2017年 04月 24日 ( 1 )
Ousmane Gueyeというセネガル人彫刻家
先日、セネガル人彫刻家のOusmane Gueye(ウスマン・ゲイ)氏に会ってきた。

私の日本人の友人の古くからの知り合いで、フランス、イギリス、アメリカ、日本などで活躍されている方だが、70歳に近くなり故郷に貢献したいという意思から、最近は大半をセネガルで過ごすようになっている。

私はウスマン・ゲイ氏を存じ上げず、お会いする前にネットで調べたら、これが実はとても有名で、高く評価されている方だということを知った。



1956年にセネガルで生まれた。6歳の頃から、週に1回の小学校の美術の授業で、いつも粘土でオブジェを作っていたらしい。当時、フランスとアフリカの航空会社が主催する大会があり、砂のオブジェで優勝している。その大会で3回にわたり優勝し、優勝者は、当時のレオポルド・セダール・サンゴール大統領に謁見することができた。これが彼の出発点。

その後「黒人アートフェスティバル(Festival des Arts Nègres)」という大会があり、最年少の10歳で優勝している。これらを通して、サンゴール大統領が彼の才能を認めたことが、のちにパリの国立芸術高等学校へ留学する奨学金を得られたことにつながったらしい。

パリでの勉強の後、イギリスのHenry Moore財団へ入り彫刻技術を磨き、さらにEcole Boulle(パリのアート・クラフト学院)でデザインの勉強もした。これらの学校では、アフリカ人が非常に少なく、Ousmane Gueye氏がほぼ唯一のアフリカ人でもあったため、講師でもあった偉大な彫刻家から可愛がられていたようだ。

さらに、ローマのアート学院でも勉強し、イタリアのCarraraで大理石彫刻への造詣を深めることになる。ミケランジェロやドナテロ、ロダンなどもここの大理石を使って彫刻をしていた。

そして、1980年代後半に、資生堂の後援で来日し、銀座のギャラリーで展示会を開き、その後日本各地で個展を開いたそう。日本のカルチャーや庭園にも造詣が深く、また箱根の森をこよなく愛していることが話していてよく分かった。92年にはニューヨークへ移り住んだが、その後も日本とアメリカを往復しながら個展を開いていた。

彼の彫刻はとても高く評価されており、バスティーユの一部の彫刻修繕にもかかわったらしい。

今後は、セネガルの若いアーティスト支援、そしてセネガルの芸術に関する教育、芸術文化の発展などに注力していきたいそう。壮大なプロジェクトを達成してほしいなあ。

ウスマン・ゲイさんのサイト
http://ousmane-gueye.com/index.html

彼の家の前。ダカールの下町にいきなり鮮やかなオブジェが現れる。
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彼の作品。アフリカ人で、こんなに素敵な大理石の彫刻を作る方に出会ったことがなかった。デザインも技術も本当に素晴らしい。
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by iihanashi-africa | 2017-04-24 19:17 | Trackback | Comments(0)