セネガル産米と中国産プラスチック米
3日前からニジェール出張に来ている。

セネガルからニジェールに向かう直行便はないため、ブルキナファソ経由となる。トランジット後の搭乗券はブルキナファソに着いてから渡されるということだったので、到着後に空港職員に先導されてチェックインカウンター連れていかれた。ニアメ行き便に乗り換える乗客は私を含め20名ほどおり、既に搭乗券が準備されていたため、1人ずつ名前を呼ばれて搭乗券が渡されたが、なぜか最後まで私の名前が呼ばれない。一人残されたので、「すいません、私もニアメに行くのですが...」と言うと、「あ~、これがあなたの搭乗券ね」と渡されたのがこれ。美しい手書きの搭乗券。美しい走り書き。自分で書いたのに、私の名前が読めなかったらしい。

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ブルキナファソからニジェール行きの飛行機で隣に座っていた方と、セネガルのコメについて話をしてかなり盛り上がり、飛行時間45分があっという間だった。

隣の方は、ニジェールに事務所を構える国連組織の一つで働いているセネガル人男性だった。セネガル人はコメがないと生きていけない国民なので、もちろん首都ニアメでもコメを購入するそうだが、ニジェール産のコメは固いという。固いというのが乾燥のしすぎなのか品種なのかよく分からないが、ニジェール産のコメはセネガル料理には合わず、時々休暇でセネガルに戻る際にセネガル産のコメを持って帰ってくるらしい。前回は陸路で3日間かけてニアメからダカールまで移動し、帰路は自分は飛行機で帰り、運転手がコメを沢山積んだ車を運転して陸路で戻ってきたという。セネガルからニジェールまで陸路で移動するには、マリとブルキナファソを横断するのだが、唯一マリでは検問で警官から賄賂を要求されるらしい。「陸路はマリで賄賂を要求される以外は、道路の状態もいいし問題ないよ」とさらっと言い流していたが、私はその言葉に引っかかった。マダガスカルでもクーデタ後の経済悪化の時期に賄賂を要求する警官が増えたが、マリも同じような状況なのではないのかと。

さて、本題のコメに戻ると、隣のセネガル人男性の家族は3~4年前からセネガル産のコメを食べ始めたという。それまでは輸入米ばかりを食べていたが、近年セネガルの精米技術が向上し、質の良いコメが流通し始めたため、セネガル産米を食べるようになったらしい。

私がセネガルに10年前にいた頃は、セネガル産米は首都ダカールではほとんど販売されていなかった。当時稲作の調査をしていた専門家によると、モーリタニア国境のセネガル川沿いの灌漑区では稲作が行われていたものの、砕米も完全米も全て混ざっており、収穫後の技術がマーケットニーズに追いついていなかったらしい。しかし、10年たった今、どのスーパーでもセネガル産米を見かけるようになった。

先月4月に開催された農業フェア(FIARA:Foire internationale de l'agriculture et des ressources animales)に行った時に、セネガル産米のブランドが多いことにとても驚いた。

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それに加えて、ここ最近、「中国産のプラスチック米」が流通しているという噂がSNS上で話題となり、新聞にも取り上げられ、農業省にも問い合わせが殺到したのだが、この噂が功を奏したのか、周囲でセネガル産米を食べる人が多くなったと、飛行機で隣だったセネガル人は話す。

プラスチック米の真相はよく分からないが、ナイジェリアでは昨年末にプラスチック製の偽米102袋を押収したという事実があるようだ。
http://www.afpbb.com/articles/-/3112154

よく分からない噂がローカル米の消費を増やしたと聞くと、関係者の策略かとも想像してしまうが、いずれにせよ、セネガル産米の消費が増えることは政府の目指すことろでもあり、いい傾向かもしれない。


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by iihanashi-africa | 2017-05-24 23:24 | セネガル | Trackback | Comments(0)
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