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全ては貧困が原因?
先日、街中を車で移動していたら、対向車線を長い列をなした十数台の車が通り過ぎました。アフリカでは、市役所で婚姻届を提出した後、市役所から結婚式会場までクラクションを鳴らしながら街中を車で移動するのが慣習になっている国が多く、ブルキナファソでも同様です。だから、その日も同乗していたブルキナファソ人に「あれは結婚式?」と聞くと、「いや、あれは葬式だ」とのこと。日本や欧米のように、黒い喪服を身に付けないので、分かりませんでした。でも、言われれば確かに、結婚式のようなお祭り騒ぎではなく、車の速度も遅かったかも。

その後、別のブルキナファソ人に、こんな話を聞きました。数ヶ月前、彼の村である老人が亡くなったそうです。体が弱く大した仕事も出来ないので、家に居たそうですが、病院にいくお金もなく、さらに老いてからは家族からもあまり食事はもらえず、弱っていったそうです。しかし、彼の葬式には、お金を出して車の大行列。皮肉だよなと彼は言っていました。

私は、アフリカに来て家族の大切さを強く感じました。セネガルでNGO『ENDA』を設立したフランス人Jacques Bugnicourt(参加型開発でも有名)もこんなことを言っています。「アフリカにおいて貧困とは、家族や近所との関係が絶たれることだ。食べ物がないときに分けてもらえる、お金がないときにほんの少しでも支援してもらえる、そんな関係が絶たれることだ。(思い出して書いているので、正確ではありません。by iihanshi_africa)」 でも、家族の絆に心を打たれるときもあれば、家族に残酷な扱いをする光景も目にすることもあります。それも日本では考えられないほどひどい扱いです。こういうとき、「貧困が原因」という人もいますが、貧困というカテゴリーに当てはまらない人も、そうだったりします。何か、別の要因もありそうです。

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by iihanashi-africa | 2007-12-16 04:48 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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