ロビ族の国、ガウア旅行序文~ロビ族とは
7月26日(土) 朝、7時にワガドゥグを出発し、ボロモでの休憩、ディエブグでのお昼を挟んで、ガウアに突いたのは午後2時。休憩をしっかりとったからでもあるが、結局7時間もかかってしまった。 ディエブグからガウアへ向かう途中、遠くに数名が道路に立って塞いでいた。遠くから見た時は、道路封鎖強盗かと思い少し警戒したが、近づくと民族衣装を纏った子供たち。近くによると、車の周りに寄ってたかってお金が欲しいというジェスチャーをする。夏休み中のお金稼ぎのようなものである。おそらく、ロビ族の中のダガラ族だと思われる。 最初は物珍しさに写真を撮って、小銭をあげたのだが、これが2回も3回も続くと、さすがに面倒になってしまい、何もあげずに通り過ぎてしまった。 ガウアのハラ・ホテルに着き、予約していた現地ガイドさんと合流。早速、ブルキナ唯一の世界遺産ロロペニ遺跡へ移動した。ガウアから40㎞、未舗装道路を車で1時間程度。 ロロペニ遺跡 ロロペニ遺跡は、2009年6月26日に世界遺産に登録された。一度2006年にも申請しているが、歴史的背景に関する情報が不足しているという理由で未登録となっている。以降、ブルキナファソ政府が国を挙げて調査し、誰が建設したのかも分からなかったそのベールが少しずつ剥がされていった。 ロロペニ遺跡は、縦105m×横106mのほぼ正方形で、周囲を高さ5~6mの壁に囲われている。国を挙げた調査をもってしてもやはり正確には誰が建設したのか分かってはいないが、推測では、11世紀頃にコランゴ族が建設したと結論付けている。コランゴ族は伝統的に金の採掘を行っており、実はこの辺り一帯に金の採掘場があり、ロロペニ遺跡のような壁に囲われた村が100箇所以上存在したと言われている。現在、壁がしっかり残っているのはロロペニ遺跡のみ。11世紀に建設されて以降、19世紀まで中に人が住み続けていたという。 ロロペニ遺跡の入口到着。 入口のすぐ横にある建物。今後ミュージアムとしてオープンする予定で、ロロペニ遺跡の中で発掘されたものが展示されるそう。 壁はこんなに高い。私の身長167㎝。私の3.5倍くらいなか?当時は、もちろん敵の攻撃から身を守るための要塞として建設されたが、バッファローやライオンなどの野生動物も多く生息していたようで、動物からも身を守るという意図もあったらしい。 壁の下の方は結構厚みがあり、上に行くにしたがって細くなる。 また、石も下の方の石が大きく、上に行くにしたがって小さくなる。 昔は石を積み上げた上に、こうして泥が塗られていた。 壁の中は、かつては更に小さな壁で分かれていたらしいが、現在はその一部のみが残っている。 上記に19世紀まで人が住み続けていたと書いたが、なぜそれが分かったかというと、壁の内部に生えている木の年輪を調べたから。遺跡の内部には、小さな壁が張り巡らされており、そこに多数の人々が生活していたとみられ、その時代にはこれらの草木は生えていなかったと考えられる。つまり、この木は遺跡が放棄されて以降、生え始めたのだ。 ロロペニ遺跡は、「ただ壁があるだけ」と言われてきたが、ガイドの説明を聞くと案外面白い。 ロビ族の家 ガイドさんが、ロビ族の家に連れて行ってくれた。 前回の記事で説明したので、詳細はこちらを→ロビ族の国、ガウア旅行序文~ロビ族とは とうもろこし畑に囲われた家。 近くによると壁はこんな感じ。 家にはあらゆるところに伝統信仰のお守りがある。これも家族を守るお守り。 これは多産を祈る縁起物。 ここは、家の入口だが、実は入口の上にも・・・ こんなお守りが乗っかっている。 中はこんな感じ。天井がとても低い。 部屋から部屋へ移動する扉。子供でもこの高さ。大人だとかなり屈まなければならない。 第1夫人の台所。 一夫多妻のため、それぞれの夫人が部屋を持っているが、台所も別々。それも家の中にしか釜戸がないことに驚き。 第1夫人の寝室。 夫人が増える毎に、部屋を増築する。だからいびつな格好の家の形になるのかも。 第1夫人の部屋(居間?)。大きさの異なる陶器が重ねられているが、この数が豊かさの証。アクセサリーのような貴重なものは、重ねられている陶器のどこかに隠しておくらしい。 天井はこういう造り。 屋根の上。 天気の良い日は、屋根の上で寝ることもある。 屋根へ上る階段。 こうして現地の方の家の中に入られるのは、ガイドがいたから。高かったけど、頼んでよかった。。。 2日目に続く。 にほんブログ村
by iihanashi-africa
| 2014-08-09 01:46
| ブルキナファソ
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