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ジョアル漁港と燻製加工
ジョアルは西アフリカでも有数の伝統漁港である。巨大な漁船が停泊できるほどの港ではないが、セネガルにおいて伝統的な木造漁船での漁業が最も盛んな街の一つである。漁船からの水揚げもまさに人海戦術。

午後5時頃に港に行くと、人で溢れている。写真を撮ろうとぼーっと立っていると、魚を運ぶ方々とぶつかってしまう。
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船が到着すると、ビニール製の全身スーツを着た男性陣が大きなプラスチックケースを抱えて水の中に入っていく。
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ジョアル漁港と燻製加工_c0116370_12393345.jpgこうして自分が担当する船を待つ水揚げ人。無造作に無秩序に人々が動いているように見えるが、ここにしっかり秩序がある。


この時間になるとダカールや他の都市からトラックがやってきて、次々と魚が積まれていく。船からトラックに直接運ばれているものもある。
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ジョアルは貝漁も盛んで、こうして貝の身を取り出す方々もいる。
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ジョアル漁港から幹線道路を挟んで反対側には、魚の加工場が広がっている。周辺国へはこうして一旦燻製に加工されてから輸出されることが多い。特にブルキナファソは主要輸出先らしい。この魚の加工場で働く方は大半が女性。毎朝6時に起きて仕事を始める。

この魚の加工場ができたのは90年代のこと。その前まではジョアルの街中にあったが、燻製の際に出る煙が街を覆うようになり、市が加工場の移設を決定した。当時は周囲に住居もない土地に設置されたのだが、人口増加で街が広がり、現在は住居に囲まれた場所にある。私の運転手の出身地もジョアル出身で加工場ができた後に加工場の近くに両親が家を建てた。

ここではドライ加工(ゲジGuedjと呼ぶ)燻製(ケチャKetiakhと呼ぶ)の2種類の加工を行っている。燻製はまずこうしてみっしりと魚を並べ、下でミレットの茎を20分間燃やす。
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その後Sine-Saloumの塩をふんだんにかけて乾燥させる。
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私の運転手のおばさんも長い間ここで燻製加工を行っているが、ここ数年、咳が止まらず病気がちだという。燻製に携わる女性たちの多くは、肺や呼吸器官の調子が悪いらしい。ジョアルの特産品として有名な燻製加工だが、もうそろそろ彼女たちの仕事環境や健康状態も考慮して改善していかなければならない時期かもしれない。


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by iihanashi-africa | 2017-08-30 12:48 | セネガル | Trackback | Comments(0)
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