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ブルキナ暫定政権の大枠
自宅待機が解かれると、ブログのアップする回数が元通りになる(笑)。
但し、いまだに夜中0時から朝5時までの外出禁止令は出されたままなので、この時間帯に到着する航空便は時間を変更せざるをえない状況になっている。


ワガドゥグの現在の状況はというと、街はとても平穏。むしろブルキナファソの人々にとって「諸悪の根源」だった大統領とそのとり巻きがいなくなったことで、ブルキナファソは変わったのだ!という嬉しさが伝わってくる。ブルキナファソに合計4年しかいない私にとっては、コンパオレ大統領がいなくなっても、次に誰が大統領になるのか分からないままぬか喜びはできないと思うのだが、やはり27年間同じ大統領のもとで生活してきた人々にとっては、「全土に根を張っていたコンパオレファミリーともいえる人々を追い出すこと」=「ブルキナファソが好転する」ということと思うのも分からないではない。

さて、暫定政権設置についてはやはり一筋縄ではいかず、難航の様子を見せている。2週間以内に軍事ではない政権を設置しなければ制裁を加えるとしている国際機関のタイムリミットは守れそうにない気がしてきた。とりあえず議論は進んでおり、タイムリミットを守ることより、全員が納得する政権が設置されることが優先されるべきなので、制裁については考慮されることを願う。。。


11月8日に、野党および市民社会の議論の結果、暫定政権の憲章が発表された。
http://www.lefaso.net/spip.php?article61703

24項あるので、私が勝手に重要だと思う部分を拾い上げると、以下の通り。

・暫定政権大統領は、軍人であってはならず、また暫定期間直後の大統領選挙および国会議員選挙に立候補してはならない
・暫定政権大統領は、裁判中であってはならず、全国的に名声が高く、国益を守ることを約束し、制度を十分に把握しており、前政権を支援しなかった人でなければならない。
・大統領指名プロセスは次の通り。①指名委員会(Collège de désignation:メンバー15名)が事前選定を行い3名に絞る、②3名の面接を行う、③最終選考は投票により行われ、過半数を獲得した人が大統領となる、④過半数を獲得した候補者がいない場合は最終投票が行われ、相対的多数を獲得した候補者が大統領となる。
暫定政権は25名。重要な省(国土行政、財務、司法、経済、外務、鉱山、防衛)は、政党幹部が占めてはならない。
・暫定政権は、多数が軍関係者ではない人でなければならない。暫定政権メンバーは、暫定期間直後の大統領選および国会議員選に出馬できない
国会は90名。半数は政党関係者、半数は市民社会。全員、定期間直後の大統領選および国会議員選に出馬できない
・国際社会は、民主的に設置された暫定政権に、政治的・財政的な支援を行う。
・暫定政権の期間は、憲章が承認された日から12か月



軍からも提案がなされたが、それほど相反するものはない。ただ、政府の構成が詳細に記述されていたり、大統領と首相候補のクライテリアがよりはっきりと示されていたりする。


やはり驚くべきは、暫定政権の大統領はまだしも、政権メンバー、国会議員までもが、次の選挙に立候補できないということ。政権メンバー25名、国会90名。こんなにも沢山の非政治家を見つけることができるだろうか。。。

まあ、まだこの憲章もドラフトなのでもう少し練られるのかもしれないが、やはりこれまで政治を全く知らなかった人々が国を治めるということになると、素人目に見てやや不安が残る。



さてさて、いつ設置されるかなあ。

それより、外出禁止令を早く解いてくれないかなあ。


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by iihanashi-africa | 2014-11-11 09:16 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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