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アフリカの横の航空便
ここブルキナファソで出来た友達の一人に、チャド人のオマールがいます。首都ワガドゥグの警察学校に通っています。実は彼、私がチャドのアベシェ市で働いていた時期に、彼もアベシェ市の警察署で働いていたとのこと。何度かアベシェ警察署には挨拶に行ったことがあったので、もしかしたらお互い会っていたかもしれない。彼は7年間警部として働いてきましたが、警視長クラス以上に昇格するには更にハイレベルの教育を受ける必要があり、チャドではその教育が受けられないため、ここブルキナファソで勉強をしています。

オマールと知り合ったのは、現在も連絡を取り合っているチャド人の友人(彼はチャドで働いている)に、私がブルキナファソへ行くことを伝えたとき、「私の友人のゾフがブルキナファソにいるから行ったら是非コンタクトをとってみてくれ」と連絡を教えてくれたのがきっかけです。私の友人は、オマールのことを「ゾフ」と呼びます。オマールが本名で、ゾフはチャドでの呼び名だそう。私が初めてオマールに電話したときに、見知らぬ声で「ゾフさんですか?」と聞くものだから、オマールはブルキナファソのどこの誰が「ゾフ」という呼び名を知っているのかと驚いたそうです。それ以来、話が合うのでよく飲みに行ったり、踊りに行ったりしています。

一昨日、オマールから電話があり、なんとも弾んだ声。なんと彼のお父さんが予告もせずにチャドからブルキナファソに来たそうです。仕事の関係で5日間の出張だとのこと。オマールに連絡しなかったのは、直前まで出張の有無がはっきりしなかったためだとか。しかし、私が驚いたのは、チャドからブルキナファソへの航空ルート。チャド-ブルキナファソ間は直行便がありません。彼のお父さんは、チャドの首都ンジャメナを出て、まずカメルーンの首都ヤウンデで乗り換え、さらに中央アフリカ共和国の首都バンギで乗り換え、トーゴの首都ロメで乗り換え、やっとブルキナファソの首都ワガドゥグに到着したそうです(下の地図参照。赤い路線がオマールの父の経路)。なんで、こんなルートを取らなければならないのかとあきれるほど無駄の多い飛び方です。

アフリカの国々を結ぶ横の便は少なく、私がカメルーンにいたときも、職場の人が隣国のチャドへ出張するのに、パリを経由していました(下の地図の青い路線)。ヨーロッパを結ぶ路線が最も確実なのです。
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by iihanashi-africa | 2007-06-22 08:22 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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