今回のタカバング出張は、プロジェクト評価が目的でした。12日間のうち9日間は、活動に参加している村人、参加していない村人、村長や長老へのインタビューに割かれ、2日間は活動サイトを視察しながらのインタビュー、1日はワークショップ(下の写真)が行われました。
インタビューは、日本人出張者が日本語で質問をし、私か同僚がフランス語に訳し、村人でフランス語を話せる人が現地の言葉(ソンガイ語)に訳して相手に伝わります。つまり、通訳を2人介していることになります。このような場合、時間も掛かりますし当初の質問の意図が正確に伝わらないこともあります。とはいえ、こうする以外方法はなく、時間をかけてインタビューを行うことになりました。 外国語から日本語に訳すとき、「彼は」「彼女は」のような代名詞の部分を、固有名詞に置き換えて訳すことが多々あります。「彼女はミシンを買った」というより「ファティはミシンを買った」と言ったほうが文脈上分かりやすいことがあるからです。私もよく「ウセイニは...」とか「サウダは...」などと固有名詞を頻繁に使っていましたが、ファティにインタビューをした際、「ファティは...」と言うたびにファティがくすくす笑います。どうしたのかと聞くと、ソンガイ語で「は(わ)」という発音は「便をする」という意味なのだそう。さあ、それからが大変。毎回こうして笑われてはインタビューがはかどらないので、出来るだけ代名詞を使うようにし、「は」ではなく「が」を使って訳そうと努力しますが、全てを言い換えることは不可能です。最後の手段として、「ファティ は ミシンを買った」と「は」を小さい声で発音するなど苦難しました。 アフリカのバンツー語系の言語は日本語の発音によく似ています。ソンガイ語はバンツー語群には含まれませんが、東アフリカで話されているバンツー語系のスワヒリ語は日本語にも存在する単語を耳にします。次回タンザニアに出張したら、幾つか紹介します。
by iihanashi-africa
| 2007-12-03 05:51
| ブルキナファソ
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