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スーダンとチャド国交断絶
金曜から日曜まで首都ワガドゥグから100キロ北のコングシへ出張してきました。

帰宅した夜、チャド人の友人に電話をしたら、第一声が「ラジオを聞いたか?」。「何?またクーデタ?」と冗談を言うと、「そうだ」と言います。でも今度はチャドではなくスーダン。

5月10日、ダルフール地方の反政府勢力JEM(Justice and Equality Movement)が、約千キロを移動してスーダンの首都ハルツームのナイル川対岸に位置する街オンドゥルマンに進攻しました。強力な軍隊を持つスーダン政府は(チャドとは比較にならない)、反政府勢力を撃退したようですが、ダルフールの反政府勢力が首都にこれだけ接近し脅かしたのは初めてで、JEMにとってはスーダン政府や国際社会に軍事力を見せ付ける“機会”となったはずです。

翌5月11日、スーダン政府はチャドとの国交断絶を発表しました。以前にも書きましたが、スーダン政府はチャドの反政府勢力を、チャド政府はスーダンの反政府勢力を支援しています。2003年にダルフール問題が深刻化して以降、両政府の反政府勢力支援は顕著になっています。2月上旬のチャド反政府勢力クーデタ未遂の直後、チャド政府は反政府勢力を支援したとしてスーダン政府を非難していますが、JEMはチャド政府軍に援軍を送っています。

今年の3月13日には、セネガルの首都ダカールで、チャド政府とスーダン政府の6回目の和平合意が交わされましたが、これも完全にただの紙切れになってしまいました。といっても、合意の10日後には、チャド政府が、反政府勢力を支援しているとしてスーダン政府を非難していましたが。

平和がなければ何もかもが発展しません。

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by iihanashi-africa | 2008-05-13 09:16 | チャド | Trackback | Comments(2)
Commented by アメリカ留学 at 2008-05-13 15:36 x
初めまして、僕もブログを運営していて今少し行き詰った状態なので今後の参考の為に記事を拝見させて頂きました。今レイアウトの事で悩んでる最中だったんですが…こうしてサイトを拝見させて頂いて大変参考になりました。ランキングの応援致しますねwもし良かったら今度僕が運営するブログにもぜひ遊びに来て下さい、よろしくお願いします。
Commented by iihanashi-africa at 2008-05-14 17:56
アメリカ留学さん、こんにちは。応援ありがとうございます。私もレイアウトにはよく悩みます。如何せん私の文章は長いので、それでも読んでもらえるように出来るだけ明るいレイアウトをと。でも、なかなか好みのレイアウトが見つからず、いつもシンプルなものになってしまいます。だから、出来るだけ写真を沢山載せるようにはしています。私も「アメリカ留学」さんのブログ、参考にさせていいただきました。

ちなみに、私の弟もアメリカに留学しています。(→http://koremitsu.exblog.jp/)
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