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ブルキナファソのマリ難民キャンプ
「ブログ見てます!」と言ってもらえると、直ぐに書く気が起きる単純な私。今日も声をかけてもらえて嬉しかったので、書こうと思っていた記事をアップします。

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マリ北部の情勢は何度か記事にしたことがあるが、3年経った現在も正常化の兆しはみえない。

マリ北部のイスラム過激派グループとは

ブルキナファソは、2014年7月31日現在、約23000人のマリ難民を受け入れている。国内3か所に設置されている難民キャンプのうち、北部のグドゥボ難民キャンプには9600人、同じく北部のメンタオ難民キャンプには12000人、そして首都ワガドゥグに近いサニョニョゴ難民キャンプには約2000人のマリ難民が滞在している。1年前の数字と比較すると、約7000人はマリに帰還しているようだが、ここ1ヶ月で国連平和維持軍のチャド人兵士やニジェール人兵士たちがテロで殺害されていることもあり、この状況では安定した暮らしはまだまだ得られない。

2012年に北部の難民キャンプで支援活動をしていた友人は、難民キャンプに到着した時に驚いたと言っていたのを思い出した。遊牧民のトゥアレグ族が中心の難民たちは、普段から村を形成しておらず家族単位で行動している。そのため、難民キャンプのテントも隣人と近いことを嫌がり、テントとテントの間にはかなりの距離があるという。テントも、私がチャドで見た難民キャンプのテントとは異なり、トゥアレグ族が自分たちで作りなれた独特のテントの形をしている。そのため、難民キャンプに到着しても、少し人口の多い村に到着した感覚で、自分が難民キャンプにいるとは思えなかったという。

この写真は、首都から近いサニョニョゴキャンプの様子。
これがトゥアレグ族の家。移動民族のため、作りやすく解体しやすい造りになっている。ブルキナファソのマリ難民キャンプ_c0116370_82871.jpg



ちなみに、参考までにチャド東部のスーダン難民キャンプの様子(2005年)もどうぞ。
難民キャンプ全容
難民キャンプの各世帯

タンザニアのブルンジ難民の記事も。
ブルンジ難民タンザニア市民権獲得



さて、このような状況下、首都から近いサニョニョゴ難民キャンプの子供たちへ娯楽の機会を提供するため、8月25日~9月12日の3週間、20名のJICA協力隊員さんが活動に参加した。

私も1日だけ同行させてもらったのだが、子供たちと真剣に向き合い、全力で遊ぶ隊員さんたちがいた。

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難民キャンプ内の子供たちの遊び場。


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フラフープを教える隊員さん。


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缶ぽっくりっていうのかな?
みんなかなりはまっていた。


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異国のそれも難民キャンプという閉鎖的な空間にいながらも無邪気に走り回る子供たち。彼らにも将来がある。より成熟した大人になるには、子供のころから様々な体験をし、全力で遊び、多くの方と触れ合うことが大事。三週間という短い間だったが、子供たちとまっすぐと向き合った隊員さんたちの姿を見て、彼らも多くを学び、大人になってからもふと思い出す忘れられない時間になったと思う。また、隊員さんたちにとっても、今後の人生の糧となる経験となったようで、更に私自身も子供たちと向き合う隊員さんの姿を見て刺激を受けた。

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by iihanashi-africa | 2014-10-08 08:32 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(2)
Commented by katcat2121 at 2014-10-08 20:13
こんばんは! K◎です!
「ブログ見てます!」 (≧ω≦)b

切れごとじゃないことが 彼らの身におきているのですよね…
それなのに 彼らの眼って まっすぐなんですよね…
だから 余計に 胸が苦しくなってしまう
人間って どーして 破壊することしか 出来ないのでしょうかね…(苦笑)

貴重なお話を ありがとうございます!
Commented by iihanashi-africa at 2014-10-09 07:47
いつも応援ありがとうございます!
本当に子どもたちの無邪気な姿をみると、世界の子供たちはみんな同じ。成長する環境が異なると、こんなにも考え方が異なってしまうのかと、周囲の私たちの責任を実感してしまいます。
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