セネガル独立記念日:4月4日or8月20日?
昨日4月4日は、セネガルの57周年独立記念日だった。
私自身は、国営放送RTSで軍のパレードの中継を見ながら、静かな休日を過ごした。

この4月4日、どのような日なのかと調べてみたらなかなか面白い記事があった。
https://burkina24.com/2014/04/04/independance-du-senegal-4-avril-histoire-dune-date-dindependance/
http://www.afrik.com/article22493.html

アフリカの多くの国は、植民地から独立した日を独立記念日と定めている。しかし、植民地からの独立と言っても、実はとても複雑な独立の仕方をしている国が仏語圏には多い。

以前ブルキナファソにいた時にも似たような疑問を持ったことがあり、調べたら2種類の独立記念日が存在することを知った。植民地から「フランスの自治共和国」として独立した日。そして「自治共和国」から完全に国として独立した日の2種類である。ブルキナファソの場合、1958年12月11日が前者で、1960年8月5日が後者である。そして、ナショナルデーは12月11日としている。
8月5日、それとも12月11日?

セネガルについても、4月4日が何の日か調べていくと、独立記念日と呼ばれうる日がもう一つあることを知った。それが8月20日である。

少し遡ると、1895年に現在のセネガル、マリ、ギニア、コートジボワールに相当する地域に、フランス領西アフリカ(AOF)が設立された。もちろんAOFが設立される前からフランスによる植民地は始まっており、現在のマリにあたる地域のフランス領スーダンや現ブルキナファソにあたるオートボルタなど、現在の国の原型となる区分は存在してはいた。その後半世紀以上AOFの時代が続くが、1958年にド・ゴール政権下でフランス共同体が発足したことに伴い、AOFは解体し、ギニアを除く各国が自治共和国として独立する方向へ動くことになる。ちなみにギニアは当初から完全独立を目指していた。

セネガルに関しては、AOF解体後、1960年4月4日にフランス領スーダン(現在のマリ共和国)と合併してマリ連邦を成立する合意文書が署名され、同年6月20日に正式に連邦として発足した。しかし、発足してすぐに、セネガル側とフランス領スーダン側で政治方針と人事にかかる内紛が起き、軍事衝突に発展する勢いだったことから、同年8月20日にセネガル側がフランス領スーダン側の大佐を逮捕し、その日の夜にフランス領スーダンと決裂してセネガル国として独立することを国会で決定した。その約1カ月後の9月22日に、フランス領スーダンはマリ共和国と国名を改めて独立した。

さて、当初の疑問、4月4日が何の日か?に戻ると、マリ連邦の設立の日ということになる。この日は、現在のセネガルの形が出来上がった日(8月20日)ではないのだが、植民地からの脱却という意味では重要な日である。

ちなみに、マリはというと、セネガルと決裂して自分たちがマリ共和国として独立した9月22日が独立記念日になっている。

植民地からの脱却を重要視するか、あるいは現在ある国としての成立を重要視するかは各国それぞれで興味深い。


最後に、独立記念日にからんだ写真と動画をアップしてみる。
独立記念日前夜の4月3日に、独立広場で歓喜の踊りを見せながら練り歩いている軍隊。最初は野党側のデモか何かと思ったら、軍服を着た方々が楽しそうに踊っているのが分かった。写真は暗くてよく分からないけど。
c0116370_6471855.jpg


c0116370_6473886.jpg



そして、独立記念日当日に、パレードが終わって大統領府に戻る大統領の列。普段はこんなに白バイに囲われていないが、やはりこの日は特別である。



にほんブログ村 海外生活ブログ アフリカ情報へ
にほんブログ村
[PR]
by iihanashi-africa | 2017-04-06 06:48 | セネガル | Trackback | Comments(0)
トラックバックURL : http://iihanashik.exblog.jp/tb/26560364
トラックバックする(会員専用) [ヘルプ]
<< テオドール・モノ・アフリカ美術博物館 ポフタンという植物 >>