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「W.A.K.A.」というカメルーン映画
先日、「W.A.K.A.」というカメルーン映画を見た。
Françoise Ellong監督による初の長編映画。まだ29歳の若い映画監督だが、才能に満ち溢れているのが分かる。

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映画はマチルドという一児のシングルマザーの生きざまを描いている。息子アダムを育てるために娼婦の世界に身を投げるが、アダムには純粋に育ってほしいという思いが溢れ、様々な葛藤があるのがとてもよく描かれている。

W.A.K.A.というタイトルには、複数の意味があるという。
英語のWalk、つまり歩いて前に進むという意味。カメルーンではwalkをワカと発音して会話に使うことがある。そしてカメルーンでよく使われる隠語でWakaは娼婦を意味する。「夜に街を歩く人々」でwakaと呼ばれるようになったらしい。更に3つ目の意味として、それぞれの文字の間にピリオドを打つことで「Woman acts for her kid Adam」という文章を隠しているらしい。

このタイトルのように、映画自体は娼婦の世界を描いているのではなく、一人の女性が子供のために戦う様を描いている。娼婦は、女性の戦いを描くための題材でしかないと監督は話して言る。



この映画は、様々な映画祭で審査員特別賞を受賞しており、数多くの映画祭で招待映画として上映されている。


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by iihanashi-africa | 2017-04-10 06:21 | セネガル | Trackback | Comments(0)
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