ボコハラムに対するニジェール側の砦、ディファ市
ニジェールの東端のナイジェリアとチャドの国境付近にDiffa(ディファ)という街がある。ニジェールにおいて最初にボコハラムBoko Haramの攻撃を受けた街である。ニジェールの首都ニアメから1360kmも離れており、一方でナイジェリアは目と鼻の先のため、ナイジェリアの通貨ナイラが流通している。ニジェールの通貨FCFA(セーファーフラン)で支払おうとすると断られるそうだ。

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2015年2月、ニジェール政府はDiffaに非常事態宣言を出し、2016年11月に延長された。現在に至るまで度重なる衝突は続いており、多くの住民は街を離れ、国内避難民となっている。

さらに西のチャド湖に近いBossoという街は、既にゴーストタウンと化しているようだ。



2015年1月、ボコハラムによる最初のDiffa攻撃の1か月前、Diffa市役所の責任者が、多くの若者がボコハラムにリクルートされていると警告した。毎月30万fcfaの給与を提案され、安易にボコハラムに入ってしまう若者が多いということだった。ただし、最近は改心して再度社会に戻るために、ボコハラムから脱出してニジェール政府に保護を求める人員もいるそう。彼らの社会復帰支援センターも設置されている。

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数か月前、ニアメで働く農業省の方がDiffaに出張を命じられ行ってきたらしい。その方によると、Diffaの街に近づくと検問が増え、出張命令書と身分証明書を確認され、無線で「○時○分、○色の車種○○が、○名を乗せて、○○に向かうために、検問を通過」と次の検問に連絡する。毎回毎回犯罪者かのような尋問を受け、同じニジェール国内だというのに非常に居心地が悪かったという。

上記の通り、2015年1月から戒厳令が敷かれておおり、もちろん18時以降は誰一人として街を歩くものはいない。日中でもバイク移動は禁止。バイクはボコハラムの移動手段とみなされており、バイクで走っているとボコハラムでなくても構わず射殺される可能性がある。

Niger's Diffa province bans motorbikes after attacks
http://www.aljazeera.com/video/news/2017/04/nigers-diffa-province-bans-motorbikes-attacks-170417043535905.html

ミレット(ヒエ)、ソルガム(モロコシ)、トウモロコシの栽培は禁止。これらは人間の背丈以上にまで成長するため、ボコハラムが隠れることが出来てしまう。住民は穀物栽培が出来ず、ササゲ豆や落花生を栽培するのみ。

住民にとっては本当に生活がなくなった。

もちろんこの辺りにはジャーナリストも入らないだろうし、ほとんど報道されないが、一般住民の生活が相当脅かされている様子を感じ取れた。


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by iihanashi-africa | 2017-05-30 07:44 | ニジェール | Trackback | Comments(0)
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