ブルキナファソのCELTEL(セルテル)という携帯通信会社でエンジニアをしている友人がいます。昨日電話をしたら、CELTELからZAIN(ゼン)へと名前が変わり、街中のポスターも全て張り替えられたと話していました。
ZAINは、クウェートの携帯通信会社です。かつてのMTC。1983年に中東初の携帯通信会社として設立され、2005年4月にCELTEL internationalを買収して、中東とアフリカで最大の携帯通信会社になりました。アフリカ大陸では、15カ国をカバーしており、私が関わったことのある国では、チャド、タンザニア、ブルキナファソが含まれています。今回のブルキナファソでの、名称変更はこれまでZAINの傘下にあったCELTEL internationalが、ZAINへと完全に移行することを意味しています。 ZAINは、アフリカの15カ国で「単一ネットワーク」なるものをつくり、そのネットワーク内ではどこへ行っても自国のSIMカードを利用できるようになりました。日本の携帯の国際ローミングサービスと同じかな。ただ、アフリカにおけるこのシステムの欠点は、自国のプリペイドカードでないとチャージできないこと。アフリカでは、大半の国民がプリペイド式を利用しています。私もその一人です。例えば、ブルキナファソで使用しているZAINのSIMカードをタンザニアでも利用でき、格安でブルキナファソへ電話したり、SMSを送ったりできるのですが、プリペイド分を使い切ってしまったら、ブルキナファソで売っているブルキナファソのZAINのプリペイドカードでないとチャージできないのです。そしてSIMカードにクレジットが残っていないと相手からの電話も受け取ることができないのです。 6月にブルキナファソで、あるチャド人の友人から電話がかかってきました。彼は、チャドの国際赤十字で会計を担当しているのですが、会計士の試験(だったかな?)を受けるために1週間だけブルキナファソへ来ていたのです。ディスプレイに表示されたのは、彼のチャドの携帯番号だったのでブルキナファソにいると聞いて驚き、試験の後に是非会おう!と約束して電話を切りました。しかし、その後1週間経っても連絡がなく、私から彼のチャドの番号に電話をしても呼び音すらなりません。3週間後にもう一度電話をしてみると、すでにチャドに帰国してしまったとのこと。試験が行われたのはワガドゥグではなく第2の都市ボボ・ディウラソだったため、ワガドゥグは通り過ぎただけだったので、私に会う時間がなく、連絡をくれなかったそう。私から電話をした時に繋がらなかったのは、携帯にチャージしておいたクレジットを使い切ってしまっていたから。残念でした... 今年の5月にはインドのBharti Airtel(バーティ・エアテル)という携帯通信会社が、南ア系のMTNの買収協議を始めたというニュースがありました。この報道は後に否定されているようですが、アフリカの通信事情からは目が離せません。
by iihanashi-africa
| 2008-08-04 17:56
| ブルキナファソ
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