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自称「暫定政権トップ」が乱立
今日は、一日、昨日よりも更に混乱して終わった。
明日、再度関係者で協議が行われ、15時に声明が発表されることになる。さて、全員が合意する結論に辿り着けるか。

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今日は本当に不可解な一日だった。

一昨日はNabéré参謀総長が暫定政権のトップになると発表され、昨日はやはりNabéré参謀総長ではなく大統領府警備隊No2のZida中佐がトップになることで合意されたと発表され、そして今日は、一旦はトップに立つことを拒否したLougue元参謀総長も「自分がやる!」と宣言し、更にそのすぐ後に、野党PDCのSaran Sérémé党首が国営テレビで「自分がやる!」と宣言しようとした。結局、Lougue元参謀総長の宣言は受け入れられないとされ、Saran Sérémé党首は軍にストップされ宣言できなかった。

トップになりたい人は、とりあえず言ったもん勝ちみたいな状況だった。

野党側も分裂し、市民もそれぞれ支持者が異なり、とても混沌としていた。


結局午後、Zida中佐を含む軍関係者、野党関係者、市民社会団体などが協議を行い(下の写真)、明日も引き続き協議を続けて声明が発表されるが、とりあえず今日の協議で、軍もトップを引き渡す用意はあり、現時点でリーダーシップをとっているのはこの混沌とした状況の秩序を保つためと発表しているので、野党内で合意がとれれば明日には一旦収まるかも?という希望的観測。ただ、この協議に漏れている人はいないかしら。
自称「暫定政権トップ」が乱立_c0116370_6585080.jpg


国連、アフリカ連合、CEDEAO(西アフリカ諸国経済共同体)は、軍事政権が成立した場合はECOWASの制裁の対象となるとプレッシャーを与えているので、さすがに軍も(ブルキナファソの将来を考えれば)居座ることはしないだろう(と願う)。

ECOWASの外交的、経済的、財政的制裁は非常に厳しいと聞き、近年ECOWASの制裁を受けたマリの当時の状況を調べると、国境閉鎖による人や物資の移動の制限、最大の輸出農産品コットンの輸出制限、その他物資の西アフリカ域内輸出禁止措置など、相当なものだ。国内の経済・社会不安で隣国へ押し寄せる難民数も増加したらしい。また、マリ国内だけでなくマリと経済的関係の強いコートジボワールのような隣国も、悪影響を受けている。これに加えて、国際社会の支援も中断されたら、ダメージは大きい。このような影響はさすがに考慮しているか。

さて、明日一段落するだろうか。

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私のブルキナファソ人の友人は、とにかく早く解決して銀行が再開してほしいとのこと。ここ一週間全ての銀行が閉鎖され、みんなお金が引き出せなくて困っているらしい。

外国人の友人は、少し散歩してみたり、午前中仕事に行ったり、近くのホテルのプールに行こうかなあと言っている人もいたり...徐々に、普通の生活に戻りつつあるかも。

そして、今日少しだけ外に出て驚いたのは、街がとてもきれいになっていたこと。昨日一日の清掃でここまで元に戻るとは、さすが。


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by iihanashi-africa | 2014-11-03 06:59 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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