の応援出張。毎日、朝から夜中12時まで仕事をしていたため、久しぶりのカメルーンだというのにサンドイッチとお弁当の日々で、結局一度もカメルーン料理を口にすることなくブルキナに戻ってきてしまった。

私は、2002年3月~2004年3月の2年間、ヤウンデに勤務していた。その後2009年に1週間強のカメルーン旅行をしており、今回は3度目のカメルーン。2009年にも感じたが、ヤウンデは更に変化を遂げた。ホテルから仕事場までの道もどこを通っているか分からないほど。かつて住んでいたバストス地区のメインストリートのお店は、中華レストランを除き全て変わってしまった。大きなスーパーができ、素敵なカフェができ、ファーストフード店ができ、綺麗なアパートができ... 2013年のサブサハラアフリカの経済成長率平均は4.7%。それに比べ日本は1.5%。やはりアフリカの10年というのは大きい。

ただ、、、今回の出張でこの大きな変化を写真に納められなかったのは残念。

ということで、2009年に撮影したヤウンデの写真をどうぞ。
ヤウンデは変化した

カメルーンの記事はそれほど多くないのだが、これは数少ないカメルーンの話題。
http://iihanashik.exblog.jp/i4/1/

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さて、今回の出張はブルキナファソからカメルーンのアフリカ大陸横移動だったのだが、私にとっての大きな驚きは、実はとても近いということ。

ワガドゥグから隣国コートジボワールのアビジャンまでは空路で約1時間半。そしてアビジャンからカメルーンの経済中心地ドゥアラまではなんと2時間。この驚きはアフリカの地理をご存じの方でないとなかなか分かってもらえないかもしれないが、コートジボワールからカメルーンに例えば陸路で行くには、ガーナ、トーゴ、ベナン、ナイジェリアの4か国を通り抜けなければならない。4か国を通過するのにたった2時間で到着するのだ。ワガドゥグから隣国の中心都市アビジャンまでの移動時間と大して変わらない。それが驚き。
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c0116370_22594834.jpg最近、コートジボワール航空は再建されてサービスが良くなった。CAの対応が良く、そして機内食も美味しい。エールフランスより美味しかったかも。


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さてさて、本題から逸れた話題に行数を使ってしまったが、今回の出張で唯一撮った写真が機内から撮ったカメルーン山の写真

カメルーン山はアフリカ大陸で最も大きい活火山の一つ。標高は4095mで富士山よりも高い。大西洋の海岸に面したところに聳え立つため、海抜0mから頂上を眺めることができる。1922年と1999年に大きな噴火が発生しており、1922年の噴火では溶岩流が大西洋にまで達し、1999年の噴火でも海から200mのところまで溶岩が流れた。毎年1回行われるカメルーン山レースは有名で頂上まで一気に駆け登る。

2002年にカメルーンにいたときに撮影したカメルーン山。
角度によってはこのように富士山に負けず劣らずの三角形で美しい。
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1999年に噴火した際の溶岩流。幹線道路を封鎖してしまい、迂回道路が建設されている。溶岩から石を掘り出し路上販売していた。
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カメルーン山の周囲は油やしのプランテーションが広がり圧巻。
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そしてこれが今回飛行機から撮影したカメルーン山。亜熱帯気候のため常に雲がかかっておりなかなか全景が見られないが、雲の隙間に麓の街が見えるのが分かるかな。ちょっと厳しいかな。。。
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by iihanashi-africa | 2014-05-12 23:01 | カメルーン | Trackback | Comments(0)
カメルーン北部旅行 後半
4日目

4日目は、マルアから西のナイジェリア方面へ向かった。
カメルーン北部で最も見応えのあるルムシキRhumsikiへ行く。
途中の村でソルガムの脱穀をしていた。
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ナイジェリアの国境辺りは、起伏の激しい山塊が連なる。その渓谷にカプシキ族が住んでいる。こうした民家が斜面に点々と見られる。
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ナイジェリア国境に55kmにわたって連なるマンダラ山塊の一角がルムシキ村。圧巻の景色。
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5日目

マルアとガルアの中間地点に位置するコラ渓谷Gorge de Kola。
自然の岩の渓谷。
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実は地下に埋もれている。地上から見ると地下に何があるか分からない。
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ガルア市に寄り添って流れるベヌエ川Benoueにカバが住んでいる。餌付けされており、餌をちらつかせると陸に上がってくる。
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そしてこうして触れる。
この時初めて、カバは赤い汗をかくことを知った。最初はこのカバは怪我でもしているのかと思ったほど、掌が薄く赤くなった。ちなみに、カンガルーも赤い汗、ゾウやシマウマは青い汗、ガゼルは黒い汗をかくらしい。
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この旅行はもう10年前のこと。
もう一度行ってみたいなあ。

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by iihanashi-africa | 2012-12-23 15:48 | カメルーン | Trackback | Comments(0)
カメルーン北部旅行 前半
休暇中に写真を整理しており、まだブログを始めていなかった頃の写真で、アップしたいものが出てきた。


まずはカメルーンで働いていた頃の写真。

カメルーンはアフリカで最も見所の多い国の一つだと思う。ケニアやタンザニアのサファリ、イグアスの滝、マリのトンブクトゥ、モロッコやナイジェリアからの砂漠ツアーなどは有名だが、カメルーンの王国やルムシキの岩山を知っている人は少ないのではないだろうか。

2002年12月に妹がカメルーンに遊びに来た。滞在期間は10日間。その内5日間を北部旅行に費やした。現在は渡航制限がかかっている地域である。路上封鎖強盗が多発しており、この辺りで実際に強盗に遭ったフランス人に、マダガスカルで出会ったことがある。世界的に見ても治安が悪化している国は多いが、アフリカの治安悪化は群を抜いて急速に進んでいると思う。2007年にブルキナファソにいた際に、マリのトンブクトゥやドゴン族の村に行きたいと思っていたものの結局実現せず、今年3月に始まった政情不安を機に渡航禁止区域に指定されてしまった。多分今後5、6年は行けないのではないだろうか。あの時に行っておけばよかったと後悔している。

少し脱線したが、つまり何が言いたかったかというと、カメルーンでは様々なところに旅行に行っていたので、あそこに行っておけばよかったという後悔は今のところない。この北部旅行も、思い出に残る貴重な旅行の一つである。

旅行日程は、
1日目:首都ヤウンデを出発しマルアへ到着。
2日目:マガ湖、プス村
3日目:ワザ国立公園
4日目:コザ村、ルムシキ
5日目:コラ渓谷、ベヌエ川、ガルアからヤウンデへ移動

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この旅行の航空便は今でも鮮明に覚えている。
今となっては笑い話の珍道中記事はこちら。
カメルーンの空路事情・続編

2日目
マルアから東のチャド方面へ。マガMaga湖に到着。カバを見に出たものの、時間帯が悪く残念ながら見られず。
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途中立ち寄った漁師の村。漁師さんがカバに襲われたことがあると傷口を見せてくれた。カバはアフリカで最も危険な動物と言われているから。
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マガ湖畔のプスPousseという村。独特の形をした住居。
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今でも気に入っている写真。
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3日目
ワザWaza国立公園。
初めて見る野生のキリン。
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なんだったかな、この動物。。。
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象を探し回り、まず見つけたのが糞。そして次に見つけたのが白骨化した象。諦めかけたころに象を発見。
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ワザ国立公園のホテル。
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4日目、5日目に続く。

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by iihanashi-africa | 2012-12-22 23:41 | カメルーン | Trackback | Comments(0)
むき出しで運ばれるものたち
カメルーンの経済中心都市ドゥアラの入り口。
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by iihanashi-africa | 2010-07-07 04:47 | カメルーン | Trackback | Comments(2)
証明写真を撮る友人を撮ってみた
昨年末にカメルーンへ旅行したときに撮った写真。

友人が証明写真を撮ると言うのでついて行った。

中央市場から程近いかなりローカルな写真屋さん。サン・ミッシェルという洒落た名前。
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カウンターで証明写真を撮りたいと伝える。
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すると一人がおもむろに裏地が赤の布を取り出した。これは背景の布。懐かしい。私もブルキナファソでこれと同じように写真を撮ったことがある。そのときは、夕暮れ時の暗くなりかけたときで、室内まで太陽光が入ってこないため店の前で取った。道路に面した店で、しかも交差点に近く、そこで止まる車は皆私を見ながら通り過ぎていった。その日は風も強く、後ろの布が波を打ってしまい何度も取り直し。少々の間注目されて恥ずかしかった覚えがある。
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もう少し近づいてみた。カメラマンさんも少し恥ずかしがっていた。
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一つ注釈を入れると、このような写真屋さんはかなりローカルな写真屋さんです。中心街には日本と同じくらい綺麗な写真屋さんがあります。もちろん、そこでは背景の布を人が持っていることはありませぬ。

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by iihanashi-africa | 2010-07-06 05:44 | カメルーン | Trackback | Comments(0)
アフリカ音楽と韓国音楽のコラボ
以前、カメルーンの音楽グループErik Aliana&Korongo Jamを紹介したことがあります。

Erik Aliana&Korongo Jamの歴史

Erik Aliana&Korongo Jamの動画

つい先日、Erikからメールが届き、韓国の女性3人のInfinity of Soundという伝統音楽グループとコラボしたので見てほしいとのこと。You Tubeのサイトアドレスが送られてきました。

早速聞いてみると、なんと美しい。
このMOUANAという曲は、私がKorongo Jamに知り合ったときから存在しましたが、このヴァージョンが最も素敵です。あと録音の質がいい。Erikの声が引き立っています。

また、映像(写真)も素晴らしい。最初にsave the childrenと出てきているので、プロデュースはsave the childrenでしょうか。チャリティー楽曲かな?



ブルキナファソにいる韓国人の友人チョーさんに紹介したら気に入ってくれ、早速彼のブログで紹介してくれました。

皆様も是非聞いてみてください。

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by iihanashi-africa | 2010-03-01 06:13 | カメルーン | Trackback | Comments(2)
日本人に会ったことがないのに日本語を話すハッサン君の話
以前在カメルーン日本大使館に勤めていたころのちょっと感動する話
少し長いので、時間のない方は何回かに分けて読んでください。

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2003年のこと。ハッサンという男の子から大使館に日本語の手紙が届いた。カメルーン北部のアダマウア州のある村の中学生だった。ひらがなとカタカナを使い分け、簡単な漢字も使い、日本語と日本文化に関心があるということがA4の紙2枚にびっしりと綴られていた。彼はテレビで日本の映像を見たことがあるわけでもなく、日本人にも会ったことがないそうである。手紙によるとNHKの短波放送に仏語での日本語講座があるそうで、それを聞きながら日本語を学んでいるという。後で知ったことなのだが、彼はフランスのNHKラジオへテキストを送ってほしいと手紙を書き、送られてきたテキストを使って読み書きを勉強していた。首都から遠く離れた村の中学生がフランスに手紙を書き、そしてフランスからアダマウア州の彼の手元にテキストが届くことが如何に驚くべきことか、カメルーンに住んだことのある人だけでなく、アフリカを知る人なら想像できるだろう。

ハッサン君の手紙はとても印象的だった。彼の文章には、何故か合間合間に意味もなく「犬も歩けば棒にあたる」とか「猿も木から落ちる」などの諺が入っていたのだ。確かいざなみのみことがどうとかという表現もあったと思う。とても面白おかしく読ませてもらったが、とにかく日本が好きだということは伝わってきた。

この手紙を読んだ当時の日本大使が、「面白い男の子なので是非返事を書いてあげてくれ」と言うので、私が返信することになった。中学生で日本にこれほど関心を持つ若者がいることを嬉しく思うというような内容を書いたと思う。そして、大使館にあった日本語習得キット(カセットとテキスト)も同封した。

当時カメルーンでは、郵便物が紛失したり中身が盗まれたりするケースがあり、カセットテープを同封しても届かないのではないかという心配はあったが、しばらくたってから再びハッサン君から手紙が届き、「カセットとテキストをありがとうございます」と書かれていたのを読んでほっとした。

その後すぐ私は離任することになったため、私の後任にハッサン君の手紙を託した。

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離任してから1年後の2005年、私の後任からメールがきた。ハッサン君についてだった。

カメルーンでは毎年大使館が日本映画祭を開催しており、それまではヤウンデ、ドゥアラ、チャンの3都市のみで実施していたが、2005年はアダマウア州でも開催することとなり、大使が開会式に出席するためにアダマウア州の州都ンガウンデレまで出張した。そしてそのついでに、ハッサン君の村まで足を運ばれたとのことだった。ハッサン君の通う学校では、この日、盛大な式典が開かれたようである。

実はこの旅に、ハッサン君の話を聞きつけたCRTV(カメルーン国営テレビ)の取材班が同行し、彼の番組が制作されることとなった。私の後任からのメールは、その番組が放送されたことを伝えるものだった。なんとこの番組の中で、ハッサン君が「たけこしくみこさん、ありがとうございます」と私にお礼をしてくれているらしい。このメールを読んだときは本当に胸が熱くなった。

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それから更に4年後の2009年。マダガスカルに着任してから3ヶ月目のこと。携帯に、在カメルーン日本大使館に勤め始めた私の友人から電話がかかってきた。普段はメールのやり取りしかしていないので、突然の電話に驚いた。なんでも、ハッサン君が友人たちと「日本語クラブ」なるものを設立し、今度日本語スピーチコンテストを自分たちで開催するので、是非祝辞を書いてあげてほしいとのことだった。大使館へも招待状が届いたらしいが、残念ながら都合がつかないため祝辞を送る予定だそうだが、最初のコンタクトパーソンである私にも祝辞を書いてほしいとのことだった。久しぶりにハッサン君の名前を聞いただけでも嬉しかったが、あのハッサン君がここまで活躍しているとは思いもよらず、深い感銘を受けた。

そして、私が送った祝辞。

Medames et Messieurs,
Chers nos amis nippo-camerounais,

Je voudrais tout d'abord exprimer mes félicitations pour cette initiative du concours de Nihongo née parmi les jeunes de Ngaoundéré.

Depuis le premier contact avec M. Hassan il y a cinq ans, qui m’a émerveillé par son écriture japonaise exprimant sa passion pour le Japon, je n’ai jamais imaginé qu’un tel événement serait organisé aujourd’hui.

Vous savez combien il m'aurait été heureuse d'assiser à ce concours de Nihongo qui rassemble les brillants jeunes. Mais avec reconnaissance, je fais l’éloge de vos efforts considérables. Et avec tous mes voeux très chaleureux pour la réussite de cet événement, je souhaite l’évolution de cette premier initiative.

O-enshiteimasu.(応援しています。)


その後報告をもらっていないので、コンテストの様子は分からないが、成功裏に終わったことと思う。

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さて、ハッサン君の話はこれでは終わらない。

2009年7月、横浜市がアフリカの若者を招待するという企画を立て、カメルーンからも若者2名を横浜に招待したいと中等教育省に問い合わせがあった。大使館に勤めていた私の友人は、その書類を見て「ハッサン君にこそぴったりのプログラム」だと思い、中等教育省の担当者に話をし、ハッサン君を推薦してもらったそう。そして、ハッサン君は憧れの日本に初めて行くことができた。

日本滞在中、NHKの仏語ラジオ放送がハッサン君の日本滞在の様子を取材し、インターネットでも放送が聞けると連絡をもらった。でも私は何故かアクセスできずに聞けなかった。

ハッサン君は相当感動して帰ってきたらしい。

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私は、ハッサン君の活躍を耳にするようになってから、どうしてもハッサン君という人を見てみたくなった。実は、2003年に手紙でやり取りして以降、ハッサン君本人とは連絡を取っておらず、全て人づてに彼の話を聞いていた。だから、彼と話したこともなければ、顔を見たこともない。しかし、7年間も彼の話が私のところまで届き続けるのは何かの縁と思い始め、ハッサン君という人をもっと知りたくなった。

そこでまず思い浮かんだのが、2005年に放送されたCRTVのハッサン君の番組。この番組、とても好評でその後何度も再放送されたらしい。私は、この番組のDVDを手に入れようと決めた。

まず、ヤウンデのカメルーン人の友人に連絡を取り、CRTVで番組をDVDにコピーしてもらった。次に、運よくカメルーンを訪問していた日本人大学生にDVDを託してもらい、日本に帰ってから私の実家へ送ってもらった。そして今度は、これまた運よくマダガスカルへ来る方がいたので、ご自宅へ送ってマダガスカルへ持ってきてもらった。2009年10月、念願のDVDが手元に届いた。とても感慨深かった。

ハッサン君は、少しアラビア語訛りのフランス語で、日本語を学び始めたきっかけ、途中で挫折しかけたこと、近所の友人らに日本語を教え始めたことを語っていた。私も初めて知ることが多かった。カメルーンの北部は背の高く整った顔をした人が多いが、ハッサン君も例外ではなかった。

DVDで最も印象に残ったシーン。それは、ハッサン君の自宅の壁。一面に日本語が書いてあり、その中になんと、私の名前があった。壁の一角に「たけこしくみこ」とひらがなでフルネームが書かれていた。ありがとう。。。

この写真は、DVDの映像をスナップで保存したもの。壁の真ん中あたりに「たけこしくみこ」と書かれてあるのが分かるだろうか。
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ちなみにこちらは、番組で紹介されたハッサンくんの日本語のテキスト。オリジナルの文章がどれか分からないくらいに書き込みがしてある。すごい。。。
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そして、最終章。

2ヶ月前の2009年年末。私はカメルーンへ2週間旅行し、3日間だけ北部を訪れた。アダマウア州より更に北の北部州だったが、出来ることならハッサン君に会ってみたいと思った。

カメルーンへ行く前に、ハッサン君を知る方から彼の電話番号をもらい、初めて電話をし、数日後にカメルーンへ行くことを伝えた。同じ北部とはいえ、北部州州都とアダマウア州州都はかなり遠いため、会えるかどうか分からないが、とにかくカメルーンへ到着したら連絡すると伝えた。

しかし、カメルーンに着いてから北部州の旅行計画を立ててみたが、時間的余裕がなく私がアダマウア州へ行くのは難しい。またハッサン君も北部州へ移動するのは大変そうだった。なんとか努力してみたが、結局会えなかった。

今は、電話番号に加え、彼のEメールアドレスももらい、メールでやりとりしている。次回、カメルーンへ旅行する楽しみが一つ増えた。

新年には、ハッサン君からこんな写真が届いた。
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そしてこちらは日本に行ったときの写真だそう。
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今後も、ハッサン君の活躍が楽しみだ。

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by iihanashi-africa | 2010-02-22 09:19 | カメルーン | Trackback | Comments(10)
ヤウンデの街角
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by iihanashi-africa | 2010-01-10 20:57 | カメルーン | Trackback | Comments(0)