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「バベルの学校」というドキュメンタリー映画
知り合いに勧められて「バベルの学校(La cour de Babel)」というドキュメンタリー映画を見に行った。

http://unitedpeople.jp/babel/


「アイルランド、セネガル、ブラジル、モロッコ、中国…。世界中から11歳から15歳の子どもたちがフランスにやって来た。これから1年間、パリ市内にある中学校の同じ適応クラスで一緒に過ごすことになる。」皆、フランスに来たばかりなので仏語が流暢に離せない。適応クラスというのは、普通クラスに入る前に仏語をしっかりと学び、少し遅れていた他の教科もキャッチアップする。国籍、言語、文化、宗教が異なる24名の生徒が、違いを乗り越えて友情を育む1年間を見ることができる。

子供たちが外国に来て自分の存在を認識するために悩む。時にぶつかり合い、不満をもらし、でもこれらの経験を通して自分探しをする。そして、このクラスを受け持った先生が素晴らしい。教え込むことはせず、それぞれの個性を大事にして、さまざまな意見を出させ、本質を引き出していく。最後はやっぱり私も泣いてしまった。

そして、このドキュメンタリー映画は「多文化学級の子供たち」という紹介がされていたのだが、私自身は親の都合で翻弄される子供たちという一面も見えて考えさせられた。イギリスで仕事を失ってフランスに来た母だが、やっぱり難しいのでイギリスに帰る。それについていく子供。一方、別の生徒は伯母や親類の家を転々とさせられ、ドイツ、ベルギー、フランスと移動させられる。複雑な背景をかかえており、そのためか少し心に影があるのが垣間見えたりする。

やはり考えさせられる。

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by iihanashi-africa | 2015-03-22 00:10 | 日本 | Trackback | Comments(0)
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