チャド情勢に関して、内戦のくらーい話題しか書いていませんでしたが、Faso.Netというブルキナファソのニュースを掲載するサイトでこんな記事を見つけました。
『ボボ総合技術大学:チャド人が最初の博士号を取得』(実際の仏語記事はこちら) ボボ総合技術大学というのはブルキナファソの大学です。ブルキナファソには、5つの大学が存在します。3つが国立大学(ワガドゥグ大学、ボボ・ディウラソ総合技術大学、クドゥグ大学)、2つが私立大学(ワガドゥグのサン・トマ・ダカン大学、ボボの西アフリカ・カトリック大学)です。 ボボ総合技術大学は1995年に専門教育の大学センターとして創設され、1997年に大学になりました。情報科学、科学技術、応用科学、農村開発、自然科学、医療科学などの分野に特化しています。比較的新しい大学なので、これまで博士号を取得した人がいなかったみたいです。初の博士号はブルキナファソ人ではなく、チャド人でした。 ブルキナファソにいると、多くのチャド人学生に会います。チャドに大学がないわけではありませんが、多くの分野は修士課程や博士課程がありません。ですので、海外に留学をします。チャド人の場合、カメルーンやブルキナファソが多いかな。補足ですが、チャドでは行政・司法国立学校が有名で、アフリカ諸国から多数の留学生が来ています。 さて、今回博士号を取得したチャド人Youssouf Mopaté Logtene氏の論文のテーマは「ンジャメナの都市部および都市周辺部における養豚の原動力と生産改善」。研究は、養豚生産発展の障害を特定し、地元の副産品の価格安定措置による豚の生産性の改善などを提示しているそう。博士論文をこんなに簡単にまとめてしまって申し訳ないですが、とにかくチャド政府の具体的政策にも結びつくもので、非常に高い評価を受けたようです。 私は、今までに何人も国を変えるんだという熱意と意欲のあるアフリカ人に会ってきました。こういう人が本当に力を発揮できる体制が自国に整ってほしいですね。
by iihanashi-africa
| 2008-03-02 23:00
| ブルキナファソ
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