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バム県小学校植林運動
6月18日、19日と再びコングシへ出張してきました。

私は、ここブルキナファソで2つのプロジェクトに関わっています。一つは、ブルキナファソ最北端に位置するサヘル州ウダラン県のタカバング村における生活改善・向上支援、もう一つは、ブルキナファソ中央部に位置する中央北部州バム県のコングシ市周辺における小学校緑化運動。

バム県小学校緑化運動は、1ヶ月前に活動を開始しました。2006年に、2回の形成調査が実施され、4つの県からバム県がプロジェクト実施地として望ましいと判断されました。その主な理由は、
  ① カヤ市-コングシ市-ヤコ市を結ぶ年間雨量600~700mm
     のラインが砂漠化防止の重要なラインとみなされており、コン
     グシはその中心であること、
  ② 砂漠化の防波堤と言われながら年々縮小しているバム湖に
     隣接しており、水源保全の役割も果たせること、
  ③ 豊富な環境活動経験のある現地のNGOが存在すること。

活動内容は、プロジェクト対象校として適当な小学校を10校選択し、各校に100本の苗木とジョーロやバケツなどの潅水用具を支援するいたってシンプルなもの。各学校は植樹した苗木の維持管理を行い、3月に行われる成績発表会で生育率や維持管理方法などの成果を競います。

5月の第1回目のコングシ出張以来、3回の出張を行ってきました。1回目は、バム県の教育局や環境局、現地NGOとのコンタクトと教育局が推薦する10校の視察。2回目は、プロジェクト全体の活動計画の設定。3回目は、植林講習会の調整。

対象小学校は、私たち外部者が1回視察を行っただけで選択できるものではありませんので、教育局の方に条件を提示して10校を推薦してもらいました。

条件1:水を確保できる学校(小学校には水道がありません。大抵の
     学校にはポンプ式井戸が設置されていますが、井戸が壊れて
     修理されていなかったり、井戸さえない学校もあります。)
条件2:PTAが活発な学校(各学校の予算は非常に限られたものな
     ので、校舎や井戸の修繕、様々な学校活動費はPTAの会計から
     支出しています。)
条件3:植林経験のある学校(ブルキナファソの大抵の小学校は植林 
     経験があります。その中でも、現在も積極的に活動を行う
     意欲・熱意がある学校が理想です。)

教育局が推薦した学校を、現地NGOに照会したところ、教育局も素直に活発な学校を選択しているとのこと。

来週6月26日からは、各学校で植樹・維持管理の講習会が始まります。
by iihanashi-africa | 2007-06-22 08:14 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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