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アフリカの携帯事情
2ヶ月ほど前カメルーンとチャドに住む友人と音信不通になり、その原因が携帯番号の桁数の変更であった話を書きました。先日、セネガルの友人とも全く同じことが起きました。

ブルキナファソに戻ってきてから、セネガルの友人に誰一人として電話が繋がりません。もしやと思い、インターネットで調べたら、やはりセネガルも10月に電話番号の桁数が7桁から9桁に増えていました。

アフリカにおいても、携帯の普及は目を見張るものがありますが、携帯が普及したせいで、アフリカ特有の信頼関係が薄れたという人がいます。私が初めてアフリカで仕事をしたのは2002年で、すでに携帯は広く普及していましたが、90年代半ばのまだ携帯が普及していなかったころからアフリカの農村開発に関わっている方は、村の人々との人間関係が希薄になってきたといいます。月に1回の現場出張は、村の人々と話が出来る唯一の機会だったため、話し合いの際はお互いが納得するまでとことん話し合う。1ヶ月間連絡を取れなくても、相手を信頼して次の機会までに互いが出来ることをしておく。そこから絆が生まれます。最近は、時間がなくて話し合いが中途半端に終わってしまっても、後から携帯に電話をしてこちらの意見を伝えることもあります。いつでも連絡が取れるという状況下では、人間関係も形を変えざるを得ません。

だからといって、携帯の普及が社会に悪影響を与えているとは言えません。物事がスムーズに進むようになり、出稼ぎに出ている夫とも頻繁に連絡が取れるようになり、都市部の情報が入手しやすくなっています。

社会は常に変化しています。

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by iihanashi-africa | 2007-11-10 01:01 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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