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ウエドラオゴとタプソバとサワドゴ 後半
前回、モシ族の歴史を紹介し、ウエドラオゴとタプソバの名前の由来を記述した。
ウエドラオゴとタプソバとサワドゴ 前半


後半の今回は、サワドゴSawadogoについて。

以前、サワドゴの名前について記事をかいたことがある。
サワドゴさん
ワガドゥグからコングシ(ワガドゥグから100㎞北方)にかけての地域でよく耳にする苗字で、かつて活動していたコングシ付近の村々は、7~8割が「サワドゴ」という苗字だった。

サワドゴという名前は、モレ語(モシ族の言葉)で「雲」を意味するが、本来は原住の民族だそう。前回記述したモシ族の制圧以前からこの地域で生活していた人々だが、制圧以降文化も融合し、現在はモレ語を話している。

雲の意のサワドゴ。
その雲を操る人を「ユヨンセYouyonse」と呼ぶ。

10世紀頃にモシ族がブルキナファソの中央部(Plateau Central)を制圧した時に既にこの地に住んでいた人々を、モシ族はタンゲン・ビシTinguin-Bissiと呼んだ。「土地の所有者」あるいは「土地を操る人」の意。ビシは、不思議な力を持ち「大地の子」と崇められていた男の子が起源とされ、その子孫たちをユヨンセと呼ぶ。ユヨンセは、政治的な力はないものの、雲や風、嵐を操ることができたと言われる。現在、モシ族の村でChef de terre(土地の長)と呼ばれる人々はユヨンセの子孫が多いとのこと。

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マネガ博物館は、Titinga Frederic PACERE弁護士が創設した。
偶然にも私たちが訪問した時にマネガにおられ、お話しすることが出来た。

ガイドの説明が興味深かったために、話題の中心であったモシ族の歴史を記述したが、このほかにも、ユヨンセの墓石やブルキナファソ各地の住居などが見られる。

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ユヨンセの墓石の館、入口。

ウエドラオゴとタプソバとサワドゴ 後半_c0116370_22224659.jpg

ブルキナファソ南部のティエベレの住居。


ブルキナファソに住んでいる方あるいはブルキナファソの歴史をかじったことのある方にとっては、とても面白いと思う。

マネガ博物館のウェブサイト
http://www.musee-manega.bf/

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by iihanashi-africa | 2014-03-31 22:24 | ブルキナファソ | Trackback | Comments(0)
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