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ブルキナファソの電力事情
 ブルキナファソには、三つの水力発電ダムがあります。一つはコンピエンガ(Kompienga)、一つはバグレ(Bagré)、もう一つはジガ(Ziga)。コンピエンガダムは、1986-88年にかけて建設され、バグレダムは1989-93年に台湾の支援によって建設されました(地図は、一つ前の投稿記事を参照あれ)。

ブルキナファソの電力事情_c0116370_026066.jpg ファダからベナンへ続く幹線道路を走っていくと、今まで平坦だった大地に、うっすらと複数の大岩山が正面に見えてきます。村、藪、村、藪、村、藪、村、藪の繰り返しのあまり変化のない景色をずーっと見ていると、普通なら驚くほどの大きさではない岩山にも感動してしまいます。コンピエンガ湖(右の写真)はこれらの岩山に囲まれています。ダムが建設される前は、乾季には水が枯れてしまう溜池でしたが、建設後は、面積が約10万ヘクタールの湖になりました。湖には、キャピテン(スズキの様な大きな白身魚)やティラピア、ナマズなどが生息し、先日も87kgのキャピテンが釣れたそうです。80kg以上のものは滅多に釣れないようですが、40kgのキャピテンが釣れるのは日常茶飯事だそう。ちなみに、80kgのキャピテンは10万fcfa(2万5千円)以上で売れるそうです。さらに余談ですが、現在は過剰漁獲でキャピテンやティラピアも漁獲高がかつての5分の1から6分の1まで落ち込み、1年前から、台湾がティラピアとナマズの養殖(下の写真)のパイロット事業を支援しているそうです。
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 バグレは、テンコドゴから幹線道路を外れてラテライトの道を数十キロ走ったところにある村です。こちらは、平坦な大地に、いきなり数十メートルの高さのダムの堤防が現れます(写真左上)。これは圧巻です。台湾はダムから用水路を建設し、バグレ村の稲作も支援しています。バグレの米はいまやブランド米です。ワガドゥグでも、バグレ米のみを扱う商店もあります。
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バグレ村の田んぼ風景。
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さて、本題のブルキナファソの電力ですが、コンピエンガ、バグレ、ジガの水力発電が、ワガドゥグを始め、南部、東部の電力をカバーしているそうです。ワガドゥグには、大きな発電機がありますが、これだけでは人口100万人のワガドゥグの電力をまかなえません。西部のボボ・ディウラソにも、発電機(もしかしたら火力発電かも)があり、西部の電力はここから来ているそうですが、ボボの人口増加に伴い、近年はコートジボアールからも電力を得ているようです。その他、ブルキナ各所に火力発電所や発電機があるようです。詳しくはブルキナファソ電力会社SONABELのサイトへ。

 降雨の少ないサヘル地域での発電は一苦労です。ブルキナファソでは、現在のところ、自国消費分は自国でほぼ発電していますが、電気のない村はまだまだ沢山あります。隣国のマリでは、近々ガーナから電力を引くための送電線の工事を始めるそうです。

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by iihanashi-africa | 2007-12-31 00:58 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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