L’Economiste du Fasoという新聞の2014年9月1日の記事で、いつかブログに書こうとコピーしておいたものがあり、うっかり裏紙として使ってしまいそうになったので、まず記事を書いてから裏紙にすることにする。
ブルキナファソでどれだけ携帯電話が普及しているかご存じだろうか。 毎年、ブルキナファソの通信・郵便管制局 (Arcep:Autorité de régulation des communication électroniques et des poste)が報告書を出しているのだが、今年8月に提出された報告書によると、2013年12月末の携帯電話加入者数は1124万人。2008年12月は302万人だったのだが、その後5年間で約4倍に増えたことになる。 ブルキナファソ統計局のデータによると、2013年末のブルキナファソの人口は1732万人なので、この数字を使うと全人口の65%が携帯を所有している計算になる。一人2台も3台も所有している人もいるので単純計算できないが、それでもかなりの普及率だと思う。それに、ブルキナファソは人口の46%が15歳以下の子どもであり、実質大人のカテゴリーに入る人々は全員所有しているという計算になる。 ブルキナファソに限らずアフリカ諸国はそうなのだが、日本と大きく異なるのが携帯使用料のプリペイドが大半を占めるということ。1124万件の加入者のうち1122万件がプリペイドなのだ。いやいや驚くべきことでもなんでもない。先進国でも、プリペイドの割合が低いのは日本やアメリカくらいでその他の国は比較的高いのだ。基本料金はかからず、収入がある時にプリペイドカードを買ってチャージする。自分にお金がなくても、別の都市にいる友人がプリペイドカードを買ってカードの番号を教えることで本人もチャージできるし、既に自分の携帯にチャージされている金額の一部を誰かに送ることも簡単にできる。ほんと便利なシステムである。 さて、ブルキナファソには携帯会社が、Telmob、Airtel、Telecelの 3社存在する。Telmobは、Maroc Telcomの子会社Onatel(電話会社)の携帯電話を扱う企業で、かつては国営会社だった。Airtelは何度も名前が変わり、現在はインド系のBharti Airtelの子会社である。Airtelについては以前にも記事を書いた(CELTELからZAINへ)。そして、Telecelは、Apollinaire Compaoreというブルキナファソ人実業家が100%資本を出した会社。大体毎年TelmobとAirtelがシェア1位を争う形でそれぞれ40%程度を占めており、Telecelは残りの20%のシェア。どの会社もネットワーク範囲を広げており、Telecelを除く2社は着実に加入者数を伸ばしている。Telecelは最近伸び悩んでいる様子。 今後、どこまで伸びるのか楽しみである。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2014-12-27 16:58
| ブルキナファソ
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