2年に一度開催されるブルキナファソの2大国際フェスティバルの一つ、FESPACO(Festival Panafricain du Cinéma et de la Télévision de Ouagadougou、ワガドゥグ汎アフリカ映画祭)が始まった。FESPACOファンとしては、今すぐにブルキナファソに飛んで行きたい気分だ。
開会式に出席した友人から写真が送られてきた。今年は、セネガル人歌手Ismaël Lôが来たらしい。さすがFESPACO。昨年は閉会式にフランスで活躍するコートジボワールのグループMagic Systemが来たし、これだけの歌手を呼べるほどのスポンサーもついている。Ismaël Lôは、2006年に出したSenegalというアルバムが大ヒットし、私も妹や友人にプレゼントでCDを贈ったほど気に入った。あの柔らかい声を是非生で聞いてみたかった。 FESPACOの説明については、2年前に書いた記事を読んでほしい。 「アフリカ映画の都ワガドゥグ」~フェスパコ便り 1 上記記事にも書いたが、セネガルの巨匠ウスマン・サンベーヌ監督(1923-2007)の「黒人が手にするカメラは武器であり、我々の人間としての「イメージ」を取り戻すために闘うためのものだ」という言葉通り、今年もアフリカの現状を表現し、映像で静かな抗議をする映画が多々見られる。 中でも、今年注目されているのが、モーリタニア人監督Abderrahmane Sissako氏の「Timbuktu」。2014年カンヌ国際映画祭でエキュメニカル審査員賞を受賞、先日行われたアメリカのアカデミー賞では外国語作品賞にノミネート、そしてフランスのセザール賞では最優秀作品賞を受賞した。とにかく話題なのだ。 舞台はマリ北部の街、トンブクトゥ。2013年にイスラム過激派に支配された街に住む住民たちの生活を描いた作品らしい。実は、この作品についてはFESPACO実行委員会が一時上映中止を発表したという報道が流れていた。安全上の問題だという。しかし、周囲からの批判とブルキナファソ暫定政権大統領の上映すべきという一言が影響してか、直前になって上映を決定した。 映画を見ていない私は、この映画がこれほど話題になっているのはこのご時世だからとも思ってしまうが、作品としての技術や芸術性はどうなのだろう。この作品を見た方は是非コメントください!それにしても、予告編を見る限り衝撃的なシーンもありそうだし、真のイスラム教徒と過激派をなかなか区別できない人々にとっては理解するよい機会かもしれない。是非日本でも上映してほしい。 さて、もう一つ、今年も友人Sergeの作品がFESPACOで上映されるらしい。 以前も短編映画で特別賞を受賞している。 FESPACOで受賞、おめでとう。 今年はコンペ作品ではないけれど、長編映画として上映されるようだ。アフリカで映画を撮るのは後ろ盾がないと本当に大変。Sergeもかなり苦労しているようだが、一歩一歩前進している。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2015-03-02 01:25
| ブルキナファソ
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