Secret New York 1:地下鉄14th streetのブロンズ像
第2弾 マンハッタンのグリニッジ・ビレッジとイースト・ビレッジの丁度境界の辺りにニューヨーク大学のキャンパスがある。この敷地内に彫刻になったピカソの絵画があるらしく、散策に行った。メイン通りからは見えず、それも大学の高層アパートメントに囲まれたところにあるため、探さないと分からない。だが、探している時が楽しかったりもする。 そして大きな3つの建物に囲われた芝生に、大きなモニュメントが現れた。確かにピカソっぽい。 実はこれ、ノルウェーの造形作家Carl Nesjarカール・ネイシャーの作品。ネイシャーは、ピカソの右腕でもあり左腕でもあり、20年近くに亘りピカソの協力者であった。ネイシャー自身、「自分はオーケストラでいう指揮者である。ピカソという偉大な作曲家が作った曲を、指揮者としてどのように表現できるかを考える」と話している。 ピカソとネイシャーは1950年代後半から協力するようになり、ピカソが亡くなる1973年までに30以上の彫刻を完成させた。それらは、ノルウェーを初め、スウェーデン、フランス、スペイン、イスラエルなどに散らばっており、その一つがニューヨーク大学敷地内にあるものである。 ネイシャーの記事 http://www.nytimes.com/2015/06/21/arts/design/carl-nesjar-sculptor-who-added-dimension-to-picasso-dies-at-94.html?_r=0 彫刻のタイトルは『シルヴェットの上半身(Bust of Sylvette)』。 シルヴェットとは、ピカソのお気に入りのモデルの一人、Sylvette Davidのことである。 1968年にこの場所に設置されたようだ。高さ約10m、幅6m、重さ約60トンもあり、かなりの大きさである。 2008年にはニューヨーク市の名所に指定されているようだが、モニュメントを見に来る観光客などいる様子もなく、この辺りに住んでいる子供たちが、ボールを蹴って彫刻に当てては遊んでいる。彫刻の前にも説明文などもなく、この建物の住民も、この彫刻がピカソの絵を原作にした価値ある彫刻だということを知らないのではないだろうか。でも、こうして市民の生活に溶け込んでいるあたりが、また味がある。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2016-05-05 12:15
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